大阪こんなとこやでレポート5 〜大阪市の重要文化財 編〜


●日本各地に点在する、保護すべき遺産である重要文化財。
  浪速の都、大阪市内にも、価値あるものが健在しています。


大阪市中央公会堂 大江橋

大阪こんなとこやでレポート5 〜大阪市の重要文化財 編〜 目次

タイトル 旅行日時 都道府県 旅行先・観光したもの 移動
手段
メンバ
備考
大阪こんなとこやで5
(大阪市重要文化財編)
2012/07/25 大阪 適塾、大阪市立愛珠幼稚園、大江橋、
淀屋橋、大阪市中央公会堂、
大阪府立中之島図書館、長寶寺の梵鐘
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大阪市の重要文化財

大阪に住む私が、皆さんに大阪を紹介するというスタンスでお届けするレポートコーナー。
今回は大阪市にある重要文化財を紹介したいと思います。

重要文化財の中には絵画など、一般公開されていないものもありますので、
ここでは建造物や鐘など、誰でも見ることができるものを紹介していきます。

もちろん、大阪府下に範囲を広げると重要文化財はまだ沢山あるのですが、
全て網羅するのは大変なので、今回は大阪市内の範囲でお届けします。
(※こちらのレポートは性質上、目的地を訪問した日時がそれぞれ異なる場合があります。)


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適塾

適塾(てきじゅく)とは、緒方洪庵が江戸時代後期に大坂・船場に開いた蘭学の私塾のことです。
社会の教科書にも載っているやつですね。

正式には適々斎塾(てきてきさいじゅく)といい、適々塾とも称されます。
幕末から明治維新にかけて活躍した人材を多く輩出し、現在の大阪大学の源流の1つとなりました。

最寄り駅は地下鉄の淀屋橋駅。梅田から1駅隣で、ビジネス街でもあります。

こちらが適塾です。古い建物が残されています。


石碑と立て札。
  

内部は見学可能です。
  

ビジネス街ということもあって、周辺はサラリーマンが多いです。

適塾の隣にある庭。
  

もう反対側の隣は、歩道として整備されています。
  

こちらには緒方洪庵の像があります。
  

ここはビジネス街の中にある重要文化財ですね。



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大阪市立愛珠幼稚園

淀屋橋の駅から適塾までの間(というか適塾の隣)にあるのが「大阪市立愛珠幼稚園」。
現存する幼稚園としては大阪府内では最も古い歴史をもち、日本でも2番目に古い歴史があります。
民間の手によって建てられた幼稚園としては日本最古だそうです。
どうやら今も現役みたいです。

こちらが大阪市立愛珠幼稚園。もちろん重要文化財の建造物として撮影しているんですよ。


建物の横には、重要文化財であることを示す資料がありました。
  

あんまり幼稚園を何枚も撮影するのは気が引けるので、写真はこれくらいにしておきます。
しかし適塾の隣にこんなものがあったとは驚きですね。


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大江橋・淀屋橋・大阪市中央公会堂・大阪府立中之島図書館

大阪の中之島にも重要文化財があります。
最寄り駅は複数ありますが、橋から入る場合は地下鉄の淀屋橋駅が一番近いでしょうか。

「淀屋橋」とは大阪市の土佐堀川に架かる橋で、中之島(北区)の南岸と船場側(中央区)を結んでいます。
大阪市のメインストリートである御堂筋の一部となっており、国道25号にも指定されています。
またこの橋を中心とした地域名としても「淀屋橋」と呼ばれていて、梅田から1駅隣のビジネス街。
多くの大阪市民は「淀屋橋」を地名及び地下鉄の駅の名前と認知しているほどですが、実はこれも重要文化財なんです。

淀屋橋の駅から降りてすぐ。


この橋が「淀屋橋」。中之島へと結ぶ橋です。


御堂筋の一画として、いつでも交通量、人通りが多い場所です。


橋を渡ると中之島ですが、さらに北に直進するとあるのが「大江橋」。


やはり淀屋橋と同じく中之島を結ぶ橋であり、国道25号で御堂筋の一部。
こちらも重要文化財。


この両橋は中之島を突っ切る御堂筋であり、水都大阪を象徴する橋といえるでしょう。


御堂筋をドライブしていても、中之島あたりは雰囲気が変わるスポットなんですよね。


中之島は堂島川と土佐堀川に挟まれた、東西約3km、面積723,266uの細長い中洲です。


最近は観光用の船も盛んです。


橋を渡り中之島へ。川沿いを歩いていきます。


歩いて数分のところにあるのが「大阪府立中之島図書館」。
古く立派なこの建物が重要文化財に指定されています。


東大阪市荒本にある大阪府立中央図書館と共に、大阪府の主要な図書館となっていて、今も現役。

1904年(明治37年)にネオ・バロック様式で建てられ、1922年(大正11年)に左右の両翼を建て増しして現在の形となりました。
本館は大阪空襲の戦災からも免れ、幾度かの書庫の増築を経て今も残っています。
1974年(昭和49年)、本館と左右の両翼が共に国の重要文化財に指定されました。
本館正面の門は特別な時にしか開かれず、一般利用者は階段両脇の入口から入ります。

この建物は中之島のシンボルの1つといえるかもしれません。
  

さらにそれ以上にシンボル的な重要文化財が、この建物の隣にあります。
それが「大阪市中央公会堂」。


集会施設なんですが、大正時代に建てられ、日本有数の公会堂建築であり、外観・内装ともに意匠の完成度が高く、
日本の近代建築史上重要なものとして2002年(平成14年)12月26日、国の重要文化財に指定されました。

老朽化が進んだため、1999年(平成11年)3月から2002年(平成14年)9月末まで保存・再生工事が行われ、
同年11月にリニューアルオープン。
耐震補強、免震レトロフィットやバリアフリー化がなされ、ライトアップもされるようになりました。

今でも中之島でイベントが行われる際には、この「大阪市中央公会堂」の前にステージが組まれたり、
目立つようライトアップされたりと、何かと目印にもなる建物で、中之島といえばこれ、という建造物です。

ちなみに横は駐車場。


中之島はイベントも多い上に梅田からも近いので、大阪観光にも立ち寄りやすいスポットだと思います。


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長寶寺の梵鐘

次に訪れたのは、平野区平野本町にある長寶寺。高野山真言宗の寺院。
  

ここには2つの重要文化財があります。

こちらが本院。


そしてその横にもいくつか社があり


その隣にあるこの銅鐘が重要文化財です。


鎌倉時代(建久3年)に作られたと伝わる、古い貴重な銅鐘です。


鐘としては一般的なもののようですが、確かにどこか古びた感じはします。
  

もう1つ、坂上利増が寄進したという「佛涅槃図」が重要文化財なんですが、どうも一般公開はされていないようでした。

住宅街にある小さな寺なんですが、こんなところにも重要文化財があるんですね。
  


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その他の重要文化財(大阪城、四天王寺、住吉大社、杭全神社)

その他の重要文化財としては、ここに掲載しているもの以外に、「大阪城」「四天王寺」「住吉大社」「杭全神社」などがありますが、
別の旅行記に既に掲載していますので、ここでは省略します。
それらの詳細は、該当する旅行記をご覧下さいませ。

大阪城」:大阪こんなとこやでレポート3 〜真田幸村ゆかりの地 編〜
四天王寺」:大阪こんなとこやでレポート4 〜大阪市の神社仏閣 編1〜
住吉大社」:大阪こんなとこやでレポート4 〜大阪市の神社仏閣 編1〜
杭全神社」:大阪こんなとこやでレポート6 〜大阪市の神社仏閣 編2〜


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