中央ヨーロッパ周遊の旅 3日目 ウィーンリンク内散策 王宮〜オペラ座〜カフェザッハー
●チェコ、オーストリア、スロバキア。鉄道周遊の1人旅。長編その3。
音楽の都ウィーンは、心にゆったりとした旋律を奏でさせる素晴らしき街だ。
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中央ヨーロッパ周遊の旅 目次
- 中央ヨーロッパ周遊の旅 1日目 KLMオランダ航空でチェコへ
- 中央ヨーロッパ周遊の旅 2日目 プラハ歴史地区の散策〜ウィーンへ
- 中央ヨーロッパ周遊の旅 3日目 ウィーンリンク内散策 王宮〜オペラ座〜カフェザッハー
- 中央ヨーロッパ周遊の旅 4日目 ウィーン郊外散策 シェーンブルン宮殿とウィーンの森
- 4日目 ホテルで朝食〜シェーンブルン宮殿へ
- 4日目 グロリエッテ〜庭園散策
- 4日目 JCBプラザ〜リヒテンシュタイン城〜ゼーグロッテ
- 4日目 ヘルドリッヒスミュール〜ハイリゲンクロイツ修道院〜マイヤーリンクの礼拝堂
- 4日目 マクドナルド〜コンサート「Strauss & Mozart」
- 中央ヨーロッパ周遊の旅 5日目 スロバキア・ブラチスラヴァ散策
- 5日目 ホテルで朝食〜ウィーン南駅(東駅)からスロバキアへ
- 5日目 ブラチスラヴァ中央駅〜徒歩で旧市街へ
- 5日目 ブラチスラヴァ城
- 5日目 ミハエル門〜散策して中央駅へ
- 5日目 ウィーン到着〜土産購入〜レストラン「フューリッヒ」
- 5日目 オペラ座ライブ〜シュテファン寺院〜カジノ
- 中央ヨーロッパ周遊の旅 6日目 空港散策〜帰路へ
タイトル | 旅行日時 | 国・地域 | 地名 | 旅行先・観光したもの | メンバ ー |
備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
中欧周遊の旅 (長編) 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 |
2012/04/20 〜04/26 |
チェコ | プラハ | プラハ城、聖ヴィート大聖堂、 カレル橋、旧市街広場、旧市庁舎 |
1人旅 | 首都巡り 街歩き カジノ ヨーロピアン イースト パス |
オーストリア | ウィーン | 王宮、シシィ博物館、銀器コレクション、 シュテファン寺院、シェーンブルン宮殿、 ウィーンの森、国立オペラ座、カフェザッハー |
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スロバキア | ブラチスラヴァ | ブラチスラヴァ城、ミハエル門、街歩き |
3日目 ホテル出発〜ウィーン西駅へ
時差のためもあって、滞在中はしっかり早寝早起きができたと思います。
部屋の窓からの景色。ヨーロッパでは比較的綺麗な街だと感じます。
身支度を整え、朝食ルームへと向かいました。
こちらはロビーに出たところ。
フロント。今日は若くない女性が座っていました。
ロビー前のフロア。ソファーがいくつかおいてあります。
ロビー前フロアから朝食ルームへ。
品数はあんまりないですが、バフェイ形式でいただけます。
ドリンクもジュースやティーがありました。
安宿ながら、テーブルも綺麗に整えられています。
客は他に、私が行ったときには韓国人のカップルと、インド系の家族がいました。
インド系のご家族は4人組で、ホテルスタッフに対して何やら英語で質問していました。
おそらく、食材について説明を受けたいのでしょう。
インド系ということは食べられない肉もあるでしょうし、菜食主義者が多いはずですしね。
やや大きな声で品のない感じはしましたが、「Thank you very much.」といっていたので、敬意はお持ちのようでした。
食事はまぁまぁな味。美味しいとまではいかないでしょうか。
スクランブルエッグに卵の殻が入っていたのには、まいりましたが…。
部屋には何かと額などが飾られています。ドイツでも家を飾る習慣がありますが、オーストリアでもそうなんでしょうか。
朝食を終えて部屋で少し休み、スーツケースを部屋に置いて行動開始。
