ローマ・バチカンの弾丸旅 2日目 ヴァチカン美術館〜トレヴィの泉〜パンテオン〜サン・ピエトロ大聖堂
●ヨーロッパ随一の観光地、ローマとバチカンへのピンポイント弾丸1人旅。長編その2。
世界最小のバチカン市国は、荘厳なる芸術を誇り、大いなる存在感を示していた。
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ローマ・バチカンの弾丸旅 目次
- ローマ・バチカンの弾丸旅 1日目 フォロロマーノ〜パラディーノの丘〜コロッセオ
- ローマ・バチカンの弾丸旅 2日目 ヴァチカン美術館〜トレヴィの泉〜パンテオン〜サン・ピエトロ大聖堂
- ローマ・バチカンの弾丸旅 3日目 サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂〜フィウミチーノ空港
タイトル | 旅行日時 | 国・地域 | 地名 | 旅行先・観光したもの | メンバ ー |
備考 |
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ローマ・バチカンの 弾丸旅(長編) 1日目 2日目 3日目 |
2016/09/19 〜09/23 |
イタリア | ローマ |
フォロ・ロマーノ、パラディーノの丘、 コロッセオ、コンスタンティヌスの凱旋門、 トレヴィの泉、パンテオン、Giolitti |
1人旅 | 街歩き 弾丸旅行 ラウンジ利用 旅費8.7万 |
バチカン | バチカン |
ヴァチカン美術館、サン・ピエトロ広場、 サン・ピエトロ大聖堂、 サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂 |
2日目 ヴァチカン美術館
翌朝。朝食はパンとハムとチョコパン。ナッツチョコクリームをパンに塗って頂きました。
8:55出発。今日はまずバチカンへ向かいます。地下鉄を降りて人の流れに沿って歩きます。
このまま進むとサンピエトロ広場に行くので、城壁に沿って曲がります。
古く立派な城壁ですね。
途中、道が仕切りで左右に分かれはじめました。
左側が予約なし、右側が予約ありの人が並ぶ列です。右側はガラガラ。
入り口のように見えて、こちらは出口のようです。
入り口はこちらですね。
係員にバウチャーを見せると入り口まで移動できます。
入り口には窓口とクロークなどの施設。奥でバウチャーと入場券を交換して中へ。
右はエスカレーター、左は螺旋の歩道。
バチカン美術館は、歴代ローマ教皇の収集品を収蔵展示する世界最大級の美術館です。
複数の美術館が集まっており、「バチカン美術館」はそれらの総称です。
中庭もあり、なかなか広いです。
なんとも珍しいバルバドスからの観光客の団体がいました。
エジプトの展示。やはり昔の権力者のコレクションには必ず含まれますね。
世界各国からのツアー参加者はかなりの数見かけます。
壁画も見事なものです。
建物内の彫刻や装飾も素晴らしい。
ヨーロッパの著名な美術館や博物館は、展示品も洗練されたものばかりですね。
惜しみなく公開されているのが、ヨーロッパの魅力でもあります。
そしてフラッシュを使わなければ撮影も自由。日本ではありえないですね。
こちらは地図の間。昔の地図ってこんなのなんですね。
イタリアの地図は昔から、長靴の形だけは正しかったようです。
ラファエッロの間は、壁や天井いっぱいに惜しみなく描かれていますね。
1つ1つの絵に意味があるんでしょうね。
次の絵画のフロアのその先に
システィーナ礼拝堂があります。
システィーナ礼拝堂はヴァチカン美術館の最高傑作ともいえるフロア。
法王選挙コンクラーベが行われる場所でもあります。
ミケランジェロの渾身の作品が一面に描かれた部屋で、壁には「最後の審判」。
そして天井には、旧約聖書を題材に9つの場面に分けてフレスコ画が描かれています。
システィーナ礼拝堂では撮影が厳しく制限されているため、どのような作品があるのかは、以下のリンクなどをご参照ください。
google画像検索(システィーナ礼拝堂・最後の審判・アダムの創造)、wikipedia
この場所は他の美術館とは一線を画す、特別な雰囲気があります。
大きな声を出したり、帽子をかぶったり、床に座ったり、撮影されないよう警備員が厳しく監視しています。
