地球を知ろう・地球のデータ集
ぐるっと片道で世界一周ができるのは、地球が丸いから。
世界の国々を多く知るほど、地球の不思議さも感じてきます。
ここでは知って楽しい、地球の知識集をとりあげます。
地球を知ろう・地球のデータ集 目次
地球の性質
何かのクイズにもでてくるかもしれない、地球の性質データです。
● 物理的性質
・赤道面での直径 12 756.274 km
・半径 6 356.752 314 km(極半径)
・表面積 5.100 656×108 km2
・体積 1.083 207×1012 km3
・質量 5.972×1024 kg
・太陽との相対質量 3.040 4 ×10 -6乗
・月との相対質量 81.3008
・平均密度 5514 kg/m3
・脱出速度 11.186 km/s
・自転周期 23時間56分4.0905秒(恒星日) 24 時間(平均太陽日)
・アルベド(反射能) 0.367
・赤道傾斜角 23.44°(元期 2014年5月23.0日TT)
・表面温度 (最低184 K/平均288 K/最高333 K)
・年齢 約46億年
● 大気の性質
・大気圧 101.325 kPa
・平均気温 15℃(-70℃〜+55℃)
・窒素 78.08%(体積比)
・酸素 20.95%(体積比)
・アルゴン 0.93%(体積比)
・二酸化炭素 0.038%(体積比)
・水蒸気 約1%(気候により変動)
● 地理
・地球の総面積 510.066×106 km2
海は362 822×106km2(地球表面の71.1%)
陸は147.244×106km2(同28.9%)
陸地と海の比率はおよそ3:7
・陸地は地球表面全体に均等にではなく北半球に偏って分布しており、
陸地の多い側を陸半球(りくはんきゅう)、海の多い側を水半球(すいはんきゅう)と呼ぶ。
ニュージーランドを中心に地球儀を見てみると、この水半球の90%あまりが海洋となるのがわかる。
地球上の陸地は6つの大陸とその周辺の島々から成り立っていて、
それぞれの大陸の間には、インド洋、太平洋、大西洋の3つの大洋がある。
海洋も深度の分布にはっきりした偏りがあり、深度4000 - 5000mに全海洋の31.7%の面積を占める海洋底という構造がある。
1000m単位で深度ごとの分布面積を区分すると、深度3000mから6000mにいたる部分が全海洋面積の73.8%を占める。
北半球・南半球と赤道
天体を赤道で二分したとき、北側が北半球、南側が南半球です。
北半球全体の陸地の面積比は39.4%で、南半球の陸地の面積比は18.4%。
南半球では北半球と比べて、夏と冬が逆転し、太陽が東から出て「北」を経由して西に沈みます。
また雲や水の渦巻きが逆回転になります(熱帯低気圧レベルの地球規模での現象で、浴槽や洗面台の水流の渦は無関係)
台風は赤道上では発生せず、北半球の台風は反時計回り、南半球の台風は時計回りに渦を巻きます。
北半球で亜寒帯に相当する緯度に陸地が存在しないため、南半球には気候区分における亜寒帯はありません。
赤道の全周長は約40,075kmで、春分と秋分の年2回、太陽が真上にくる場所のことです。
赤道は世界で唯一、太陽が天頂から天底までまっすぐに沈む場所です。
そのような場所は理論上、昼の長さと夜の長さが共に一年を通じて12時間です。
(ただし実際は大気が太陽光を屈折させるので、2、3分のずれが出る)
「赤道」という言葉は、古代中国の天文学において太陽が真上を通るとされる地点を
天球図で表現する際に赤い線を用いたことが由来。
赤道上は年間を通じた日射量(面積あたりの日射量)が最も大きく、そのため温暖で、強い上昇気流を生じています。
赤道の近くはロケットの射場に向いており、赤道は地球の自転のおかげで、地球上で一番速く動いており、
その速度を利用することによって打ち上げの燃料が節約できるのです。
(速度を利用するためには、宇宙船を東へと打ち上げなければならない)
アメリカ合衆国フロリダ州のケネディ宇宙センターをはじめ、
フランス領ギアナのギアナ宇宙センター(北緯5度3分)や鹿児島県の種子島宇宙センター
(計画当時、日本の最南端に近かった)なども、赤道に近い場所だからこそ選ばれた立地なのです。
地球の裏側(対蹠地)
「対蹠地(たいせきち、たいしょち)」という言葉があります。
地球あるいは他の天体上で、ある場所とは180°逆に位置する場所のことをいい、いわゆる「地球の裏側」のことを指します。
「対蹠」の「蹠」は、「足裏」を意味する語であり、「対蹠」とは「足裏を対する」という意味で、即ち「正反対」を意味する語になります。
英語の「antipode」は、“anti”(反対) と“pode”(足)の合成語で、「足を対した所」を意味します。
「たいせき」が本来の読みで、「たいしょ」は慣用読みです。
しかし地球は陸地が3割で海が7割、そのため対蹠地を見た場合、
陸地と対になっている陸地は全体のわずか4%足らずだといわれています。
よく日本の反対側はブラジルだと言われますが、実際は日本列島の対蹠地は南米沖の海になります。
ただし沖縄県の対蹠地は全土が南米大陸の陸地であり、先島諸島の一部の対蹠地はパラグアイの領土、
トカラ列島、奄美群島、沖ノ鳥島の対蹠地は全てブラジルの領土に当たります。
他によく知られる対蹠地の例としては、
上海(中国)の対蹠地はブエノスアイレス(アルゼンチン)であること。
上海は、北緯約30°・東経約120°に位置するのに対して、
ブエノスアイレスは、南緯約30°・西経約60°に位置するので、互いに正反対となります。
台湾(別称フォルモサ)の対蹠地は同名のフォルモサ州(アルゼンチン)なんですが、これは偶然です。
また、スペインの対蹠地はニュージーランドに当たるため、
スペインやイギリスでは、「対蹠地」「antipode」というとニュージーランドに当たり、
オーストラリアも含めて指す場合が多いようです。
ニュージーランド南東部のアンティポデス諸島は、グリニッジ天文台の対蹠地に近いことに因んだ名称といわれます。
こうやって見て行くと、より地球の面白さを感じることができそうですね。