今日の午前中の予定はとりあえず、Sバーンに乗ってウィーン西駅(Westbahnhof)に向かい「ウィーンカード」を買うことです。
「ウィーンカード」とは観光客向けのカードで、これがあると3日間、ウィーン全ての交通機関(リンク周回トラム以外)に乗り放題になり、
しかも観光地や商業施設で割引が受けられるという、観光に便利なカードです。
(英語では「ヴィエナカード」、ドイツ語では「ウィーンカルテ」)
とりあえず最寄のMatzleinsdorfer Pl.駅からヒュッテルドルフ駅を目指します。
S15の電車に乗るのですが、どうもこの列車、1時間に1本しか便がないようです。
今回は15分ほど待つと目的の電車が来たので、滑り出しは順調でした。
電車内部。清潔で快適だと思います。この時間帯は人も少ないです。
ヒュッテルドルフ駅に到着。ウィーン中心部からそれほど離れていないのに、意外と田舎です。
タイミングの悪いことに、ここからウィーン西駅に行くための電車には、40分ほど待たなくてはならないようです。
意外とSバーンの便数が少なく、しかも距離が離れていることに不安を覚えてきました。
このままだとホテルのチェックアウト時間に間に合わなくなるのではないかと、
先日のプラハと同じような時間的な焦りが生まれ、気持ちを急かされる気分です。
こういうときこそどっしり構えて気持ちを落ち着けるべきなんでしょうが、
私も余裕がないのか、まだまだそれができていませんでした。
やっぱり体調的にも無理を押したのと、準備不足が祟っているような気がしますね。
とりあえずじっと待っていても落ち着かないので、駅の外に出てみます。
ここは都心部から少し離れた郊外の駅という感じでしょうか。
ここは高速道路っぽい道の側にある駅のようです。
この時期は花が綺麗ですが、この花を積んで持ち帰る家族もいました。いいのか?
ウロウロしながらホームで電車を待っていると、やっと到着。
しかも特急列車が入ってきました。
この列車はなかなか快適な列車で、私が入ったこの車両は、子供連れと車椅子の人のためのルームでした。
乳母車や車椅子でも邪魔にならないほど、広々と通路が作られ、トイレも広いです。
しかも2階建てで、子供を遊ばせるようなちょっとしたスペースもあるようです。
案内モニターも分かりやすく書かれています。
この列車はレイルジェット(railjet)といい、オーストリア国鉄の快適列車の1つです。
ウィーン西駅に到着。ここは西側からの長距離列車の発着駅で、そこそこ大きい駅です。
さっそくインフォメーションの窓口に行き、目的の「ウィーンカード」の事を訪ねたんですが、
ここでは売っていないから、下のチケット売り場で買えとのこと。
時間があまりない中で一通り探したのですが、どうもチケット売り場らしきところにもなさそうですし、
自動券売機を見てみても、それっぽいものがありません。
探しながら悩んだ挙句、時間もおしているので一度ホテルに戻ることにしました。
結局、目的のものは買えず、時間がなくてウィーン西駅の撮影もできないまま移動。
元々はウィーン西駅でウィーンカードを買い、それを使って地下鉄に乗って移動するつもりだったのですが、
時間がないこともあり、覚悟を決めて切符を持たず宿まで地下鉄に行くことにしました。
検札にあったら即アウトのドキドキの無銭乗車でしたが、ヨーロッパの市内鉄道の検札はほとんど機会がないだろうと
タカをくくり、何食わぬ顔で地下鉄を乗り継いで、マイドリング(Meidling)駅までやってきました。
やればできるもんですね…。
決して褒められた行為ではないですが、ホテルに着いたときはなんともいえない安堵感を感じました。
ホテル前の道路の様子。
ホテルの玄関。
3日目 ホテル「カイザリンエリーザベト」へ
チェックアウトは12時なのでまだ時間はあるんですが、
気持ちが落ち着かなかったので、少し早めにチェックアウトをしました。
またフロントで何か言われないかと心配でしたが、特に何も聞かれることなくチェックアウト完了。
今日も午前中から色々あって疲れましたが、立ち止まってもいられません。
とりあえず一区切りついたので、気持ちを焦らせないようにしながら、駅へと向かいました。
まずはSバーンで1駅隣のズュートティローラープラッツ駅へ。
