関宿散策
●古い町並みがよく保存されている、東海道五十三次の47番目の宿場、関宿
東は伊勢別街道、西は大和街道が分岐するこの地は、関の山の語源にもなった
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関宿散策 目次
タイトル | 旅行日時 | 都道府県 | 旅行先・観光したもの | 移動 手段 |
メンバ ー |
備考 |
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関宿散策 | 2011/12/17 | 三重 | 東海道五十三次の内「関宿」 | 青春18切符 | 1人旅 | ぶらり 日帰り旅行 |
関宿散策1
青春18切符を使い、三重県の関宿に行ってきました。
こちらは日帰りで無理なくぶらりと行ける場所の1つで、観光地が駅から近いというのも利点です。
元々は関町でしたが2005年1月11日に亀山市と合併し、現在は三重県亀山市に位置します。
関宿とは、東海道五十三次の47番目の宿場であり、古代からの交通の要衝で、
壬申の乱の頃に古代三関の一つ「伊勢鈴鹿の関」が置かれた場所です。
江戸時代も、東の追分からは伊勢別街道、西の追分からは大和街道が分岐する活気ある宿場町であり、
現在でも古い町並みがよく保存されていて、国の重要伝統的建造物群保存地区として選定されています。
また、関の山(せきのやま)という言葉の語源にもなっています。
関町から八坂神社の祇園祭に出される山(山車)は大変立派なものだったため、それ以上贅沢な山は
作れないだろうと言われるようになり、精一杯の限度を「関の山」というようになったそうです。
天王寺を経由して加茂まで行き、そこから亀山行きの電車に乗ります。
しかし亀山方面行きの電車は2車両のワンマンカーであり、単線でした。
1時間に1本しか電車がなく、まさか大阪から比較的近いところで、こんな電車を利用することになるとは思いませんでした。
交通は確かに不便ですが、普段ワンマン電車に乗ることなどなかったので、面白い体験ができました。
旅情を楽しむには十分ですね。
関駅に到着。小さい駅でした。
なんと改札がありません。なので電車内で精算を済ませます。
ホームから小さな駅舎をくぐるとすぐ外です。
確かにJRの関駅ですが、思いのほか小さかったです。
改札がないと、こうも奥まで見通しがきくんですね。
まずは駅舎にある観光案内所へ行き、地図をもらいました。
駅の看板。駅舎は小さくても、ここには誇れるものがあります。
人もまばらな駅を背に歩き出します。
駅前にある看板。
確かにここは田舎ですが、重要伝統的建造物群保存地区があるのです。
駅から徒歩1分のところに、道の駅がありました。
車でも来れるということで、アクセスは便利そうですね。
ここから徒歩で目的地まで歩きます。
この手前から左奥へと伸びる道路が、国道1号線です。
右奥へと進むと、歴史地区があります。
国道1号線は東京都中央区から大阪府大阪市北区へ至る一般国道で、
このルートは旧東海道をほぼ踏襲した現代の東海道とも言われています。
つまり電車と平行に走るこの国道こそ、かつて東海道がここに通っていたことを示しているのです。
歩くこと5分ほど、それっぽい建物が見えてきました。
石碑が建っています。東海道の建造物が保存されている地区は、今やここくらいでしょうか。
この本堂と鐘も、重要文化財に指定されているようです。
ここから東海道を歩いてみます。
昔の街並みが残っていますね。
観光客もちらほらいます。
地面を見ると道しるべがありました。
関宿散策2
古い街並みとはいえ、やはり現代臭が漂っているのは否めません。
ここに住む人たちにも日々の生活があり、暮らしぶりも現代のものですから、当然ではあるんですが。
車が所々に駐車されているのが、最大のミスマッチかも…。
店もやや現代風です。
東海道から伸びる福蔵寺への参道。
このお寺もまた、当時ここを行き交う人が安全を祈願したのでしょうか。
ぶらぶら東海道を歩きます。
何やら立て札の集合体を発見、これは何かというと
郵便局のようです。凝ってますね。
銀行もこんな感じです。凝れる所は凝ってる感じです。
東に向かうと、坂になっていました。
東の端には、立て札と鳥居が建っていました。
ちょっと横道にそれて散策。ここにも神社が。
東海道から1本外れた道を歩いてみると
またも神社を発見。
人が集まるところには、やはり拠り所も増えていくんでしょうか。
東海道に戻ります。所々にはちょっとした碑が建っているようです。
これは当時を再現したであろう道標。
現代であれば「大阪〜東京」ですが、当時は京都と江戸こそが目指すべき目的地ですからね。
駅の案内も道標。これはちょっと無理やり?
ここから歩いて関駅まで戻りました。
ちなみに関駅から最短で東海道に向かうには、直進のこのルートを進みます。
ここは横断歩道がないため、このボロボロの陸橋を渡る必要があります。
陸橋から見た国道1号線。現代の東海道ですね。
その後、観光案内所で他のパンフレットも頂き、ホームに向かいました。
やっぱり利用者も観光客も少なめな場所だけあり、観光案内所の人や、駅の入り口で待っているタクシーの運転手などは暇そうでした。
反対側のホームに行くには陸橋を使います。
陸橋の上から線路を眺めます。線路がどこまでも続いている感じがあります。
駅の待合室もこれだけの小さなもの。
1時間に1本の電車が到着。しかも1車両でした。
行きとはルートを変更し、柘植駅で乗り換えて、草津を経由して大阪に向かうことにしました。
「柘植」と書いて「つげ」と読みます。なかなかこうは読めませんよねぇ。
今回、簡単な日帰りの旅でしたが、よい気分転換になりました。
大阪からさほど離れていないのに、これほどの旅情を味わえる場所が思いのほか近くにあったとは驚きでした。
日本にはまだまだ、知られざる魅力を秘めたスポットが多く残されていそうです。
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