中央ヨーロッパ周遊の旅 5日目 スロバキア・ブラチスラヴァ散策


●チェコ、オーストリア、スロバキア。鉄道周遊の1人旅。長編その5。
  ブラチスラヴァは隣国とのアクセスも良好で、寄り道には最適である。


ブラチスラヴァ城 ヴィーナーシュニッツェル

中央ヨーロッパ周遊の旅 目次

タイトル 旅行日時 国・地域 地名 旅行先・観光したもの メンバ
備考
中欧周遊の旅
(長編)

1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
6日目
2012/04/20
〜04/26
チェコ プラハ プラハ城、聖ヴィート大聖堂、
カレル橋、旧市街広場、旧市庁舎
1人旅 首都巡り
街歩き

カジノ

ヨーロピアン
イースト
パス
オーストリア ウィーン 王宮、シシィ博物館、銀器コレクション、
シュテファン寺院、シェーンブルン宮殿、
ウィーンの森、国立オペラ座、カフェザッハー
スロバキア ブラチスラヴァ ブラチスラヴァ城、ミハエル門、街歩き

5日目 ホテルで朝食〜ウィーン南駅(東駅)からスロバキアへ

翌朝、この日もホテルにて朝食。
このパンケーキみたいなのが結構美味しかったです。


席に着くと必ず、ウェイトレスがコーヒーかティーかを聞きにきてくれます。


机の上には一通りのセットが揃っています。


さて、今日は朝からスロバキアの首都、ブラチスラヴァに行きます。
ウィーンからわずか1時間足らず電車に乗るだけで行くことができます。
聞くところによると、英語もドイツ語も通じない隣国だそうです。
もちろん公用語のスロバキア語なんて全然分かりませんが、冒険がてら足を踏み入れてみようと思います。
8:10、部屋を出ました。

まずは国立オペラ座前の停留所で、路面電車に乗ります。


Dの路面電車に乗り、終点まで移動。


路面電車内は簡素なイスです。


到着したここは、現在工事中のウィーン南駅。


ここに新しいウィーンの玄関口となる、ウィーン中央駅を建設中なのだそうです。
完成にはあと1〜2年かかるのかな?


工事中の間、南駅は仮説駅として設けられています。
実際には「Ost bahnhof(東駅)」という名称になってはいますが。


仮駅舎という感じではありますが、長距離列車が発着するので、規模はそこそこ広いです。


出発前にトーマスクックの時刻表で調べる限りでは、ここからブラチスラヴァ中央駅までの便は1日に数便しかないようで、
仕方なく中央駅ではなく遥か南のブラチスラヴァ・ペトルジャルカ駅を目指そうかと思っていたんですが、
案内板を見る限りでは、1時間に1本感覚で、ブラチスラヴァ中央駅までの便が出ているそうです。


これは願ってもないことだと、ブラチスラヴァ中央駅行きに変更することにしました。
早めに到着したので待ち時間があり、しかも目的地を中央駅に変更したので、さらに20分の待ち時間が追加。
ペトルジャルカ駅行きは9:03発でしたが、中央駅行きは9:20発です。

待つのはいいんですが、朝なので風が強めで結構寒いんですよね。
オーストリアはいい国なんですが、他の国と比べてやや寒いのが難儀です。


待つこと40分。ようやく電車が来ました。
降りてくる乗客は皆、スロバキア方面から来た人なんでしょうねぇ。
  

電車はこれ。オーストリア国鉄の長距離列車です。列車の出発は9:20。


おばちゃんが荷物を抱え上げるのが大変そうだったので手伝ってあげました。
言葉が分からなくても、こういうことをすると好意を持たれるもんです。


この列車のシートは、前の座席からテーブルを出せるし、足置きもあってなかなか快適。
  

しかもこの路線の往復の時刻表や、ブラチスラバの観光案内も兼ねたパンフレットまで置かれていました。
こういうのがあると、未知なる国へ赴く不安が和らいで助かります。


電車内には逆向き用の、スロバキア語で書かれたウィーンガイドもありました。


基本的にウィーン〜ブラチスラヴァ間はいつでも空いてるみたいですね。


いよいよ国境に突入。


今でこそユーロとシェンゲン協定に加盟したスロバキアですが、
かつては鉄道で入国する際、一旦降りて国境を越えなければなりませんでした。
その時、入国審査時に下車したのがこのMarchegg駅。
駅というよりは停留所に近いかもしれませんが。