人通りは少ないですが、小さくはない駅でした。
さらにここから地下鉄へ移動。しかもまたも無銭乗車(笑)
駅構内に入ると、駅係員が1人歩いていてビビりましたが、ただ歩いていただけだったようで、なんとか助かりました。
無銭乗車なのに駅の写真も撮れるほど、なぜか気持ちに余裕がでてきたようです。
1駅隣のTaubstummeng駅に到着。ホームを出て一安心。
とりあえずここまで来ればウィーンの中心街まで歩いてすぐなので、気持ちを落ち着けて移動するだけです。
地上に出て、方位磁石を頼りに歩いていきます。
途中、小さなインビス(路上にある小さな店のこと)にいた男性が、いきなり「ブロスト」と声を掛けてきました。
見知らぬ土地でいきなり知らない人に声を掛けられると普通はびっくりするもんですが、
私は即座に「ブロスト」がドイツ語で「乾杯」を意味すること、男性が片手でビールを挙げていたことから、
単純にこの男性はちょっと酔っていて、見知らぬ私を見て「乾杯」と声を掛けたい気分だったのだろうと察することができ、
私も親指を立てて右手を突き出し、「ブロスト」と冷静に返答することができました。
多少なりともドイツとドイツ語に関する知識があったことで、初めて訪れるウィーン市街地を歩く不安を消してくれたようです。
情報収集によって初めて訪れる場所の土地勘を少しでも持つことは、海外に1人で歩いて行く上ではやっぱり重要かもしれませんね。
ウィーンは歩いていてあまり危険な感じがしなかったということも、気持ちに余裕が持てた一因かもしれません。
地図を頼りに歩いていくと見えたこれが、国立オペラ座。
音楽の都ウィーンを象徴する、一大スポットです。
この道路は信号がやや離れた位置にあるので、地下を通っていくことにします。
ヨーロッパには自転車専用道路があり、自転車が猛スピードで走ってきたりしますが、ウィーンではあまり見かけませんでした。
地図を頼りに観光案内所にやってきました。
観光案内所のスタッフの1人が日本人女性の方のようですが、どうもあんまりいい印象ではありませんでした…。
外国で自分と同じ国の人に会うのは嬉しいことなのですが、
外国で出会っても余所余所しいのが日本人の悲しいところだとも言われます。
海外に訪れる日本人は日本各地から訪れていますが、どうしても割合で見ると多くが関東人であるので、
そういう傾向があるのかもしれません。
関西人にしてみれば、関西人のノリやフレンドリーさの方がよほど世界に近いような気はするんですけどね。
その国の土地柄にもよるんですが、外国で出会ってまで無理に余所余所しくする必要はないと思ってます。
まして日本国内ではない場所にいるんですから。
ウィーンカードはこちらの窓口で買うことができました。
地図を片手に、メイン通りのケルントナー通りを歩き、迷わず宿に到着。
今夜から3連泊するこのカイザリンエリーザベトホテルは、オーストリアのハプスブルク家の
著名人であるエリーザベトの名を冠する事を許可された高級ホテルです。
日本人からの評判もよく、立地もよい宿です。
時間がやや早かったものの、カウンターで今チェックインできるか?と訪ねると「もちろん」との返事。
書類を渡され、書かれてある英語を頼りに欄を埋めていきます。
これがドイツの宿だと、この欄はこれを書くんだ、と丁寧に説明してくれるもんで、ドイツの高級ホテルとなると
その傾向が顕著なんですが、ここウィーンではそういう習慣はないようです。
やっぱりどうも、ドイツとオーストリアは違いますね。
なんとか欄を埋め、チェックインの手続きが完了。
スーツケースを持っていこうとすると、ポーターと思われる若い男性が、「私が持って行くから必要ないよ」としきりにアピール。
先に私がエレベーターに乗り、1人で部屋を目指すことに。
部屋のカギを開けて中に入ると、少し遅れてポーターが荷物を運んでくれました。
何か質問があるか?というので、私は質問をあらかじめ書いておいたメモを必至でめくるんですが、
かなりテンパっていたのか、そのメモを探すのに2,3分もかかってしまい、かなり待たせることになってしまいました。
質問の内容は「チェックアウトは何時?」「朝食は何時から何時まで?」というものだったのですが、
