ソウル旅行1
●日本から最も近い国、韓国。
首都ソウルは日本人観光客もよく訪れる、韓国の顔だった。
※この旅行記は写真がないため、今思い出そうにも漠然とした記憶しかなく、簡素なものになっています。
ソウル旅行1 目次
タイトル | 旅行日時 | 国・地域 | 地名 | 旅行先・観光したもの | メンバ ー |
備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
ソウル旅行 | 2008/07/06 〜07/08 |
韓国 | ソウル | 明洞、南大門広場、COEX MALL | 家族 | 写真なし カジノ |
1日目 明洞〜実弾射撃場〜ホテルカジノ
ソウルは堂々とカメラを撮れる場所ではないため、帰ってきて気が付くと写真が1枚しかありませんでした。
(保安上の理由から原則撮影禁止です、公共の建物などは特に厳しく、警察や軍の関係者には厳しい目でチェックされます)
その写真もホテルのロビーで撮ったものなので、ここでは割愛しています。
ホテルはミレニアムソウルヒルトンでした。
どこか近場で海外旅行をしたい、ということで、一度ソウルに行ってみようという話になり、両親と3人で行くことに。
以前はプサンを計画していたんですが、祖母の葬儀などで流れたので、今回はより無理のないソウルへ。
日本から近場で値段も安く、観光客も多いソウルは、日本人慣れしている人も多いので少しは安心できます。
仁川国際空港に到着。
今や日本を含めたエリアのハブ空港となっていますが、初めて訪れたこの時は、その広さにまず驚きました。
空港を出てすぐ、ガイドさんが待っていてくれました。
少し年配の女性で、韓国の方のようですが、日本語が堪能なようです。
とりあえず出発前に、ガイドさんを伴い、母は携帯電話をレンタルしにいきました。
送迎の車に乗り込み、まずはホテルへ向かいます。
仁川国際空港は韓国随一の国際空港ですが、ソウルからはそこそこ距離が離れているため、移動に時間がかかるのが難点です。
高速道路を通りながらガイドさんの説明を聞きます。
途中、道路の横に運河のようなものがあり、ガイドさんの話では、大統領の李明博(イ・ミョンバク)さんが、
空港からのアクセスをさらに向上させるために運河を作ったのだとか。
これは李明博さんが現代建設の会長であったためにできたことらしいのですが、
それでもこの当時、就任してそれほど時間が経っていないにもかかわらず、
これほど迅速に行動ができるというのは、やはり「首相」ではなく「大統領」だからこその権限かもしれません。
これが日本の首相だとそこまでの権限がないので、「大統領」というポストはやっぱりすごいですね。
送迎車の中はイスが後ろ向きに付いていた席もあったため、ずっとそこに座っていた父は少し気分が悪かったようです。
韓国のボックスカーは、そういう構造なのかもしれません。
しかも韓国の運転マナーはかなり悪いようで、高速道路にも関わらず、割り込み、急な車線変更は当たり前。
クラクションも時々聞こえてきます。うーん荒々しい。
ホテルに到着。ソウルは坂が多い都市で、このホテルは坂の上に位置します。
景色はいいんですが、ホテルから繁華街に出入りするのは、この坂はやや大変です。
チェックインを済ませ、部屋で少しくつろいだ後、目的の1つであったカジノを覗いてみました。
ミレニアムソウルヒルトンには外国人専用のカジノが併設してあり、それを両親に体験させてあげたかったわけです。
カジノ内で働いているのは韓国人ですが、日本語と英語が堪能な人ばかりです。
中にはルーレット、ブラックジャック、スロットマシンと、一通りのゲームがおいてありました。
さっそく母はスロットマシンで小当たりが出たようです。
カジノの客は多くが日本人で、どうやらツアー客が立ち寄ることもあるようです。
ドリンクが飲み放題なのでツアー客の多くは休憩しているだけですが、
好奇心のある人はカジノにチャレンジしていました、ルールがよく分かっていないようでしたが…。
ただやはりここにいる客は、純粋にカジノを楽しみに来ている人が多いため、長時間いる人はそこそこカジノ慣れしている人ばかり。
日本人以外には、中国人も多いようです。
相変わらずマナーの悪い中国人もいて、ディーラーのお姉さんも露骨に嫌な顔をしていました。
私も母もスロットで少し懐が膨らんだところでカジノを出、明洞(ミョンドン)へ向かうことに。
ホテルからタクシーに乗り込みました。
明洞はソウル随一の繁華街で、ソウルに来たら必ず立ち寄るエリアといわれるほど。
デパート、免税店などの店が立ち並び、地元の若者も多く訪れ、いつも賑わっています。
繁華街を歩いてみますと、確かにいろんな店が並んでいます。
観光客向けの店や、化粧店、地元の人が来るような洋服屋…。
ガイドブックに書いてあったアイス店を見つけたので、母が化粧品を見ている間、