そしておそらくこういう建物が、入国審査時にも使用されていたのでしょう。


今では電車に乗ったまま、国境を越えることができます。時代は変わっていきますね。

スロバキア側の国境駅がこのDevinska nova ves駅。
ここはもうスロバキアですから、表記も全てスロバキア語。


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5日目 ブラチスラヴァ中央駅〜徒歩で旧市街へ

さらに電車に乗ること10数分。いよいよ中央駅へ到着。
ブラチスラヴァはオーストリアの国境に近い位置にあるのがよく分かります。


駅に降り立つと、なんとなく雰囲気が異なるのを感じます。
電車に乗ってボーっとしているだけでしたが、今いるここはもうオーストリアではなく、スロバキアなのです。
出口を目指すと、どうやら駅の横側に出てしまったようです。


歩いていくと駅前の広場に出ました。


やはりここが中央駅で間違いなさそうですが、建物自体はそれほど大きくありません。
駅前広場の大きさを見ても、さほど大きな駅ではなさそうです。


中央駅に改めて入ってみます。入り口が狭いというのもなんとも…。


なるほど、このあたりは中央駅っぽいですね。
  

駅の構成がよく分からないので、構内図を見て確認。


奥の広場の上部には、何やら絵が。
  

駅をウロウロしていると、老年の女性がお金をくれといわんばかりに静かに物乞いしてきました。
自然にスルーする私。早速なにやら歓迎を受けた気がします。ウィーンとはえらい違いです。

まずはインフォメーションセンターで地図をもらおうと思ったのですが、
人はいるようなのですが窓口が空いているのか閉まっているのか、よくわからない状態。
よく見ると、窓口はガラス張りにはなっているものの、隙間が少ししかなく、係員とはマイクを通じて話すような感じでした。
あんまり隙間が空きすぎると拳銃でも突き入れられるためかな?なんて邪推が頭をよぎります。

で、結局インフォーメーションではなく、電車の切符窓口の人に「観光地図はないか?」と英語で聞いてみたんですが、
オバチャン駅員に「そんなのないわよ」と呆れられるような仕草をされてしまいました。
このあたりの反応も、ウィーンとはえらい違いです。

当初の予定は中央駅からトラムに乗って旧市街へ行こうと思っていたのですが、まず路線図が手に入りません。
とりあえず仕方ないので、駅の外に出てみます。

看板には、ブラチスラヴァ中央駅、と確かに書かれています。


駅前にはトラムやタクシーが多く停車しており、これのどれかに乗ればいいんですが、
そもそもどの車が動きそうなのか検討も付きません。
路線図もないのでどのバスかも、何時出るかもわからず、タクシーに乗るにはリスクが高すぎます。


悩んだ挙句、手元に持っていた地球の歩き方の地図を参考に、徒歩で向かうことにしました。
これが旅なれたバックパッカーであれば、現地の人になんとか聞きだしてトラムで向かうんでしょうが、
心配性な私は、自分の足に頼るという安全策をとったということでしょうか。


若干方向オンチな私ですが、地図を見ながら、かつ路面電車の線路沿いを歩いていけば、いつかはたどり着くでしょう。
ただちょいと距離があるので、そこそこの距離を歩くことになってしまいそうですが…。

バスは走っているので、交通機関はちゃんと動いてはいるようです。


路面電車の線路さえ外れなければ、なんとかなると自分に言い聞かせ、歩きます。


路面電車の停留所がありました。
  

そしてこれは路面電車の自動券売機。だいたいどれを買えばいいかは検討がつきます。
ただ壊れていた場合と、間違っていた場合が怖いんですよね。
スロバキアはユーロが使えるので、それがせめてもの安心材料ですが。