ポーターの彼は無言でそのメモにドイツ語で「部屋に関する質問はありますか?」と返すのみ。
最初そのドイツ語が分からなかったんですが、その後英語で説明してくれたのでようやく意味を理解する私。
少し歩いた後、「大丈夫、質問はないよ」と返すと、その男性は笑顔で部屋を去っていきました。
待たせた分チップでも払おうかと思ったんですが、それを受け取ることもなく、颯爽と出て行った感じです。
こちらとしては質問に答えられないばかりか、渡したメモにわざわざメモを書いて質問を返すという、
捉えようによっては嫌味にも見える対応をされてしまった事で、ちょっと気分が悪くなってしまいました。
同時に、ドイツと比べるとどうもそういうサービスとか、親切さが足りないんじゃないか、
なんて考えが浮かんできてしまいます。
(…しかしポーターのその言動の意図が、私の誤解であることに気づいたのは、翌日になってからのことです。)
とりあえずクローゼットを開けてみると、古いせいなのか、これまたそのクローゼットがなかなか開きません。
カギもついてるのに使えないし、立て付けが悪いのかそもそもちゃんと閉まらない(手を離すと勝手に開く)し、
金庫もあるけどこの立て付けじゃ無意味なんじゃないか?と突っ込み所万歳。
そういうことがあって、私自身に気持ちの余裕がなかったこともあるでしょうが、
部屋に入ったばかりだというのにどっと疲れが出てきてしまいました。
とりあえずここで、今回宿泊したホテルの写真をまとめて紹介します。
入り口入ってすぐに、シシィの像。
こちらはホテルのロビー。
エレベーターもドアが金色です。
中も鏡張りで上品な空間。
しかもエレベーターには「閉まるボタン」がありません。これはヨーロッパではたまに見かけます。
なぜかというと、現地の人は急いで閉める必要を感じていないからといわれています。
日本人のようにあくせくしない、心の余裕があるのかもしれませんね。
エレベーターの周囲は螺旋階段。
客室までの通路には絨毯が。
ドアは普通ですが、2重ドアになっています。私の部屋は217でした。
まず最初のドアを開け、次のドアにカギがあるので外し、
最初のドアを閉めた後で次のドアを開けると、音が周りに響かずスマートです。
ドアを開けて部屋にはいるとこんな感じ。
ベッドはシングルですが寝心地はいいです。
これが立て付けの悪いクローゼット。
カギはありますが使えません。
中はそこそこスペースは広いです。
クローゼットから入り口のドアを見るとこんな感じ。
机も品があります。
足を伸ばして休憩できるイス。横にテレビ。
一息つくにはいいですね。
浴室にはシャワールームはありますが、バスタブはありません。
浴室と同じ部屋にトイレ。
トイレは水の勢いが強めで、しかも「ストップ」と書かれてあるところを押すと水が止まります。
クローゼットとテレビの間にはカーテンがあって。
カーテンをめくると台があり、スーツケースを置いたりできます。
窓の景色。といってもホテルの内側しか見えませんが。
カギはこうなっていて、ボタンのようなものを鍵穴に当てると開きます。
そのため、鍵穴の形状は丸いです。
ホテルの写真としてはこんなもんでしょうか。
立地の割には防音がしっかりしていて静かで、近くに教会があるためか、よく鐘の音が聞こえるホテルでありました。
3日目 ウィーンリンク内散策
今日と明日の午前中の予定が未定だった私は、今の体調と気分を考慮した上で、
イスに腰掛けてこれからどうするかを考えていました。
こういうときは何もせずじっと休んでいるのがよいのかもしれませんが、
どうも海外に出て部屋に篭る事に慣れていないので、部屋にずっといるだけでは気が滅入るばかり。
とりあえず今日はホテルから徒歩圏内を行動しよう──。
あんまり気は乗りませんが、思い切って外に出ることにしました。
外に出ると小雨が降っていました。
春先のウィーンは天候が変わりやすいと聞いていましたが、その通りのようです。
折り畳み傘を片手に、とりあえず街の中心部にあるシュテファン寺院に行くことに。
寺院の手前、シュテファン広場に着くと、何やら若者がデモを行っているようでした。
プラカードを持つ団体が集まり、観光客はそれを写真に撮っています。
団体からしてみれば、撮影されることは本望なのか、撮ってくれと言わんばかりの表情。