父とそれを食べていました。なかなか美味しかったです。
その後、実弾射撃場へ。ビルの12Fにあるので、ちょっと分かりにくい場所でした。
ここは実際の拳銃で射撃を体験することができます。
日本では決して経験できないことなので、是非やってみたかったことの1つです。
客はほとんどが日本人ということで、スタッフも非常に日本語が堪能な上、日本人慣れしています。
壁に張ってある壁紙は日本語だらけで、写真も日本人ばかり、いかに日本人が多いかということが分かります。
本当は全員参加するつもりはありませんでしたが、カジノで少しサイフが潤ったこともあり、皆で参加することにしました。
母は女性でも軽くて使いやすいタイプ、父は大型銃、そして私はルパン三世も愛用した「ワルサーP38」を使用。
射撃場内はすごい音がするので、耳当てをして内部へ。
係員の指導の通りにやってみるも、緊張でやや手が震える感覚がありました。
なんというか、初めて花火を手に持ったような感覚といいますか、
非常に危険なものが自分の手に収まっているようで、終始落ち着きませんでした。
的を狙って打つわけですが、実際、これを人に向けて撃てば相手を殺傷できるわけです。
アメリカでは銃の所持が当たり前なので、もはや感覚が麻痺しているかもしれませんが、
銃を持つことが許されない国で生まれ育ったものは、きっと最初は不思議な感覚を経験できるのではと思います。
弾は10発でしたが、中央を狙っているものの、なかなかクリーンヒットしません。
銃を撃ったときの反動で、どうしてもずれてしまうんですよね。
撃ちなれている人はきっと、反動に耐えられるがっちりした筋肉を持っているんでしょう。
ラスト1発は片手で撃って見ましたが、大きく外れました。
やはり慣れるまでは両手撃ちしないといけませんね。
母は軽い銃だったので、比較的簡単なようでしたが、父は重い銃のためなかなか苦戦していたようです。
実際に射撃で使用した的は紙製で、記念に持って帰ることができました。
成績は母が一番よかったようです。
実弾射撃もできたし、ホテルに戻ることに。
大通りから道路の方へ移動してタクシーを捜します。
タクシーは利用者が多いのか、道路側で待っていると流しのタクシーが比較的すぐ車を寄せてくれます。
模範タクシーを捜していましたがなかなかこないので、適当なタクシーを呼びました。
運転手は日本語が話せないようでしたが、父がホテルの名前を見せると、黙って連れて行ってくれました。
ホテルで夕食を済ませ、少し休憩した後、寝る前のカジノタイム。
後は寝るだけという状況で、ゆったりと楽しむ。これがいいんですよ。
両親はカジノゲーミングは少しだけで、私のプレイを後ろで見ていたようです。
しかし、中国人とタバコの多さにはちょっと訝しげだったようですね。
ちょっとだけ勝ったところで、今日は就寝。
2日目 南大門広場〜ロッテマート〜セブンラックカジノ〜COEX MALL
翌日はホテルで朝食後、少し部屋で休んでから、南大門(ナンデムン)広場へ。
まずは、南大門(崇礼門)を見に行ったのですが、残念ながら過去に放火事件があったために焼失しており、
工事中のパネルが張り巡らされているだけでした。残念。
朝の南大門広場は、店の開店準備で賑わっているようでした。
通行客は少なめでしたが、中には日本語が堪能な人もいて、客寄せをしていました。
道を聞くと親切に教えてくれ、無理な勧誘はしてきませんでした。
母が楽しみにしていたショップに到着。
入り口に立っている人は客引きをする係のようで、日本語はあまり得意ではなさそうですが、
店内の女性店員さんは日本語が堪能で、まるで日本人かと錯覚するようでした。
日本語の訛りのなさと、微妙なニュアンスも感じてくれるところから、おそらく日本に在住経験がある人だと思います。
母はお気に入りの化粧品を買い込み、私はお土産のチョコレートなどをいくつかチョイス。
沢山買ったので少しおまけで安くしてもらえました。
韓国はおまけ大国ですから、頃合を見計らって値切るのも楽しい。
買い物を済ませ、また別の化粧品店を覗く母。
私が父と入り口で待っていると、五体不満足な方が地面を伏せ歩き、
何やら時代を感じさせるような音楽を大きな音量で鳴らしながら進む人がいました。
そこそこ年配の方のようで、洗面器のようなものを手に持っています。
こういうタイプの物乞いは初めてみました。
父は怪訝そうな顔をしていましたが、私は物乞いがいる事自体、何ら変わった事だとも思いませんでしたので、
特にあまり気には止めませんでした。
世界にはどこにだって物乞いがいますからね。
昼食は焼肉を食べに行きました。
韓国の焼肉店は、肉の面倒を店員が全て見てくれるというのがありがたいです。
肉を豪快に焼き、適度にひっくり返し、食べ頃を教えてくれました。
味はさすが本場だけあって美味しかったです。