とりあえず歩きます。このあたりは政府の関連機関なのか、それっぽい建物が建ってます。


路面電車沿いに歩いていると、停留所と線路上に大量の路上駐車が。
どうもこの路線は現在使われていないようですね。


落書きだらけの道。ウィーンより落書きは目立ちます。


ここからは地図を片手に、路面電車からはずれます。


これは公園でしょうか。それにしてもやたら路上駐車が多い。


何の施設でしょうか。ユーロのマークがあるので、政府機関っぽいですが。


どうやらブラチスラヴァにもオーストリアのスーパー「BILLA」があるようです。


ここからまた路面電車沿い。中心街に向かってる気はします。


歩き続けると繁華街のメイン通りっぽい所にやってきました。人もそこそこいます。


ウィーンでは観光客慣れしているのか、カメラを構えてもあんまりジロジロ見られないんですが、
こちらではカメラを構えているだけで、少し見られている感じはします。
まぁ、気にしない人も大勢いるんですが。

BILLAの前に金山城。なんでしょうこれは。パンダのイラストということは中国系でしょうか。


若者も女性1人でも街を歩いていますから、治安は悪くなさそうです。


そのまま歩いていると、やや広い場所に出ました


向こうの丘にはブラチスラヴァ城が見えます。方向は間違ってないようですね。


教会を発見。なかなか綺麗です。


城が見える方向へと歩いていきます。


こちらはかつての門跡でしょうか。


この道路はドナウ川へと続いているようです。交通量はそこそこでしょうか。


前にいた4人組の観光客も城へ向かうようですが、方向が分かっていないようです。
私は自分の直感を信じ、彼らとは別の方向に向かいます。

坂道を登っていきますが、ちょっときついかな。


この案内板を見る限り、道は間違ってはいないようです。


ガイドブックにも道なりにいけばたどり着くとありましたので、信じて進みます。
しかし見知らぬ国で、見通しの悪い路地を1人でウロウロするのは、ちょっと怖くて神経使いますね。
人通りが少ないと余計に…。


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5日目 ブラチスラヴァ城

城が見えてきました。ここで間違いありません。
階段が伸びていましたが、入り口はここではなさそうです。


前方に観光バスが泊まっていますので、入り口はあちらでしょう。
よく見ると日本人の団体客のような気がします。


この階段がどこに繋がっているのか興味はありますが、体力配分を考え、今回は素通り。


なるほど、この門から入れそうです。


門の前には何やら施設が。スロバキアの国旗のレリーフと像があります。


門を入って坂道を登ります。


案内板。まぁ見てもよく分からないので、感覚で進みます。


このあたりから危険な感じはなくなり、一気に観光地っぽくなってきました。
日本人の団体は全くこちらには来ないようです。


見えてきました。これがブラチスラヴァ城。


ブラチスラヴァ城の別名は「ひっくり返したテーブル」。
4角にちょこっと塔が突き出たような、独特な形をしています。


城の前の広場には、ちょっとした展望スペースがあって


ここからはドナウ川がよく見えます。


城の前には騎兵の像が。


観光客も沢山いました。城の中に入ってみます。


門を潜ってすぐのところ。特に装飾があるわけではありません。


城の外側は建物部分になっていて、内側は何もないようです。


城の中は簡単な博物館になっていました。


入るのにはチケットが必要らしく、持っていないと答えると、入り口で買えるよと言われました。
特に怒られることもなく、人は穏かな感じはします。
ガイドブックには入場料は書かれていなかったのですが、最近有料になったんでしょうか?

城の入り口の手前の建物が、チケット売り場でした。


中にはオバチャンが1人。


チケットを1枚くれというと「学生か?」と聞かれました。
ちょっと悩みましたが「学生じゃないよ」と答えると、少し笑ってくれました。
いい人そうではありますね。

これがチケット。わりとしっかりしたチケットですね。


まぁホントは写真撮影禁止なんですが、先ほどの博物館はこんな感じでした。


説明文があんまりないので、これが何の展示なのかはわかりませんが、
おそらく発掘調査の際に発見されたもの、ということなんでしょうね。

城内には展示場が2箇所あり、どちらにもチケットが必要です。


もう1箇所のほうの内部。子供たちが大勢でモニターを見てました。学校教育の一環なんでしょうかね。


博物館というより、展示パネルが中心のフロアです。2フロア分しかありませんが。


観光客はそこそこいるんですが、なかなか誰も出ようとしません。
出口の扉が閉まっていたのでこっそり開けようとしたのですが、係員のオバチャンに見つかってしまいました。
私がもう出るよ、というジェスチャーをすると、黙ってうなずいてくれましたが、
他の観光客が熱心に展示物を見る中、私1人が短時間で退室することに、なんとなく気が引けました。