その後、学生と思われる人が「英語?ドイツ語?」といいながら、道行く人に紙を配っていました。
多言語で書かれたプリントを複数所持しているようです。私も英語のプリントをもらいました。
中身は全部確認していませんが、デモの様子から、おそらくアルメニアに関する事柄のようです。
プラハでもそうでしたが、ヨーロッパ各地ではこういったデモは決して珍しいことではないようです。
ただプラハにしてもウィーンにしても、ギリシャのように暴動が起きて警官隊と衝突なんてことはないようで、
ただ訴えるための行動という事なのかもしれません。
ウィーンは特にヨーロッパでも生活水準が高いと言われていますし、治安も悪くはありませんしね。
もっというなれば、何かしらの問題に対してデモが起こるというのは世界で見れば当然の行為であり、
むしろ先進国でデモがあまりないのは日本くらいという意見もあります。
島国の日本はどうしても世界でも浮くくらい自己主張もなく大人しいので、外国から見れば日本の方が異質なのかもしれません。
日本人ももっと、政府や行政に対して怒ってもいいと思うんですけどね。
デモ中はたいてい警察官が近くにいます。この辺はしっかりしてますね。
デモがあったのでちょっと面食らいましたが、とりあえずシュテファン寺院に入りました。
シュテファン寺院は観光客が多かったですが、なかなかの建物でした。
写真に関しては後ほど、改めて紹介します。
外から見ると一部工事中というのが残念で、またもや気持ちが萎えてしまいますが…。
シュテファン寺院を出ると、まだデモが行われている最中で、近くを通るとまたもやプリントを
渡されそうになったため、「I have! I have!」と訴えるとわかってくれました。
とりあえず今日はこの周辺を散策しようと決めていたのですが、
どうも1人で雨の中傘を差してウロウロするというのは、切なさがこみ上げてきます。
しかしまぁ折角ヨーロッパに来たんですから、気持ちは相変わらず疲れていますが、前を向いて散策を楽しまねばなりません。
といっても今日は日曜で、デパートを含む店の多くが閉まっていますので、ショッピングはできそうにありません。
ウィーンの街中は、ヨーロッパらしい建物が溢れ、所々に像が建っています。
ショッピング通りにこういう像があるのがまた、ヨーロッパの都市の特徴でしょうか。
これはペスト記念塔。ヨーロッパ各地にあるといわれる碑です。
ヨーロッパでは中世より何年かに一度ペスト菌による伝染病で大量に死人が出てしまうため、
ペストの流行が治まった喜びがひときわ大きく、記念碑を建てるまでに至るそうです。
日本ではなかなか馴染みがないですが、ヨーロッパでは大きな事柄なんですね。
こちらはペーター教会。外だけ撮影。
この辺りはブランド店通りで、今日は閉まっていますがグッチやシャネルなどが軒を連ねます。
ウィーンも含めヨーロッパの観光地には馬車もあります。もちろん乗るのは観光客。
ウィーン中心街はカフェやショッピングのみならず、建物も綺麗で、散策には事欠かなさそうです。
地下に入る道かと思いきや、トイレでした。景観の配慮でしょうか。
こういう像は待ち合わせに使えそうですね。
歩いて王宮までやってきました。
王宮も一部工事中。どこも工事しすぎやろ。
(後で知ったのですが、今大体この時期は観光オフシーズンで、工事が集中するんだそうです)
王宮の前にあったもの。かつての遺跡の一部か何かでしょうか。
王宮の一角にあった像。やたら像多いですね。
王宮の入り口にも像。
王宮内部。見事な建物です。
天井を見上げますと、ネットがかかっていました。
この建物の中を馬車が入ってきます。
王宮を通り抜けて中庭へ。
こちらにも立派な像。
さらに庭を抜けて外へ。
ここにも馬車が待機していました。
オイゲン公騎馬像。工事中。
カール大公騎馬像。
ブルク門。
外に歩くとリンクに出ました。
これはセグウェイでしょうか。立ったまま乗って移動できるやつですね。
この黄色いトラムはリンクを1週する観光用のトラムで、ウィーンカードでは乗れません。
向こうに見えるのは美術史博物館。
これ以上歩くとどんどん中心街から離れてしまうので、王宮に引き返すことにしました。
