世界の言語
世界中には様々な言語があります。
よく知られているものからそうでないものまで、実に多様です。
世界の言語 目次
世界に存在する言語
現在世界に存在する言語の数は千数百とも数千とも言われ、その数を正確に特定することは困難です。
世界で普段話されている言語の人口順位を見てみると、1位は中国語です。
これは単純に中国人の数が多いからといえます。
2位、3位は僅差でスペイン語と英語で、これは時代と共に入れ替わる可能性もあるでしょう。
そして4位はアラビア語。これも広い範囲で使われている言語です。
英語は普段話されている人口はあまり多くはないものの、公用語としては最も多くの国で
話されている(54ヵ国)ため国際的には最重要言語となっています。
なのでとりあえず海外に行った時や、外国人を見かけたら英語で話してみるわけです。
公用語として使用する話者数が多く、通用する国が多い言語を見てみると、
英語の他にスペイン語、フランス語、アラビア語などがあります。
国の公用語と国民が使用する言語
各国地域には公用語と呼ばれる、公の場において用いることが公式に定められた言語と
いうものがあります。ある国において公用語として複数の言語が定められた場合には、
その全ての言語を用いて公的情報を国民へ伝えなければならない、とされています。
ただし、一言語集団が大多数を占める国家や圧倒的に強い力を持っている国家の場合、
公用語を法律で定めていない場合もあります。
また公用語だからといって、その国の国民が普段の生活でその公用語を日常的に
使用しているとは限らない場合もあります。国や地域によっては、同じ国なのに
都市によって通用する言語が異なるという事もあります。
複数の言語を状況に応じて使い分けている人もいます。
観光地などですと、地元の人が観光客を相手にするとき、現地語は理解されないだろうと判断し、
あえて英語を使用するという事もよくあります。この辺りはそのエリアの人が
観光客慣れしているかどうか、観光客に配慮してくれるかどうかにもよります。
言語と方言
方言とは、ある言語が地域によって別々な発達をし、音韻・文法・語彙(ごい)などの上で相違のある
いくつかの言語圏に分かれた、と見なされたときの、それぞれの地域の言語体系のことです。
日本語にも方言があるように、諸外国語にも各地域で方言が存在します。
地域によっては、方言が強くても標準語が通じる場合もあれば、そうでない場合もあります。
これはその地域ごとに事情が異なってきますので、現地を旅する際には留意すべき事です。
同じ英語でもアメリカ英語とイギリス英語には差がある、ということはよく知られていますが、
英語が公用語の国の中には、方言や訛りが強くて聞き取りにくいというケースもあります。
例えばジャマイカの英語は訛っていると言われ、英語が堪能な人でも
意思疎通がスムーズに行かないという話があります。
また言語と方言の境界が曖昧な事例は世界中で見られ、
例えばポルトガル語はスペイン語の方言であると見なす考え方もあります。
ポルトガル語しか話せない人と、スペイン語しか話せない人が会話をしたとしても、
ある程度の意思疎通は可能であるといわれています。