とはいえ、観光客の喧騒が思いのほか大きく、時々警備員が「シー」とたしなめたり、
大きな声で「ノーピクチャー」と注意している声が聞こえました。
この辺りは観光客のマナーでしょうが、あまりにも素晴らしい場所なので、まあ声を出したい気持ちはわかります。
バチカンのみならず、ヨーロッパを代表する有名な作品の1つですからね。
システィーナ礼拝堂の右側の扉から出ると、手荷物検査をスルーしてサンピエトロ大聖堂まで進むことが
できるようなのですが、普段は閉められており、係員に聞くと「クローズ」だと言われてしまいました。
後で聞いたのですが、一部の団体ツアー客のみが入れるようです。
タイミングよくツアー参加者に混じって同行すれば可能だったかもしれません。
出口からわざわざ戻ってきて2往復したのですが結局入れず、時間をロスしてしまいました。
仕方ないのでそのまま進みます。
こちらはお土産屋。ここにも絵画が。
別の出口を探していると、また別の展示室がありました。他にも色々ありそう。
美術館の出口の螺旋階段。
よく見ると、この白いラインは段差になっていました。
出口までもが美しい美術館でしたね。
2日目 トレヴィの泉〜ジェラテリア「Giolitti」〜パンテオン
サンピエトロ大聖堂は時間がかかりそうなので、一度宿に戻って休みました。
12:30に宿に戻り、13:30に出発。
地下鉄に乗って次へ。イタリアの地下鉄もあと何分で電車が来るのか表示してくれます。
ローマの街は本当に噴水や湧水が多いです。水の街ですね。
トレヴィの泉に到着。
トレヴィの泉は、世界中の観光客に大人気の有名スポット。
「ローマへもう一度戻りたいと願うなら、後ろ向きにコインを投げよ」という有名な言い伝えがありますね。
ちなみに2枚投げると大切な人と永遠に一緒にいることができ、3枚投げると恋人や夫・妻と別れることができるのだそうです。
泉に沈んでいるコインは定期的に回収され、慈善団体に寄付されるそうです。
日本でも神社の池にコインなど投げられてますが、本来それが許可されているのはトレヴィの泉のみだそう。
去年まで長期の工事をしていたそうで、今はかなり新しくなりました。
しかしものすごい人ですね。
私もしっかり2枚コインを投げましたよ。まあどうせ結婚できないだろうけど。
ローマは至るところに、ローマ帝国の遺構が見受けられます。
ここから歩いて、ジェラートが食べられるお店へ向かいます。
Giolitti(ジョリッティ)。ローマのジェラテリアで最も有名な店とも言われます。
まずは入り口のレジで注文し、奥のカウンターでジェラートを出してもらえます。
スモールサイズは2.5EUで。カップかコーンかは自由に選べます。
有名店で外国人観光客も多いためか、店員は丁寧に対応してくれました。
ジェラートは2種類選べたので、私はおすすめとされるピスタチオとチョコレートにしました。
さらに、イタリア語で「コンパンナ」といえば、甘くないクリームを上にかけてもらうこともできます。
私も「コンパンナ」と言ってみたところ、イタリア語を話したためか、
「コンパンナ!ブラボー」と返してくれました。こういう客に対する扱いは洗練されてますね。
差し出されてびっくり。コーンの上に2つのアイスが乗り、その上にクリームまで。
容赦なくアイスが垂れてくるので焦りました。なんとか外側を舐めて落ち着かせます。
焦ってつい店内の席に座ってしまいましたが、持ち帰りにする場合は
本来は席に着けないようで、係員に丁寧に注意されてしまいました。
すぐに外に出ます。
しかし既に手はベトベトになってしまっていました。
ウェットティッシュを持っていたので綺麗に拭き取れましたが、これがなければ大変な事になっていたでしょう。
本場のジェラートは、スマートで甘すぎないスッキリした味で、なかなか美味しかったです。
というか垂れてくるアイスと必死に格闘していたので、正直ゆったり味わう余裕はありませんでしたが(笑)
ともあれ、本場のジェラートを頂くという目的は達成しましたので満足です。
店を後にし、地図を見ながら道なりに進んで
パンテオンに到着。
パンテオンは現存するローマ建築の最も完全な遺構であり、世界最大の石造りの建築です。
入場無料なのもあり、ローマでも特に人気の観光スポットです。
ローマで遺跡を見るなら、ここは外せません。
天井も美しい。
祭壇もあります。
足元もだいぶ古いですね。
外側も歴史を感じさせます。
