FCバルセロナサッカー観戦の旅 1日目 KLMオランダ空港でバルセロナへ


●世界的名門サッカークラブ FCバルセロナのホーム試合生観戦の1人旅。長編その1。
  KLMオランダ航空でアムステルダムを経由して、いざバルセロナの地へ


バルセロナ=エル・プラット空港 スペイン広場

FCバルセロナサッカー観戦の旅 目次

タイトル 旅行日時 国・地域 地名 旅行先・観光したもの メンバ
備考
FCバルセロナサッカー
観戦の旅(長編)

1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
6日目
サッカー観戦
2015/04/16
〜04/21
スペイン バルセロナ 凱旋門、コロンブスの塔、モンジュイック城、
スペイン広場、オリンピック競技場、カサ・バトリョ、
カサ・ミラ、サン・パウ病院、サグラダ・ファミリア
カタルーニャ音楽堂、カンプノウ・スタジアム見学
ランブラス通り、サン・ジュゼップ市場、カテドラル、
王の広場、FCバルセロナ試合生観戦
バルセロネータ、グエル公園、カサ・カルベ
1人旅 街歩き

サッカー観戦

カジノ
アンドラ アンドラ・
ラ・ベリャ
メリチェル通り、サン・エステバ教会、
カサ・デ・ラ・バール、カルデア、街散策

今回の主目的は本場のサッカー観戦!

今回の旅のメイン目的はズバリ、本場ヨーロッパでサッカーの試合を生観戦することです。
観戦するチームは、世界中にファンがおり、誰もが知る名門チーム・FCバルセロナ!
数々のタイトルを獲得した世界でも屈指のビッグクラブ、名門クラブであり、輝かしい実績と歴史を持ちます。
サッカー好きならば私のみならず、多くのサッカーファンがあこがれるチームであり、
幾多の著名なプロサッカー選手もこのチームのユニフォームに袖を通す事を夢見ます。

私が初めての一人旅としてドイツに旅した際も、ドイツの名門サッカーチーム、バイエルンミュンヘンの
スタジアム見学に訪れており、いつか本場ヨーロッパでサッカーを観戦したいと思っていました。
FCバルセロナならばこれ以上ないチームですから、ようやく目標を1つ達成することができました。

もちろんサッカー観戦だけでなく、観光にも精力的に動きました。
バルセロナはスペイン第二の都市であり、世界的にも観光客が多い都市でしたので、
見どころも多く、サッカーに興味のない人でも十分に楽しめる街といえるでしょう。

ただやはり今回の旅では、サッカー観戦が主目的ということで、観戦の妨げになる不必要な疲労をためないよう、
フライトも時間が長すぎないエアラインを選び、宿も日本人経営のホテルに連泊することにしました。
もう少し費用を抑えることも可能でしたが、快適に滞在できてこそ、安心して観戦できるってもんですからね。


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バルセロナとカタルーニャ地方

イタリアもそうですがスペインは、元々は別々の国であった地域が1つにまとまって誕生した国家であるため、
同じスペイン国内でも地域によって特色が異なり、各都市を周遊することでより楽しめると言われています。

特にスペインのカタルーニャ州(地方)は独立心が強く、昔からスペインから独立して新しい国家になりたいと考える
住民が多い事で知られ、独立運動が行われる事も珍しくありません。バルセロナはそのカタルーニャ州の州都です。
街の標識にはスペイン語以外にもカタルーニャ語で併記がされていますし、
スペイン語ではなくカタルーニャ語で会話する人も多いです。

たとえばサッカースペイン代表の選手たちも、カタルーニャ代表が選べるならスペイン代表よりもそちらを選択する、
と考える地元の選手はそこそこいます。(バルサのシャビ・エルナンデスもそう発言したことがある)
実際にFCバルセロナのカンテラ(下部組織)の多くの選手がカタルーニャ育ちですから、
カタルーニャ代表はかなりの実力がありますし、スペイン代表はいつの時代も
バルセロナをはじめとするカタルーニャの選手達が一定数含まれ、代表の実力を底上げしています。

経済的にも、バルセロナはスペイン全体における経済力の割合が高く、独立してもカタルーニャはやっていけそうなのですが、
カタルーニャに抜けられると残されたスペイン本土の経済力が低下するため、マドリッドをはじめとしたスペイン政府が
カタルーニャの独立を阻止している(独立を認めない)、という構図になっています。