城の敷地内はちょっとした公園っぽくなっていました。
  

城の前には観光用の車両が停まっていました。ここは一応ちゃんとした観光スポットにはなっているようです。
  

ここから階段を下りていきます。


この階段、面白い形をしていますね。
  

よく見ると城壁も見事なもんですね。
  

このアングルの城も悪くないですね。


こちら側からも出られるようになっていました。


城壁には窪みがあり、外を覗くことができます。
  

門をくぐって外へ。


城を出て狭い路地を通っていきます。夜に1人で通ると怖そうです…。


工事中の建物もちらほら。ちなみにスロバキアの車のナンバープレートには国旗のシンボルが描かれています。


路地の階段を下りていきます。
前方を歩く若い女の子は、私がカメラを構えると笑顔でスッと横にそれてくれました。
スロバキアはなんとなく雰囲気が良くないですが、人はいい人が多そうです。


場所を選べばそこそこ絵になる路地。


ドナウ川沿いの道に出ました。車が行き交う橋。


今度は道路沿いの道を行きます。
ヨーロッパは古い町並みを大事にするので、道が入り組んでいることが多いんですよね。


街はまぁ綺麗なほうなんでしょうけどね。


おそらく中華系の人が運営しているであろう店舗。中国人はどこにでもいますね。


この建物はどうやら博物館のようですね。
  

歩いて繁華街の方面まで戻って来れました。


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5日目 ミハエル門〜散策して中央駅へ

まだ時間があるので、ぶらぶらと歩いてみることにします。
階段を下りて奥へ進みました。
  

階段の下。こういうのを見ると、どうも安全安心って気がしないんですよね…。


適当に道を選んで進んでいきます。
  

工事中の店の前に転がっていた、なんだかよくわからない人形。


ちょくちょく店はあるようです。


賑やかそうなところに入ってきました。


ここはどうやら、旧市街のちょっとした繁華街のようですね。


なんだかよく分からないオブジェ。


レストランの前に騎士の人形。他の人が撮影していたので、私もつられて撮ってしまいました。


遠くから見えていたこの建物は、ミハエル門と呼ばれるものだそうです。


門というより小さな塔という感じがしますね。


門の下にあったもの。ここからどの方向にどの都市があるかを示しています。


門を潜った先にも洒落た店が。


反対側から見たミハエル門。やっぱり門には見えません。


道なりに進んでいくと橋がかかっていました。


橋にも像が。
  

橋の下には川ではなく公園がありました。


迷わないよう気をつけながら、もうちょっと歩きます。


坂を下っていきます。


3体の像が立ち並ぶ公園。


近くにあった教会。


どうやら奥にトラムかバスの停留所があるようで、このあたりも繁華街っぽいです。
  

道なりに進むと、行きにも通った大通りに繋がっていました。


マクドナルドもありました。しかもマックカフェ。


奥に教会が見えました。行って見ます。


教会前はトラムの駅になっているようです。しかし教会に行く人は誰一人いません。


教会に到着。入ってみますが、奥への扉は閉まっていました。


入れませんが、ガラス越しに中の様子を撮影してみました。


教会の敷地内にあったイエスの像。


そろそろ電車の時間も気になるので、中央駅に引き返すことにしました。
例によって、路面電車の線路を頼りに、やはり徒歩で向かいます。

来た道を引き返すだけなので、帰りは行きと比べて楽でした。

やはり首都だけあって、立派なビルはちらほらありました。


これは何の建物でしょうね?