韓国の味なので日本のものとはやや違いますが、こういうのを食べると、日本で食べる料理は、
多くが日本人の口に合うように調節されているんだなということが分かります。
その後、タクシーでソウルのロッテマートへ移動。
ここは日用品から土産まで、いろんなものが揃います。
韓国のホテルに宿泊して気が付いたんですが、歯ブラシがないんですよね。
ミレニアムソウルヒルトンなのでグレードの高いホテルにもかかわらず、
そもそも韓国では歯ブラシをホテルに備え付ける習慣がないようなのです。
なのでこのロッテマートで歯ブラシを買うことに。
母はすかさず店員さんに、ジェスチャーで歯ブラシはどこかと聞いていました。
言葉が話せないのに、物怖じせずに堂々とやってのける姿に、ふてぶてしさを通り越してかえって逞しくみえました。
韓国のりやチョコレートなども買い、土産探しは終了。
相変わらず母は化粧品も覗いていたようです。
その後ホテルまで徒歩圏内だというので歩いてみたんですが、
ちょうどホテルが丘の上に立っていて、坂が多いので歩いての移動は大変でした。
坂がなければ距離的には確かに徒歩で移動できるんですけどね。
ホテルに入る前に、ホテルの道路の向かい側にあるコンビニに入ってみました。
品揃え自体は日本とあまり変わらないようです。とりあえず日本にも売ってるようなチョコレート菓子を購入。
レジに商品を持って行くと、アルバイトと思われる学生が、慣れない手つきで処理していました。
2,3人が苦笑いをうかべながら、たどたどしい会計。
この辺りの光景は、韓国でも日本でも変わりませんね。
私は笑みを浮かべながら、「カミサンニダ」と言いつつ商品を受け取りました。
部屋に帰ってコンビニで買ってきたお菓子を食べてみると、味自体は日本のものとあまり変わらないものの、
どこかキムチ風味というか、後味がキムチを食べた時のような、そんな味付けがなされていました。
キムチ大国ソウルの食品は、お菓子といえどやはりキムチを感じさせる味付けがなされているようです。
ミレニアムソウルヒルトンに併設してあるのはセブンラックカジノで、
カジノの前から他のセブンラックのカジノまで無料のシャトルバスが出ているらしく、
それに乗ってソウル江南店の方まで移動してみました。
江南店の方はやや広々したエリアで、ヒルトンよりもゲーミングの台数はやや少なめながら、落ち着いた空間という感じでした。
相変わらずお客は日本人と中国人ばかり。
一通りカジノをうろうろして、少しばかりルーレットとスロットマシンを動かしてみます。
まぁやはり、スロットの確率にしても、あまり大差はなさそうですね。
カジノを出て、徒歩ですぐ近くにあったCOEX MALLへ。
ここはソウルを代表する大型ショッピングモールです。
一通り歩き回り、フードコートで夕食。
言葉の不安はありましたが、相変わらず両親は堂々とジェスチャー。私も見習わないと。
やはりショッピングエリアというだけあって、若者も多いですね。
ファッションはあまり日本と大差ありませんが、ちと日本の感覚だと古い?
と思うようなファッションスタイルの人もいました。(具体的には、かなり短めのミニスカートなんですが)
数十年前の日本の流行が一部、ソウルではまだ根付いているのかもしれません。
カジノへ戻り、シャトルバスでミレニアムソウルヒルトンに戻ります。
シャトルバスには、カジノとはおよそ関係なく、移動手段として利用しているビジネスマンもいるようでした。
しかし行きの時もそうでしたが、このシャトルバスの運転手、運転が荒いこと荒いこと。
赤信号だろうが無視しまくり、基本はとにかくノンストップ。
止まる時は人が邪魔な時だけ。とりあえずさっさと目的地へ行こうとします。
これは流石に見ていて怖かったですね…。
まぁ逆にこういうところで運転していると、ドライバーテクニックは磨かれるのかもしれませんが。
ホテルに戻り、風呂にも入ってあとは寝るだけ。
この日も寝る前に少々カジノを楽しみました。
3日目 帰国
3日目。この日はもう帰るだけです。
ホテルで朝食を食べ、チェックアウトまで部屋でのんびり。
カジノはこの日はしませんでした。
時間になると、行きでもお世話になったガイドさんがホテルまで迎えに来てくれました。
車に乗り込んで空港へ。
ドライバーさんはすごく穏やかで大人しい運転をしていました。
どうやらソウルの人が皆が皆、運転が荒いというわけではないようで、なぜかそこに安心したのを覚えています。
「ソウルはどうでしたか?」
ガイドさんの〆の一言。
私も両親も、もちろん「良かったです」と答えました。
「よければまたソウルにおいで下さい」
ええ、きっとそうなるでしょう。
ソウルは今も昔も、日本から最も近く、最も行きやすい外国ですからね。
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