世界の珍空港

世界各地には沢山の空港がありますが、珍しい特徴をもつ空港もあります。
いくつかご紹介。

世界の珍空港 目次

ジブラルタル国際空港(イギリス領 ジブラルタル)

ノース・フロント空港とも呼ばれるこの空港はクラスAの空港にもかかわらず、
パイロットが選ぶ危険な空港でヨーロッパの1位に選ばれている。
またヒストリーチャンネルにおいて、「世界で最も危険な空港」第5位に選ばれている。

これはジブラルタルの岩山「ザ・ロック」がそばにあり、東側からの進入は
ザ・ロックの崖の横にある滑走路への進入が必要であるからである。
その滑走路は国境と平行に敷設されているため、用地が限られており航空機の誘導路は東側しかない。

航空機は、空港の滑走路西側縁にあるターニングパッド(舗装地)で旋回して滑走路を
戻ってこなくてはならず、その間、他の航空機の離着陸は待機させられる。
東側、西側ともに滑走路の計器進入装置は未整備のため、目視飛行での着陸をしなければならない。

道路が横切る空港としても有名。
ジブラルタルとスペインを結ぶウィンストン・チャーチル・アベニューがこの空港の滑走路を横断している。
航空機の離着陸時はこの道路に遮断機が下り航空機が安全な位置まで地上走行するまで、車両や歩行者の通行が禁止される。


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プリンセス・ジュリアナ国際空港(オランダ自治領 シント・マールテン)

カリブ海のオランダ自治領シント・マールテン(セント・マーチン島南半部)にある国際空港である。
大型旅客機がビーチ上の低空を通過して着陸することで知られている。
ヒストリーチャンネルにおいて、「世界で最も危険な空港」第4位に選ばれている。

マクドネル・ダグラスMD-11やボーイング747クラスのワイドボディ大型旅客機が、エメラルドブルーのカリブ海に面する
マホ・ビーチ上空から滑走路端のビーチを高度20m-30m程度で通過しながら着陸する光景は、
セント・マーチン島の観光名所として大変有名である。

滑走路長はわずか2433mで、ボーイング747-400やエアバスA340など3〜4発エンジンを持つ
大型旅客機の離着陸には短距離で、滑走路端を低空通過する必要がある。
他空港では同様の場合、離着陸そのものが制限される場合が多い。
滑走路に並行した誘導路がないために、マホ・ビーチ側から着陸した旅客機は、
滑走路端にあるターニングパッドをUターンしてエプロンへ戻る。
滑走路端にマホ・ビーチがあり計器着陸装置(ILS)は設置できないが、
距離測定装置(DME)や無指向性無線標識(NDB)は設置されている。

ビーチでは飛行機が離陸する際の「後方気流」が体感できるが、1日10回程度離陸する大型飛行機の場合は大変危険で、
「離着陸時の後方気流で重傷を負ったり命を落とす場合もある」との注意喚起看板が掲示されている。


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テンジン・ヒラリー空港(ネパール)

旧称「ルクラ空港」。2008年1月に現空港名へと改名されており、1953年5月29日にエベレストの初登頂に成功し、
この空港建設に尽力したテンジン・ノルゲイと、エドモンド・ヒラリーに由来する。

この空港は、ネパール・ルクラの標高2800メートル付近にあり、
その標高は日本一高い富士山の7合目付近とほぼ同じ高さ。
滑走路はたった1本しかなく、長さ460m、幅20mしかない。

ヒマラヤ山脈の谷間に位置し、標高が高いために大気密度が低く、
非常に変わりやすい天候の上、滑走路全長は460mしかなく、
その短く傾斜した滑走路は世界で最も高度な着陸が要求される空港の1つである。
ヒストリーチャンネルで放送された「最も過激な空港ランキング」で1位にランクされた。

ルクラはエベレストのネパール側登山口として利用されるために空港の需要は高く、
天候不順などの欠航を除き日中カトマンズにあるトリブバン国際空港との間に定期便が毎日運航している。
飛行時間は30分から40分と短いが、カトマンズで天候が良好であってもルクラでは降雨が発生することが多く、
強風や雲量の変化による視程の変化などは、多くの場合で飛行の遅延や空港の閉鎖などに繋がっている。


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ファンチョ・E・ヨラウスクィン飛行場(オランダ領 サバ島)

サバ空港とも呼ばれる。全長約400mという世界一短い滑走路を持つ商業空港として知られる。

飛行場はサバ島の北東端、海に突き出た三角形の狭い平地に位置している。
三角形の西南側の辺は急傾斜の山腹が迫っており、残る二辺は崖になって海に落ち込んでいる。
滑走路両端は、約20mの断崖絶壁で海へと切り落とされており、離着陸時にオーバーランすればただちに崖から海に転落することになる。
滑走路の短さに加えて、こうした過酷な立地からも、離着陸のために操縦士の高度な技量が求められる飛行場として知られている。


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バラ空港(イギリス・スコットランド)

イギリス・スコットランド西北部のアウター・ヘブリディーズ諸島を構成する島の一つ、
バラ島にある空港で、所在地からバラ・エオリガーリー空港とも呼ばれる。
砂浜を滑走路としており、これは定期航空便の設けられている空港としては世界唯一である

空港はバラ島の北部、エオリガーリーの集落の南に位置し、土地の言葉で
「大きな砂浜」を意味するTraigh Mhor の広い砂浜を滑走路として利用している。
満潮時には滑走路は海面下に沈むため、離着陸の時間は干満によって左右される。
空港が営業中には吹流しが掲げられることになっており、その間の浜への立ち入りは禁止されている。
吹流しが掲げられていない時の「滑走路」は、潮干狩り客や観光客でにぎわっている。

照明施設はなく、夜間に緊急着陸が行われる際には、自動車の前照灯で滑走路を照らしている。


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