これは五つ★ホテルってことでしょうか。


ダイナースクラブの事務所までありました。首都らしく様々な設備が整っているようです。


ところどころ、裂けた道がそのままになっていたりするのが気になるところ。


歩き続け、なんとか中央駅に戻ることができました。

時刻表を見ると、まだウィーンからの電車は到着していないようで、何番ホームかも表示されていません。
早めに電車に乗り込んで安心したいところなんですが、とりあえず待つしかないですね。


切符売り場の窓口を見てみると、行きは少ししか開いていなかったのですが、
今はかなりの数の窓口がオープンしていて、客も多いです。
どうやら午前中は少なめにして、午後に一斉に窓口を開放するようですね。


インフォメーション(観光案内所)の窓口もどうやら開いているようで、利用者もいるようでした。
しかし相変わらず、人はいるのに窓口がピシャリと閉まったまんまです。
スロバキアってこういうもんなんでしょうかね。


電車が到着したようなのでホームに向かいます。
昼になって随分乗客も増えているようで、ホームが結構混雑していました。
しかしウィーン行きの列車は相変わらず少なめなようです。


電車のシートに座り、ようやく一息つけました。出発は13:42。
短い時間でしたが、英語もドイツ語も通じないスロバキアの散策を、プチ探検気分で体験することができました。
世界中を旅しようと思うならば、このくらいで疲れていてはいけないんですけどね。

ブラチスラヴァは変わった像が多い町として知られていますが、
今回の散策では、ガイドブックに載っているような面白い像は見つけられませんでした。
もうちょっと探してみれば、あったかもしれないんですけどね。

ブラチスラヴァを歩いていて意外に思ったのが、結構市民が信号を守るんですよね。
車が走っていなくても赤信号だと止まるんです。
ヨーロッパ諸国では歩行者の信号無視は当たり前で、車が来ていなければ人は渡るもの。
真面目なドイツですら信号無視する人は多く(流石に他の諸国よりは守る人の割合は高いですが)、
ヨーロッパ以外のアメリカなどでもそれは同じです。

ブラチスラヴァでも信号無視する人はいますが、どちらかといえば少数派で、
半分以上の人が信号を守っているという印象がありました。

私は車がいなくても律儀に信号を守るのは日本人くらいかと思っていましたが、ブラチスラヴァ人もそうだったんですね。
スロバキア人は真面目だと聞いていましたが、確かに間違ってはいなさそうです。

帰りにも通ったMarchegg駅。オーストリアの国境駅ですが、駅というより停留所。
やはりこういう建物は、パスポートコントロールの名残なんでしょうかね。
  


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5日目 ウィーン到着〜土産購入〜レストラン「フューリッヒ」

ウィーンに到着後、乗換えの手間を省くためにSiimering駅で降り、
そこからU3の地下鉄に乗ってシュテファンスプラッツ駅へ。
15:20くらいにホテルに到着することができました。

朝ホテルを出てから、およそ7時間近く外出していた計算になります。
ちょっと歩き疲れましたが、なかなかよい経験ができました。

休憩後、お土産を買いに街を散策。
ウィーンのお土産で定番なのはモーツァルトクーゲルンというチョコレート菓子。
音符をかたどったアクセサリーなんかもあったんですが、とりあえずチョコレートにしました。

とりあえず海外のお土産探しはスーパーから。
ウィーンではBILLAというスーパーが有名で、店舗数もそこそこあります。
何せスロバキアのブラチスラヴァにもありましたからね。


スーパーでは自分でカゴを持って、商品を自分でレジに出さないといけません。


モーツァルトクーゲルンがありました。数種類ありますが、ミラベル社のものと、他のメーカーのものを買ってみます。


部屋に戻ってその2つを食べ比べてみたところ、値は張りますがミラベル社の商品を買うことにしました。
その後、近くの店をいくつか冷やかした結果、こちらの店が最も値段が安いことが発覚。


他の店は3ユーロだった商品が2.5ユーロで売っていましたので、8個購入。


スーパーにはこのサイズのものは売っておらず、空港でも3ユーロでしたから、お得に買えたと思います。
現地で歩いて調査っていうのも悪くないですね。

この日の夜は、昨日ツアーで教えてもらったレストランに入ることに。
ヨーロッパで1人でレストランに入ってみるというのは、以前のドイツでもできなかったこと。
今回ようやく、それを達成することができました。

