船で旅をする
船というと豪華客船をイメージする方が多いですが、安価に長距離を移動できるフェリーも便利です。
ここでは、主に国内旅行においての船旅についてまとめます。
日本は島国ですので、フェリーを使って国内旅行を楽しむことができます。
私も港がある大阪から、夜行バスと使い分けてよく利用しています。
船で旅をする 目次
長距離フェリーも便利な旅の移動手段
高速バスよりもあまり馴染みがありませんが、フェリーも便利な移動手段です。
旅客や貨物を鉄道車両や自動車ごと運搬できるようにした船がフェリーと呼ばれています。
豪華客船のように船内が立派ということはありませんが、宿泊ができるようになっており、
食事処や簡単なショップ、自動販売機も備えている、快適な海上の交通手段です。
一番安いタイプのものは、広い部屋で複数人数で雑魚寝するものですが、
その上のランクからは、1人1つベッドが用意されたタイプの部屋もあります。(8人タイプが多い)
最上級タイプですと個室もありますが、たとえば4人グループで部屋1つを使用できたりもします。
時期にもよるのですが、たまにベッド付きの部屋でもセールで運賃が安くなる事があるので、
夜行バスよりも快適でお得な旅ができることがあります。
フェリーの長所としては、雑魚寝タイプであっても180度の平面で横になれますので、
夜行バスのように椅子で寝るという事はありません。
グループであれば1部屋を貸し切るような使い方も可能。
さらに自分のバイクや車なども乗せて運ぶことができるので、船で最寄りの港まで行ってフェリーに乗せ、
目的地についたら自分の愛車で出発、ということもできます。
海の上なので渋滞もないですし、夕方〜夜に船に乗り込んで翌朝に到着というケースも多いので、
時間を有効に使えるのもうれしいところです。
フェリーの短所としては、グループでない場合は見ず知らずの人との相部屋になり、
特に雑魚寝の場合は安全面での不安もあります。(特に盗難)
横で知らない人がいても寝られるかどうか、ということもあります。
また船ですので当然揺れます。波が穏やかな時は気になりませんが、荒れていると明らかに揺れます。
船内独特の音もしますし、船酔いする人には過酷と言えるでしょう。
船は速度が遅いため、移動時間が単純に長いという点もあります。
各港からは最寄りの駅までバスで送迎があったりしますが、場所によってはたどり着くまでに
時間がかかったりもしますし、場所自体が辺鄙なところというケースもあります。
そういう意味で人を選ぶ交通手段ではありますが、
私は船酔いはあまりせず、多少揺れても安眠できるタイプであり、
気になる音は耳栓で対処できるので、わりと好きな乗り物ではあります。
雑魚寝タイプのルームに泊まったことはなく、ベッドルームが安くセールされたときに利用しました。
私は大阪港からのフェリーしか利用したことはないですが、島国日本の主要都市は港を有する事が多いので、
フェリーもまた、日本各地を旅する上で選択肢の1つになるのではないでしょうか。
大阪からですと主に九州方面、小倉や宮崎にフェリーが運行しており、九州への旅に役に立ちます。
逆も然りで、九州方面から大阪や神戸の観光にも便利そうですね。
旅で利用する短距離フェリー
フェリーに短距離や長距離といった区分があるかどうかはわかりませんが、便宜上こう呼称します。
日本各地を観光していると、短時間で移動できるタイプのフェリーにも乗る事があります。
代表的なのは広島の世界遺産・厳島神社でしょうか。
本土から離れた宮島に行くために、海上をフェリーで移動して降り立つことになります。
船の乗り場はJR宮島口駅が最寄りですが、青春18きっぷを当日利用中であれば、
JR西日本宮島フェリー 宮島航路ならばタダで乗れてお得です。
他に、鹿児島の桜島にも、鹿児島市からフェリーを利用して行くことができます。
鹿児島でレンタカーを借りて、そのまま船にのせ、桜島へ楽にドライブができます。
これらの船の特徴として、移動にさほど時間がかからず、海上からの景色を楽しむことができ、
さらに利用者が多い航路であれば乗り降りが非常にスムーズです。サッと乗ってサッと降りられます。
私が桜島に降り立った時など、周りの地元の人に取り残されてしまうほどでした。
短距離の船とはいえ、やはり揺れることがありますので、船酔いの危険性も0ではありませんが、
各所の観光には欠かせない乗り物ですので、是非利用をおすすめします。
周遊するタイプの観光船
観光を目的に周遊する船というのもあります。
代表的なのは日本三景の1つ、宮城県の松島でしょうか。
松島の観光は、宮城県の松島湾内外にある大小260余りの諸島を見て回ることなので、
船に乗らないと間近で観光する事ができません。(遠くから眺める事はできますが)
松島には大小の遊覧船が就航しており、巡るコースも複数あります。
古いタイプの船もありますが、ガイドテープが流れる中、船内から快適に観光が可能です。
この他、食事をしながらの数時間の航海を楽しむ「レストラン船」というものもあります。
神戸や横浜など、夜景の美しさで知られる地域ではよく見られ、
美しい景観を眺めながら食事をする事自体を楽しむ事ができます。
この場合は移動ではなく船そのものが目的なので、船の発着場が同じであることが多いです。
快適な旅客船・クルーズ客船
多くの人がイメージする豪華客船というのが「クルーズ客船」と呼ばれるものです。
船内はさながらホテルのようになっていて、宿泊はもちろん、豪華な船内設備やレストランも兼ね備えた、
まさに船に乗ること自体を楽しむことができます。
もちろん船ですので、旅程内では様々な国・地域の港に降り立ち、その場所の観光を楽しむことも可能。
海外の物が有名ですが、日本国内にもクルーズ客船があり、有名なところは次の3つ。
これらは日本の船ですので安心して乗ることができます。もちろん国内発着。
・「飛鳥II」 郵船クルーズ(日本郵船系)
・「にっぽん丸」 商船三井客船(商船三井系)
・「ぱしふぃっくびいなす」 日本クルーズ客船(SHKライングループ)
一昔前は豪華客船というと金持ちの娯楽と捉えられがちでしたが、高齢者が増加した現在では、
昔と比べてお得なプランというのもでてきました。
誰もが楽しめる時代になりつつあります。私もそのうちいけたらと思っています。
クルーズ客船の場合、どこの港に何時に船が停泊しているか決められており、
運行スケジュールはそれぞれの客船会社が毎年設定しています。
そのため参加できる日程の候補がかなり絞られることになります。
よほど時間に融通が利かないと予約できないのが難点でしょうか。