防犯用に錠を使おう
旅先では紛失、盗難のリスクは常につきものです。
特に個人旅行では、自分の荷物は自分で管理しなければなりません。
あらかじめ錠を準備しておき、必要に応じて使い分けましょう。
防犯用に錠を使おう 目次
錠の種類
錠といっても様々な種類があります。
ここでは旅先に持っていく前提として、主なタイプを紹介します。
・南京錠(鍵を鍵穴にさして開けるもの)
・ダイヤル錠(ダイヤル番号で開けるもの)
・チェーン錠(チェーンがついてあるもの)
・自転車のチェーン(防犯用というより牽制用)
持ち運びする前提ですので、あまりに大きい・重い錠は避けましょう。
実際に使用する前に何度か開け閉めをして、使い慣れておきましょう。
チェーン錠は私は使ったことがなく、自転車のチェーンで代用しています。
南京錠とダイヤル錠を使い分ける
南京錠は鍵と鍵穴があり、鍵を別に持つ必要があります。
鍵がなければ開けられない安心感がある一方で、鍵を紛失した場合は開けられなくなります。
ダイヤル錠は番号を回して開けるタイプのもので、鍵はありません。
鍵がないため、ダイヤルを回すだけで手軽に開けられますが、番号を失念すると開けられなくなります。
どちらを使うかは好みにもよりますが、よく開け閉めをするバッグにつけるのなら、
ダイヤル錠のほうが開錠に時間がかからず、手軽さはあると思います。
私の場合は南京錠とダイヤル錠を最低1つずつ持ち、片方をメインバッグに取り付け、
もう片方をスペアとして持っていくようにしています。
旅先で紛失、または錠が破壊されるケースもありえます。
(私はプラハ到着時に錠が取り外されていた事があり、予備があったので事なきを得ました)
南京錠を使用する際は、購入時に鍵が2つついているので、1つをメインバッグに
予備として入れておき、もう1つのカギにチェーンを取り付けてズボンにひっかけ、
その状態でポケットに入れるようにしていました。
こうすることですぐに錠を開けることができます。
ダイヤル錠は、自分で好きな番号に設定できるものもあるので、覚えやすい番号にして使いましょう。
錠の掛け金(ツル)の太さに注意、バッグに使うなら細いものが一般的
南京錠もダイヤル錠も、主に旅行用として使用されるものは
錠の掛け金(ツル)の部分が太いものと細いものの2種類があります。
スーツケースやバックパックのファスナー部分に取り付ける場合、
細い掛け金を通す前提で作られている場合が多く、掛け金が太いものだと、
そもそもサイズが合わずに取り付けられない事があります。注意しましょう。
錠の主な使用用途としては、やはりバッグの防犯に使用するはずですから、
掛け金が太い錠はそもそも使い道がよくわかりません。
私も掛け金が細いものしか使った事がありませんので。
アメリカに行くならTSAロックもチェックしよう
TSAロックとはアメリカ国土安全保障省の運輸保安庁 (Transportation Security Administration) より
認定を受けた、旅具等に備えられた施錠機構の総称です。
「赤い菱形(TravelSentry 社製)」または「赤い松明(SafeSkies 社製)」のマークが付いています。
南京錠、ダイヤル錠のものの他、スーツケースなどに内蔵されているものもあります。
アメリカ合衆国領土で飛行機に搭乗する際の手荷物または預け入れ荷物に関しては、
TSA係官が中身を直接目視検査する場合もありうるため、一切施錠しないように求められています。
施錠された場合、錠が破壊されるケースもあり、その場合の補償も一切ない事になっています。
しかし、TSAロック機能が装備された荷物・錠前等の場合、
TSA係官が専用の合鍵を使って開け、検査後は元通りに施錠してもらえます。
(実際の米国の運用では、TSAロックでも破壊することがあるそうですが)
TSAロックは主にアメリカを旅行する時に意識するものですが、聞いた話では、
アメリカ以外のヨーロッパなどでもTSAロックで通用することもあるそうです。
私はアメリカ旅行で使っていたTSAロックをそのまま使っていたんですが、
預け荷物にしていたら、いつのまにかなくなっていました。なんでやねん。
ということでアメリカ以外でもTSAロックが有効かどうかは、よくわかりません。
今後アメリカに行く予定があるならとっておき、ないなら紛失覚悟で普通に使ってよいのではないでしょうか。
TSAロックはアメリカの領土とされているところで適応されるものなので、グアムやハワイも含まれます。
自転車のチェーン
人によっては不要でしょうが、自転車のチェーンも私は使っていました。
これは防犯用ではなくて、簡易的にでもバッグをその場所に固定する事で、
すぐにひったくられないようにしたり、揺れなどで動かないようにするのが目的です。
カバンを無造作に置いてあるだけだと、一瞬のスキをついてかっさらわれるケースがよくあります。
そのため、荷物を近くの柱や椅子などにつなげておくのに使います。
すぐに取り外しできるよう、番号もそれほどいじらなくてもよいでしょう。
自転車のチェーンは、3,4ケタの番号を動かすだけで開けられるようなもので十分です。
普段は丸めてバッグのポケットに収納できるようなものがよいです。
牽制用ならば100円ショップのもので事足ります。
それでも自転車のチェーンでは不安という人は、チェーン錠がよいと思います。