店はホテルからも近いフューリッヒ。
  

ここは日本語表記のメニューも置いています。
  

店内に入ると、奥から店員がやってきて、人数を聞いてきました。
1人、と答えると、奥の席を勧めてきたのですが、私は別の席を指定して座らせてもらいました。
  

メニューを見て、「ヴィーナーシュニッツェル」と「ハンガリー風グラーシュスープ」を注文。
「ヴィーナーシュニッツェルの付け合せは何がいいか?」と聞かれたので、ポテトにしました。
(JCBプラザの人が言うには、ウィーンの人はシュニッツェルの付け合せはポテトで決まりだそうで)
サラダはどうだと言われたので、勧められたものを注文。

ドリンクは?と聞かれ、それを選んでいなかったので、再びメニューを貸して貰うことに。
その店員は一旦奥に行き、他の店員がドリンクの注文を聞いてくれたので、スパークリングウォーターを注文。
しかしドリンクを注文した店員は先ほどの店員と違うため、「他に食べ物は?」と聞いてきたので、困惑する私。
ドリンクだけでいいよ、という意思表示をすると、店員は渋った顔で私のテーブルの上のフォークなどを下げてしまいます。

その直後、先ほど私が食べ物を注文した店員と一言二言会話があったようで、
「なんだ、食べ物も注文していたのか」といいながら、フォークを机に戻してくれました。
おかしいと思った…。

先に出てきたのはサラダで、棒状にカットされたスティックサラダがコップに入れられた状態で出てきました。
サラダの付け合せはパンでしたが、サラダは普通ですがパンがそれほど美味しくないですね…。


サラダと同時にドリンクも出てきました。
スパークリングウォーターというのは炭酸水のことで、やっぱり美味しくはなかったです。
まぁ下手に他のドリンクにはできないですし、値段も安かったので、仕方ないですね。

次に出てきたのはスープのグラーシュ。


オーストリアでは定番のメニューで、ハンガリーから伝わったパプリカと牛肉のシチューです。
この店ではジャガイモも入っています。


昨日のガイドさんが言っていた通り、こちらは日本人の口にあう味でした。
食事を運んでくるとき、店員が日本語で「どうぞ」と言ってくれたので、多少気を遣ってはくれてるようです。

待つことさらに10分ほどで、ヴィーナーシュニッツェルがきました。


ヴィーナーシュニッツェルとはウィーン風カツレツのことで、肉を平らに伸ばして揚げたもの。
子牛の肉と子羊の肉がありますが、今回は主流らしい子牛の方にしました。
揚げたてのカツレツにレモンを絞っていただくようです。
付け合わせをポテトにして正解ですね。まぁまぁ美味しいです。


シュニッツェルはよい肉を使っているのは分かりますが、やや油っこく、しつこい味かもしれません。
ポテトとのダブル油となると、結構こたえます。
味はそこそこいけるんですけどね。

この店では簡単な演奏を聞きながら食事ができると聞いていましたが、
実際はご老人が軽く楽器を弾きながら歌う程度のもので、あまり大したことはありませんでした。


食事中は、やはり1人でレストランにいるためなのか、隣の若いカップル(特に女性)がしきりにこちらを気にしていました。
正直、全然落ち着かなかったですね…。
ウィーン市街ではカメラを持ってうろうろしてもあまり気にされないんですが、
流石にレストランで1人というのは異質と見なされるんでしょうか。
ガイドさんが言うには、1人でも入りやすいレストランということなんですけどね。

女性の店員が食器を下げに来てくれたときに「ツァーレン、ビッテ」と言うと、「ツァーレン?」と返してくれました。
「お会計をお願いします」という意味です。
ドイツやオーストリアのレストランでは、テーブルで会計を済ませます。

計算していた数字は23ユーロほどでしたが、サラダなどが足されていたため、27ユーロほどになってしまいました。
さらにオーストリアではレストランに、会計金額の5〜10%のチップが必要です。
まずは30ユーロで支払うと3.4ユーロコインが帰ってきましたので、
1ユーロコインを財布にいれ、残りをチップとして差し出しました。
「ダンケシェーン」といってすぐさまチップを回収する女性店員さん。
初めてのレストランのチップ払いでしたが、こういう流れで問題はなさそうでした。