2014年にはイギリスのスコットランドで独立住民投票(結果は否決)が行われた事がニュースになりましたが、
独立志向の高い地域は世界各地にあり、ヨーロッパでもスペインのカタルーニャ州はその筆頭といえます。
ベルギーのフランデレン地域もそうですが、その歴史からくる人々のアイデンティティというのは複雑なものです。
多くの日本人には感覚としての理解が難しいかもしれませんが、日本にも「沖縄独立論」というものがありますからね。

ちなみに2014年カタルーニャ独立住民投票が行われましたが、賛成多数で可決しています。
独立を回避したいスペイン政府は、住民投票は憲法違反との立場をとっており、
憲法裁判所に提訴、これを受け裁判所は差し止め命令を出しました。
いつかカタルーニャが独立する日は来るのでしょうか。


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ヨーロッパのミニ国家、アンドラ公国

今回はバルセロナの他に、アンドラ公国にも観光に立ち寄ってきました。
アンドラ公国とはヨーロッパにいくつかあるミニ国家の1つであり、位置はフランスとスペインの間、
ピレネー山脈の山中にあり、首都・最大都市は「アンドラ・ラ・ベリャ」。
ヨーロッパにありながら、ほとんどの日本人がその名前すら知らない国です。
日本の旅行会社がツアーを組むこともほぼありませんから、個人旅行者くらいしか訪れる事はないでしょう。

ヨーロッパのミニ国家といえば、ローマにあるバチカン市国、フランスの地中海沿岸にあるモナコ公国
スイスとオーストリアに囲まれたリヒテンシュタイン公国、ベネルクスのルクセンブルク大公国あたりが有名ですが、
イタリアの内部にあるサンマリノや、ここアンドラは、日本では知名度が特に低い国といえるでしょう。
スペイン南部にあるイギリスのジブラルタルは海外領土にしても、これらは知られていないだけでれっきとした国なんですよね。

アンドラへのアクセスは、スペイン・バルセロナから高速バスで3時間。フランス側からもバスが出ています。
現地で車を運転できるのなら、自力で行くことも可能ですが、観光客は一般的には高速バスを利用します。
ヘリポートは存在するものの空港、港、鉄道がなく、公用語がカタルーニャ語であることからも、
バルセロナ方面から訪れる人が多いようです。
アンドラを往復するバスは2つありますが、今回は直行便の「directbus」を利用しました。

アンドラはタックス・ヘイヴンの国家であり消費税が存在しないとあって、
ショッピング目的で訪れる人が多く、週末は近隣から訪れた人々で賑わいます。
夏はトレッキングやスパ、冬には雪に閉ざされるためウィンタースポーツも盛んです。

ちなみにアフリカには「アンゴラ」という名前の国がありますが、こちらとは全く関係ありません。
「オーストラリア」と「オーストリア」のように、名前が似ているだけで別の国ということですね。


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今回のフライトの詳細

いつもはエイビーロードで航空券を手配してもらうのですが、
今回はKLMオランダ空港のホームページから直接自分で手配してみました。
業者に仲介してもらうのと値段がさほど変わらず、座席指定もできて思いのほか便利でした。
出発前に事前旅客情報(API)の記入が必要ですが、これは個人情報を入力するだけです。

ウェブチェックインは前日にできたのですが、搭乗券の印刷がなぜかできず。
当日、カウンターで申し出ると、その場で搭乗券を印刷してくれました。
マイレージの加算もその際に引き受けてもらえました。

フライトスケジュール
往路 4月16日(木)
大阪(関西国際空港)  10:25  〜  アムステルダム(スキポール空港)  15:10
 便:「KL 0868」 機体:「Boeing 777-300」 座席:「53C」 所要時間:「11:45」

フライト待ち時間「1:45」

アムステルダム(スキポール空港)  16:55  〜  バルセロナ(エル・プラット空港)  19:05
 便:「KL 1675」 機体:「Boeing 737-900」 座席:「21C」 所要時間:「2:10」

復路 4月21日(火)
バルセロナ(エル・プラット空港)  11:05  〜  アムステルダム(スキポール空港)  13:30
 便:「KL 1666」 機体:「Boeing 737-800」 座席:「18C」 所要時間:「2:25」