王宮内部を見学できるはずなんですが入り口が分からず、とりあえず王宮前広場まで戻ります。
3日目 王宮〜ホテル周辺散策
広場から入ってすぐのところに、どうやら入り口がありそうです。
とりあえず目に付いた入り口に入ってみたのですが
どうやらここはスペイン馬術学校のようです。馬術を見学できるんですが、王宮ではありませんね。
引き返し、逆方向にあった入り口に入ってみると、どうやらアタリのようです。
シシィ(エリーザベトの愛称)のシルエットがあるということは、ここに違いないでしょう。
チケットカウンターに並び、シシィチケットを購入。これで王宮とシェーンブルン宮殿両方に入れます。
ウィーンカードで割引になりました。
国籍はと聞かれたので、日本人と答えると、日本語のパンフレットも用意してくれました。
チケットを持ってゲートをくぐり、中に入ります。
入り口近くにはガイドテープを無料で貸し出してくれます。日本語のものもありました。
ここも「Ich bin Japaner.」で通じました。
番号を押して再生ボタンを押し、耳に当てるとガイドが流れます。
この王宮では銀器コレクションと、シシィの部屋や皇帝の部屋を見学できるようになっています。
このあたりは写真撮影もできるようです。
まずは銀器コレクション。
王宮でかつて用いられてきた豪華な食器類の数々が展示されています。
コレクションもすごいですが、部屋自体もすごいです。
見るも豪華なアイテムの数々。
途中、土産屋を挟んで
シシィの部屋へ行くんですが、その途中にある階段がまた豪華。
ここまでは撮影可能なので、綺麗な写真を撮っておきました。
豪華な階段です。
一番上まで上り、シシィのシルエットを右に曲がると、そこがシシィ博物館。
さすがにここからは写真撮影が禁止されていたので、撮影は自粛。
ガイドテープの説明を聞きながら、美術館のような調度品が展示してある部屋を1つ1つ通り抜けていきます。
展示品としては一見の価値のある部屋ばかりでした。
土産屋を売るショップも豪華。
出口に出ると、やや離れた場所に出ました。
結局王宮には1時間半くらい居たでしょうか。
道を確かめ、中心街の方へと戻ります。
王宮前広場に戻ってきました。
ホテルの方面へ戻る途中、ここにも美術館が。
ウィーンも含めて、ヨーロッパの街並みは古い建物を残すので、道が入り組んでいます。
路地に入ると迷いそうですが、こういうところにいいカフェがあったりするんですよね。
中心街へと戻ってきました。
さて、せっかくウィーンに来たならば、カフェでケーキを食べなくてはなりません。
ウィーンのカフェ文化は古く、音楽以上にウィーン市民にとっては昔から根付いているものなんです。
とりあえずホテルからも近いアイーダに入ってみました。
ショーケースを眺めます。この辺は日本とあんまり変わりませんね。
悩んだ挙句、ここでは買わず、ハイナーという店でザッハートルテを買いました。
こちらはショーケースの写真で、店の建物の写真を撮るのを忘れてしまいましたが…。
言葉の不安はありましたが、簡単な英語でのやり取りで済みました。
テイクアウトにしてもらい、部屋で食べることにします。
宿への帰り道、ストリートミュージシャンがいました。
あんまり上手くないのか、通行人はあまり立ち止まらず、犬にまで吠えられてかわいそうな人でした。
カフェでテイクアウトすると、形が崩れないよう、きちんと包んでくれます。
チョコレートの王様、ザッハートルテ。今やウィーンのみならず世界中に広まりました。
ウィーンでも定番のメニューです。
このハイナーの店のザッハートルテはやや甘く、日本人の口にはちょいと合わないかもしれません。
味は美味しいんですけどね。
部屋で一休みして、散策を再開。
このケルントナー通りがウィーン随一の繁華街で、ホテルの側の大通りです。
雨は上がりましたが、だんだん暗くなってきたようです。
3日目 国立オペラ座〜カフェザッハー
ホテルからも徒歩圏内の国立オペラ座まで歩いてきました。
こちらは外にあるチケット売り場でしょうか。
そして国立オペラ座の横にはモニターがあって、特定の演目をLiveで放送してくれるそうです。
ライブがある日はこうやって、イスが設置されています。
立ち止まって見る人も。