こちらはバス停。ここからバスでサンピエトロ大聖堂へと向かいます。
2日目 サン・ピエトロ大聖堂
40番のバスがなかなか来ませんでしたが、ようやくサンピエトロ広場へ到着。
サン・ピエトロ大聖堂は、バチカンのシンボルとも言うべき建造物です。
カトリック教会の総本山であり、キリスト教の教会建築としては世界最大級の大きさを誇ります。
ミケランジェロの代表作品「ピエタ」がある事でも知られます。
建物の左側には衛兵の姿が。伝統的にスイス人衛兵なのだそうです。
混雑を避けられそうな遅めの時間に来たものの、かなり混んでます。
カトリックの総本山だけあって、修道女の衣装をまとった方もちらほらいました。
順番を待ちながら聖書の一節を朗読する団体もいて、信心深さを感じます。
手荷物検査に時間がかかっていたようで、何度かに分けて誘導したために混雑したようですね。
やっと入り口に到着。入り口に並んでから1時間以上はかかった気がします。
先頭の人が十字架を持ちながら中に入っていく団体もいるようです。
彼らは優先的に通されるようで、係員が黄色いテープで他の人が入ってこれないように道を作っていました。
テープが解除されたので中へ。
カトリックの総本山だけあって、やはり格の違いを感じますね。
この大きさ。彫刻と絵画の数と質。どれをとっても一級品です。
古く大きく荘厳な建物が好きな私には外せないスポット。
入り口入ってすぐ右に「ピエタ」がありました。ここは意外に空いてました。
「ピエタ」とは、イエス・キリストの亡骸を抱きながら悲嘆に暮れる聖母マリアの像です。
日本ではあまり知られていませんが、ミケランジェロの名声が確立した代表作品であり、ダビデ像並に有名です。
他の芸術家によっても数多く作られたそうですが、ミケランジェロが制作したピエタは4作品あり、
サン・ピエトロのピエタが、ルネサンスの理想の最終到達点ともいうべき完成度を誇るそうです。
ここから先は、信者以外は立ち入り禁止のようです。スタッフが信者以外を通さないようにガードしていました。
この場所に立ってみて思うのは、カトリックにとって聖地ともいえるこの場所を、
信者以外の観光客にも公開しているというのは、懐の深さを感じますね。
イスラエルの嘆きの壁も観光客は入れますが、
サウジアラビアのメッカは異教徒の観光客は入れませんからね。
イスラムが狭量だとは言いませんが、不寛容が広がるこの世界でも、
アメリカの懐の広さや、ヨーロッパの寛容さは失われないで欲しいと思います。
そして日本やアジア全体もそろそろ、そのような寛容さと懐の広さに気が付き、見習ってほしいものです。
足元にも彫刻が。
壁の彫刻は博物館に展示できるほど精巧なものばかり。
出口の案内は各国語で書かれています。
すっかり日が暮れてきました。戻ります。
サンピエトロ広場からピア広場へと移動。
道中また、十字架を先頭に進む団体を発見。信心深い人たちなんでしょうね。
バス停がありましたが、40番のバスは丁度行ってしまったところで、20分くらい待ちました。
バスから外を撮影。渋滞なのでなかなか進みません。
結局バス待ちからテルミニ駅まで、1時間半くらいかかった気がします。
テルミニ駅前のバスターミナルに到着。
テルミニ駅はローマの玄関口となる中央駅で、ヨーロッパ最大の駅の1つです。
パリ北駅に次ぐ利用者数だそうで、ローマ観光の起点にもなる交通の要所です。
地下街もありますが、ここにはマクドナルドは見かけませんでした。閉鎖したのかな。
テルミニ駅1階にもマクドナルドはありますが、今回はここではなく
駅を出てすぐ前にある店舗に入りました。
こちらの店舗にも、おなじみタッチパネルでのセルフオーダー機がありました。もはや欧州どこにでもありますね。
イタリアのバーガーに特筆すべきものがなく、PIZZAROTTOも売切れのようでした。
今回注文したのはVertigo Medieという、巻き付いたタイプのポテト。
螺旋型になっています。青のりのようなものもついていて、味は普通のポテトに薄い海苔をわずかに足した味でした。
帰りのバスの時間帯をチェックし、この日はこれにて終了。宿に戻ったのは19時くらいでした。
やはり予定を組んでいても、思いのほか時間がかかるものですね。
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