フライト待ち時間「1:10」

アムステルダム(スキポール空港)  14:40  〜  大阪(関西国際空港)  08:35
 便:「KL 0867」 機体:「Boeing 777-300」 座席:「53C」 所要時間:「10:55」

フライト料金  合計94,230円
料金   50,000円
燃油特別付加運賃および航空保険料   33,600円
国際線空港施設使用料(SW)   2,730円
Airport services charge(JD)   1,980円
Security charge(CJ)   1,760円
Airport Passenger Service Charge (RN)   1,640円
Security tax(TQ)   490円
旅客保安サービス料(OI)   310円
Netherlands noise isolation charge(VV)   140円
航空安全保安料   80円
カード手数料   1,500円
料金(1人あたり)   94,230円


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1日目 出発〜バルセロナ=エル・プラット空港到着

おおよそ2年半ぶりの海外旅行。
関西国際空港から出発です。

自宅のネットからセルフチェックインはできたものの印刷はできなかったため、
チェックインカウンターの人が航空券を印刷してくれました。

フライトは10:25出発ということで、1時間半くらい前には関西空港に着いたのですが、
チェックインカウンターから出発ゲートまで、とにかくすごい人でした。
関西空港の利用者は最近、かなり増えたと聞いていましたが、ここまで混雑しているとは予想外でした。

列に並んでいると、フライトまであまり時間がないということで、
係員が優先的に搭乗手続きを済ませてくれました。融通きかせてくれるもんですね。
いつもなら時間の余裕があるのに、今回はかなりバタバタの出発になってしまいました。

私がゲートに到着した頃にはすでに搭乗が開始されており、
既に待っていた人は全員ゲートを潜った後でした。
私も急いで飛行機に乗り込みますが、まだ前に人が並んでいましたので、
ぎりぎりというわけではなかったようです。

座席は「53C」。事前予約してた席にしっかり座れました。
客室乗務員には1名男性もいるようで、デュルクカイトみたいな人でした。

10:30に飛行機が動き出し、10:40に離陸。しかし到着は14:43らしい。
出発は遅れているのに、到着予定時刻は15:10より早まっているという不思議。
空路を変えたのかもしれませんね。

フライトは往復とも、2回の機内食と、軽食が数回でした。

まず出てきたのは軽食のピーナッツ。前回もありましたが、塩味がきいて美味しいです。
  

1回目の機内食。チキンか魚(そぼろ)でした。チキンを注文。


ペットボトルの水は、そのまま飲まずにバッグへ。(アムステルダムの空港で係員に没収されました)

パンはむき出し。チーズとクラッカーも入っていました。


数時間たって、アイスと水が出てきました。


アイスは前回も出ましたが、こういうスティックタイプは初。


ルートを見ると、ロシアのかなり北側を飛んでいるようです。


これが最短だとすると、確かにフィンランドは日本から最短距離にあるヨーロッパかもしれません。
太陽とほぼ同じ速度で飛んでいるので、飛行中は常に太陽の位置があまりかわらず、真昼間で明るいです。
ロシア、フィンランド、デンマーク、ドイツ、オランダの上空を飛びます。

2回目の機内食。やっぱりパンはむき出し。


機内食の味自体は、不味くもなく普通に食べられるものでした。

14:50。乗り継ぎのため、オランダ・アムステルダムのスキポール空港に到着。


ヨーロッパの主要ハブ空港、パリのシャルルドゴールやロンドンのヒースローと比べて、
乗り継ぎがしやすく評判の高い空港です。


ちょっと工事中なところもあります。


最初に入ったユーロ圏になるので、ここで入国審査とイミグレがあります。
入国審査で聞かれたことは、どこに行くのかと滞在日数。目的も聞かれるかもしれません。
英語で「Balcelona」「sightseeing」「4days」といえばOKです。
ゲートに入った時に音がなって体を調べられましたが、問題ありませんでした。

荷物検査の際、自分でバッグを開けろといわれ、何かと思えば、
機内食の時に出たペットボトルの水を2本とも没収されてしまいました。

イミグレを出てすぐ、フライト案内があります。


この空港はよくゲート変更があるので、確認しておかないといけません。


私のバルセロナ便も、C09でしたが、C11に変更されているようでした。

私は2回目の利用ですが、巨大な空港ながら案内板に従えば、迷いません。


ここはいつ来ても開放的な雰囲気でいいですね。
  

前回と違い、今回の乗り継ぎ時間は1:45。(早めに到着したので実際は2時間弱)
2時間以内の乗り継ぎができるのなら、だいぶ楽な方です。
定時離着陸率が高いのも、この空港の売りなのだそうです。

