世界一周旅行
誰もがあこがれる世界一周の旅ですが、最近は経験者も多くなってきました。
客船での世界一周、飛行機での世界一周、そして人力での世界一周など、そのスタイルは様々です。
世界一周旅行 目次
世界一周旅行の定義
世界中を一回りする旅行。それが世界一周旅行。
地球一周、世界周航とも呼ばれます。
世界一周 (World circumnavigation) の基本定義は、ある地点と、
その対蹠地(地球の反対側となる地点)の両方を通る、大きな円を描く経路ということになりますが、
実際には、手段に基づく制限などのため、前述の基本定義とはやや異なる定義が用いられます。
他にも「全ての子午線を横切って出発地に戻る」「五大陸全てを経由して出発地に戻る」など様々なものがあります。
全ての子午線を横断すると言うことであれば、例えば北極点や南極点の
廻りを一周するでも達成されますが、これは世界一周と呼ばれないことが多いでしょう。
昔は富裕層や特別な立場にいる人しか体験できないことでしたが、
現在では一般の人でも手が届くようになってきています。
客船での世界一周旅行
最も体力的な負担が少なく世界一周ができる旅といえば、船旅です。
客船と呼ばれる、さながら海上のホテルのような、設備の整った船に乗り、海路で地球をぐるり回ります。
基本的に船の上でのんびりと滞在しているだけで世界を一周できるので、
体力的な負担が少なく、体力に自信がない人、高齢者にとっても有効な手段といえるでしょう。
途中に世界各国の港町や、有名な海峡や運河を渡る体験ができるのも貴重。
ただ船旅である以上、港がある都市でないと立ち寄る事ができず、
訪問できる都市の選択肢も限られてくるという点があります。
世界一周=豪華客船と思われがちですが、日本においては世界一周の船旅の経験者の9割が、
ピースボート(NGOもしくはその団体が主催している船舶旅行)によるものと言われています。
船旅については「船で旅をする」も参照してください。
飛行機なら「世界一周航空券」
現在世界一周で用いられる最も一般的な交通手段は航空機によるものです。
商業航空開発により、何万もの人が空路での世界一周を達成したといわれます。
飛行機で世界一周をする場合、世界一周航空券を使用するケースが多いです。
個別に飛行機を手配していくより手間がかからず、安上がりです。
最近は「世界一周航空券」の広告も各地で見られるようになってきました。
事前に全ての航空券を購入しておくタイプですが、初めに搭乗する便を除いては、
オープン(未予約)とすることが可能な航空券もあります。
オープンジョーとしてある大陸における到着地と出発地を分け、その間の移動を他の交通機関
(陸上輸送など)にすることが可能なものもあります。
スターアライアンス・ワンワールド・スカイチームといった航空連合(アライアンス)、
ないしは世界一周路線を有する航空会社単独で取扱いを行っています。
このほか、ラウンドザワールド(ワールドジャーニー)のように複数の航空会社が航空連合とは別に
一定の協定を結んで世界一周航空券を設定する事例や、全日本空輸とヴァージン・アトランティック航空のように
航空会社同士が独自に提携して世界一周航空券を形成する事例もあります。
興味のある方は「世界一周旅行券」を取り扱っている会社に問い合わせてみてください。
人力での世界一周
自転車での世界一周や、ヒッチハイクでの世界一周などはよく知られていますが、徒歩で世界を一周した人もいます。
ギネス・ワールド・レコーズは2006年版で人力での世界一周に関するガイドラインを発表しており、
そこで示された条件は、距離 36,787.559 km (北回帰線の距離)以上で赤道を通り、
出発地点と完全に同じ場所に戻ってくることです(対蹠地を通る必要はない)。
このガイドラインに沿っての人力での完全な世界一周は未だ誰も達成していません。
自転車や徒歩で世界を一周した人たちは海洋は空路で越えており、
海洋を除いた移動距離はギネスのガイドラインを下回っています。