高速バス・夜行バス選びのポイント
長距離を移動するうえで、おそらく最も安上がりなのが高速バスです。
格安旅行を目指す上では重要な移動手段で、私もよく利用していました。
ここでは、主に国内旅行においての高速バス選びのポイントをまとめます。
一般的に夜に走る高速バスの事を「夜行バス」と呼び、路線も多いですが、
昼間に走るバスもあり、これらを総称して「高速バス」と呼んでいます。
高速バス・夜行バス選びのポイント 目次
高速バスのメリット、デメリット
メリットは何と言っても安さです、飛行機や新幹線と比べて主要都市間を格安で利用できます。
また夜行バスであれば、夜の間に移動を完了できるので、翌朝到着後から行動を開始できるのも便利。
座席の指定もできるケースが多く、座席数以上に客が乗らないので、車内が混雑する事はまずありません。
路線によっては昼に走る高速バスもあり、移動距離が短ければ数時間乗るだけですが、
東京〜大阪間などの昼行バスともなると、日中のほぼ半分がバスの中となります。
デメリットは、移動時間自体が長くなりがちな事。到着予定時刻が前後する可能性がある事。
予約変更の場合一旦キャンセルが必要な事。急なキャンセルでもキャンセル料が発生する事。
そして、特に広くはない座席に座ったまま長時間を過ごさないといけない事。
完全に180度リクライニングができないため、リラックスした姿勢をとる事が難しく、熟睡できないケースも。
このため他の乗り物に比べて疲れやすいです。
健康で若い人ならともかく、体力に自信がない人、疲れやすい人、
多数の人と長時間の密室空間が嫌な人はお勧めできません。
安さが魅力ではありますがこれらが苦手な人は、
多少お金がかかっても、違う交通手段を検討したほうがよさそうです。
最終目的地には高速バス+他の移動手段が基本
高速バスが発着する場所というのはある程度限られていて、
主に各都道府県の主要都市で、停留所は駅の前など、
比較的アクセスしやすい場所である事が多いです。
他、東京ディズニーリゾートや富士急ハイランド、USJなど、
人気の高いテーマパークも発着場に設定され、路線が多いです。
反面、利用者があまりいない地域には高速バスは通りませんので、
たとえば「大阪から東京駅までとりあえず安く移動しよう」というように、
ざっくりとした移動手段として捉えるのが基本的な利用法となります。
高速バスのみで最終目的地へ到達する事はほぼないので、
高速バスを利用した後、さらに他の手段で移動する必要があります。
その分の体力も必要になるという点を留意しなければなりません。
シートは3列か4列か、トイレはあるかないか
高速バスを選ぶ上で重要なポイントは2つ。
・3列シートか、4列シートか
・車内にトイレが付いているか、トイレなしか
3列シートか4列シートかというのは、1列に座席がどのくらいあるかの違いです。
バスの横幅はだいたい決まっていますので、3列シートの方が4列シートよりも
ゆったりスペースがとられている事が多いです。
3列シートは1・1・1というように、両側に1つ、真ん中に1つでその間が通路というものと、
2・1というように、片側に2列並び席、もう片側に1つ席があり、その間が通路というものが多く、
2・1の場合は1つ独立した席になっている方が値段が高いです。
4列シートというのは2・2というように、2つ並び席が両側にあり、間が通路というものがほとんど。
2つ並び席の場合、窓側の人は通路側の人が移動しないと出られない構造になっています。
トイレなしバスの場合、途中でトイレ休憩を入れる前提になっていますので、
その度にアナウンスで起こされるというデメリットがあります。
4列シートトイレなしのバスが最も安価ではありますが、個人的にはお勧めしません。
私も利用したことがありますが、狭苦しいわトイレ休憩で起こされるわで、だいぶ疲れました。
いかに安いといえども、疲労があまりにも溜まるとその後の行動に支障をきたしますからね。
最も快適なのは3列シートの1・1・1タイプでかつトイレ付きのもの。
値段としては最も高額になりやすいですが、私はほとんどの場合でこのタイプの最安値を調べ利用しています。
逆にトイレ付3列シートの高速バスと似たような値段で、もし鉄道や新幹線などが利用できるのであれば、
高速バスに無理にこだわる必要はないといえるでしょう。
高速バスは快適さよりも値段重視で利用するのが、ほぼ前提ではないでしょうか。
高速バスの裏技いろいろ
よく知られている事から、私が実践したものまでいろいろ紹介。
利用するかどうかは、自己責任でお願いしますね。
・タオルが便利。寝顔を隠すために顔を覆う、マスク代わりに使って喉を守る、枕やとして使用するなど用途は多い。
ブランケットの貸し出しでは足りない場合、その代わりにも使用できる。
・夜行バスでは足を休めることが重要。持参したカバンをフットレスト代わりに使用するのもよい。
エコノミークラス症候群を避けるためにも足を休ませて、血行を良くしよう。マッサージも手。
靴を脱ぎ、スリッパがあるならそれを使うのもよし。
・アイマスクや耳栓、空気枕など、自分が安眠できそうなグッズは惜しまず使おう。
日頃から何が自分に合っているのかを調べることも大事。
・夜行バスに乗る前に顔を洗い、歯磨きも済ませておく。