ゲートC11に迷わず到着。


ゲートにはこんな感じで、どこの便が何時から、ゲートがいつオープンするか書かれています。


まだ時間があるのでうろうろしてみます。セルフサービスで乗り継ぎができるんですね。


他のフライト情報を見るのも面白いです。巨大空港ですから各地に便があります。


チョコレートカフェ。すごい大きいチョコの塊ですね。
  

出発ゲート前にコンセントコーナーがありました、これは便利ですね。


調べても出なかったんですが、実はあったとは。


さて、飛行機に入ります。
前回は特製の車で飛行機へと移動しましたが、今回はゲートから直接乗れました。

短距離ですので、やはりシートは簡素なもの。
  

毎回そうだと思いますが、日本を結ぶ便は乗客もCAも日本人がそれなりにいますが、
スキポールから最終目的地へ行くときは、日本人CAがいません。
たださすが世界各地から訪れるバルセロナだけあって、十数人の日本人搭乗者がいました。

ゲートが空いたのが16:35。飛行機が動いたのは予定通り16:55ですが、離陸したのは17:11でした。
行きも帰りも数分程度の誤差です。
前に座っている中年手前の女性6人組がやたらうるさかったですが…。

軽食としてサンドイッチが出てきました。味はちょっと微妙だけど不味くはない。
  

そのあとクッキー。ヨーロッパ的なネチャッとした味。


関空出発からおおよそ15時間40分ほどかけて、バルセロナ=エル・プラット空港に到着です。


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1日目 バルセロナ空港から宿へ

以前まであった空港はターミナル2。最近新しくできた空港はターミナル1と呼ばれています。
普通逆なんですけどね。

ターミナル1とターミナル2はかなり離れており、徒歩で行くことはできず、
無料の巡回バスで所要10分程度で結ばれています。

鉄道で中心街へ行く場合、ターミナル2から少し離れた場所にある駅まで行かないといけません。
タクシーという手もありますが、空港から中心街へ向かう交通手段でおすすめなのが空港バス。
ターミナル1、ターミナル2、それぞれから所要30分くらいでカタルーニャ広場までいけます。

ターンテーブルで荷物を待ちます。


このカエルの広告がよくわからん…。
  

長距離便だからそうなのか、すぐには出てこないんですよね。
だいたい15分くらいで荷物が出てきた気がしますが、なんか冷たく少し濡れてました。

とりあえず今日は宿に直行し、時差ぼけの回復のために早く寝なくてはなりません。
空港の紹介は帰りにするとします。

出口へ向かいます。空港を出たのは19:45くらい。


すぐにタクシー乗り場がありました。
迷いましたが、横断歩道を渡ったところに空港バスが停まっていましたので乗り込みます。
料金は片道もありますが、往復で購入したほうがお得。

運転手に、あらかじめ「Ida y vuelta, por favor(往復お願いします)」と印刷していた紙を見せると、笑いながら応じてくれました。
「Ida y vuelta? ハハハ。10.2EUだ」。といいながら乗車券を出してくれました。
スリ対策にあらかじめポケットに入れておいた10.5EUを渡し、おつりと券を受け取ります。

この回の最終乗客が私のようで、乗ってすぐ出発しました。

空いてたので前に乗ります。


スーツケース置き場もあるので便利ですね。


路線図が上部に書かれていました。


余裕があったので車窓から撮影。これはスペイン広場か。


街中にこんなものがあるとは、すごいですね。


これは闘技場跡でしょうか、今はショッピングセンターになっていました。


想像していた以上にすごい街に思えてきました。
  

終点のカタルーニャ広場に到着後、宿へ向かいます。
出発前になんども地図を確認し、グーグルマップも見ていたので、迷わず到着しました。
チェックインを済ませ、会計も終わらせます。

私は404号室。ベッドとシャワートイレ部屋があります。


宿の紹介も明日以降にするとして、今日はシャワーを浴びて寝ました。
21:45には眠りにつけたと思います。
若者が「カタルーニャ〜カタルーニャ〜」の合唱をしていて、すこしうるさかったですが…。
カタルーニャを愛する人たちの集会かなんかあるんでしょうかね。

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