あんまり長居するにも居心地が悪いので、すぐに店を出ました。
結局チップも合わせて29ユーロもしてしまいました。
やっぱりヨーロッパで、1人でレストランに行くと破格の高さですね…。
今回は経験のために入りましたが、次回以降はもう止めておくことにします。


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5日目 オペラ座ライブ〜シュテファン寺院〜カジノ

レストランで食事した後、オペラ座へ向かいました。
今日もライブで放送されているはずです。

やっていました。


演目は分かりませんが、やはり演技は超一流ですね。
プロの甲高い声が、オペラ座の外の空気までも響かせます。

席に座って見る人たち。平日のためか老人が多いような気がしますね。


立ち止まってモニタを見る人もいました。


今日はもう最終日ということで、最後にシュテファン寺院を改めて見ることにします。


今日は人が少なめですが、韓国人の団体客がいました。
「HYUNDAI」と書かれた旗を持ったガイドがいましたので、ヒュンダイの社員旅行なんでしょうか。
韓国は超エリート社会で、韓国国内の0.1%余りの500社が、国のGDPの半分近くを稼ぎ出しますからね。


まぁそれはいいとして、中に入ります。


まず右にドアがあって


次のフロアには、何時に何があるか、という案内板があります。


さらに次のドアの向こうが、大聖堂の内部です。


入り口付近の様子。観光客がいっぱいいますが、今日は少なめ。


一般の人は、柵があるところまでは移動できます。


それより奥は、信者など一部の人だけ入れるようです。


これがシュテファン寺院内部。現在ミサの最中で、司祭の声が厳かに響きます。


両サイドには肖像や彫刻が並びます。
  

ステンドグラスも見事。


入り口の側にも祈る場所があります。有料ですが誰でもロウソクを灯せるようになっています。


やっぱり大聖堂はどこもいいですね。目を閉じると心が洗われるようです。

大聖堂を出て、さて残すはカジノに行くだけ。

せっかく心が洗われたのに、心を汚しに行くのか

なんて思わないで下さい。カジノも私の旅の楽しみの1つですから(笑)。

ウィーンのカジノはシティカジノという感じで、街中にある小さな施設の1つです。
特別ドレスコードにうるさいわけではなく、観光客でも気軽に入れるようになっています。
ただ、ドレスコードがないと2Fには入れないとも聞きます。

こちらがカジノウィーン。


ライトが地面に照らされて、それが広告になっています。


例によってカジノ内は撮影禁止。

カウンターに行って「First visit」であることを伝えると、パスポートを提示することでカードを作ってもらえました。
ウィーンカード提示でまずは27ユーロの支払い。
マシンかテーブルかと聞かれたので、テーブルと答えると、30ユーロ分のチップを渡されました。
さらにはスパークリングワインの引換券もセットでついてきます。
荷物や上着は入り口のクロークで預けなければならないようで、こちらは0.8ユーロでした。

内部はゲームマシンが多めで、ブラックジャックは2,3台、ルーレットは1台でした。
私が行ったのはルーレットのみ。やっぱり中国系の観光客が目立ちましたね。
30分ほど滞在して、結果は12ユーロの勝ちでした。
最近は勝ち逃げを目指していて、勝率はなかなかいいほうです。

ルーレットの台には現金を収納していく窪みがあるんですが、窪みをふさいでいるカバーを、
ディーラーが片手で空高くはじき上げるパフォーマンスなんかもありました。
またルーレットを回す間隔はやや間延びしている感じがして、 どちらかといえばゆったりした展開が多かったように思えます。

カジノ内のセキュリティは厳しく、スーツ姿の黒服の係員が厳しい顔をしながら巡回していました。
まぁ堂々としていれば問題はないですが、街中にあるちょっとしたシティカジノでもいい加減さはなく、
きっちりしている印象を受け、安心しました。

明日の早朝に出発する身ですし、さすがに下戸の私がスパークリングワインなんて飲めないので、
今回は引き換えをしませんでしたが、とりあえず27ユーロでカジノも楽しめてワインも飲めるんでしたら、
観光のついでに立ち寄るには悪くないカジノだと思います。

少しの滞在でしたが、なかなか楽しめました。
21:30を過ぎても、まだケルントナー通りは明るかったです。


さて、明日はいよいよ帰路につきます。

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