オペラ座の前のタイルにも、何やら書いています。
オペラ座の正面の方へ回ってみます。こんな像もありました。
ちょうどオペラ座の入り口が開いたところのようで、客が中に入って行きます。
私も便乗して中に入ってみます。これがオペラ座か…。
さすが世界にその名を知られる施設だけあって、建物は絢爛豪華。
さらに来ている人もビシッとドレスコードを決めている人ばかりです。
この階段の奥に入れるのは、チケットを持っている人のみ。
いつか入ってみたいもんですね。
オペラ座を後にし、明日のツアーの集合場所を下見しておきました。
オペラ座からも近い、オーストリア演劇博物館。
の、エスカレーター前です。
そして帰りに向かったのは、滞在中に一度は訪れて見たかった、カフェザッハー。
国立オペラ座のすぐ向かいにあります。
この建物にはホテル、カフェ、ショップの3つが入っています。
そしてザッハーの名の通り、ここがチョコレートケーキの王様といわれる「ザッハートルテ」発祥の地と言われており、
ここから世界中にザッハートルテが広まったとされています。
(実際は諸説あって確定的ではないそうですが)
ともあれ本場のザッハートルテを食べなくては、ここまで来た意味がありません。
1人でちょっと入りにくいですが、カフェの中へ。
入ってみると、身なりが整った初老の男性が案内してくれました。
1人ですと答えると、まずはクロークで上着を預けて欲しい、とのこと。
なんか本格的ですね。
入り口入って左側にある小部屋がクロークでした。
1ユーロ支払って預けます。
上着を預けて戻ると、先ほどの男性が席へと案内してくれました。
案内されたのは道路側が見える一角のテーブル。
ロウソクが灯る落ち着いた雰囲気です。
目の前は国立オペラ座。よい位置のテーブルです。
メニューはこのように吊るされています。
ガイドブックを参考に、注文する品をメモに書いておきました。
しばらくしてスタッフがやってきて、メモを見せるとすぐにオーダー完了。
人を多く捌くためか、スタッフもテキパキ動いています。
隣の席はこんな感じ。これで4人掛けでしょうか。
私が注文したのはザッハートルテとメランジェ。
これが本場のザッハートルテ。チョコの部分はザッハーのロゴ入りです。
生クリームも添えられています。
メランジェはコーヒーと泡立てた温かいミルクを半々に入れたもので、店によってはこのように生クリームも入っています。
こちらは私がいる部屋と入り口の間にある部屋。気品に溢れています。
メニューも少し覗いてみましたが、どことなく格式あるレイアウトになっていました。
ザッハートルテは聞いていた通りやや甘く、日本人には甘すぎると感じるかもしれません。
ちょいと癖はありそうですが、上品で重厚な味わいがある、美味しいケーキではありました。
ケーキの上に乗っかっているザッハーのロゴ入りチョコもやっぱり甘め。
クリームはほとんど味がせず、うすい感じです。スポンジはなかなかよかったですが。
コーヒーのメランジェはやや薄いながら、気品のある美味しい味でした。
会計は係員にそれとなく合図して、テーブルで済ませます。
「ツァーレン、ビッテ」と言えば分かってもらえます。
クチコミを見ると、忙しいときは対応が悪いという話もありましたが、私のときはスタッフはいい人ばかりでした。
やはり、観光客慣れしているスタッフは多そうです。
レシートと、先ほどクロークで預けた時に受け取った紙。帰りもこれを渡します。
そしてカフェやレストランではチップが必要です。
まぁここで必要だったかどうかはわかりませんが、お釣りの小銭をテーブルに置いて、席を立ちました。
目的を達成できたので、ホテルに戻ります。
途中、横道にそれると、また像がありました。
ウィーンには中心街にも像がいっぱいですね。
時間はもう遅いですが、シュテファン寺院は遅くまで開いてるので、部屋に入る前に立ち寄りました。
夜のケルントナー通り。歩いていても危険な感じはしませんでした。
この日は午前中から何かと疲れっぱなしでしたが、着実に観光はできている気がします。
しっかりと休み、また明日の散策に備えることにしました。
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