山口県 都道府県データ
山口県は、本州最西端に位置する。中国地方を構成する五県のうちの一つで、九州地方との連接点の地域である。
中国地方を構成する県(中国五県)の一つで、県土の大半は山陽地方に含まれ、北部の萩市・長門市が山陰地方の西端に当たるとされる。
県庁所在地は県央部の山口市であるが、下関市・宇部市・周南市など経済規模で山口市をしのぐ都市が点在する(詳細は後述)。
下関市など県西部を中心に経済面などで福岡県北九州地区とのつながりも深い(九州・山口地方)。岩国市などの県東部は広島県地域とのつながりが密接である。
令制国の長門国と周防国に相当するので、防長(ぼうちょう)という別名を持つ。
周防国と長門国は後に毛利氏によって統治され、江戸時代にはあわせて長州藩と称していたことから、長州(ちょうしゅう)と呼ばれることもある。
また、「西の京都」と言う意味から山口市付近は西京(さいきょう)とも呼ばれる。
県魚に指定されている下関市のフグは日本一の市場取扱量を占める。
地元や周辺地域では、主に取扱業者やマスコミなどが縁起を担いでフグとは呼ばず「フク」と呼ぶ(フグが「不遇」につながり、フクが「福」につながるためとされている)が、日常会話で「フク」ということは少ない。
山口県では日常的に山口弁が使用されている。軍隊言葉の「・・・であります」は明治維新時に山口弁から取り入れられたものであるという逸話がある。
目次
基本情報
山口県 やまぐちけん |
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県庁所在地 |
山口市 | 地方 |
中国地方 山陽地方、 山陰地方 中国・四国地方 |
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面積 |
6,112.95平方km | 人口 |
1,443,484人 | ||
隣接都道府県 |
島根県、広島県、 愛媛県、福岡県 |
人口密度 |
236人/平方km | ||
ISO 3166-2:JP |
JP-35 | 団体コード |
035000-1 | ||
旧国名 |
周防、長門 | 県の木 |
アカマツ |
県の花 |
夏みかんの花 | 県の鳥 |
ナベヅル |
他シンボル |
・県の魚:フグ ・県の獣:ホンシュウジカ ・県の歌:山口県民の歌 |
県庁住所 |
〒753-8501 山口県山口市滝町1番1号 |
地域の特徴
気候 |
全体的には、太平洋側気候だが、日本海側から内陸部にかけては日本海側気候が混じり、冬には曇りがあり、雪も見られる。特に内陸部の山口市山間部、萩市内陸部、周南市や岩国市のそれぞれ北部などは、県内でも積雪することがある地域である。北部は日本海に面しており、波が高く、海がしける事も少なくない。 瀬戸内海側は瀬戸内海式気候で、比較的温暖な気候であるが、冬は北西の季節風の影響で寒い日もある。冬季の降水日数が日本海側ほどではないものの、他の瀬戸内側の地域に比べて多く、西に行くほど日本海側気候の特徴も混じる。また、瀬戸内海側の周南市や宇部市周辺でも冬季の降水日数は他の瀬戸内海側の沿岸地域に比べるとやや多くなっている。 関門海峡周辺の下関市、山陽小野田市、宇部市などでは日本海側気候と瀬戸内海式気候との境界にあたり、二面性を持つ気候である。冬は周防灘側でも曇りがちの天気になることもあり、時雨や雪を降らせる事もある。しかし、周防灘は穏やかで荒れる事は少ない。 |
地理的特徴 |
東側を除く三方を海に囲まれ、その中央部を中国山地が横断している。 中国山地に水源を発する河川がいくつか存在するが、河口付近を除けば海沿いに平地は多くなく(特に日本海側)、内陸部の川沿いを中心に盆地が点在する。 |
県民性 |
●一言県民性:「小提灯」 ●地域全般ざっくり ・自己顕示欲が強く、上昇指向をもつが、何事も自己流で押し通そうとする。 ・仕事に対する姿勢:おだてられると力以上のものを発揮するが、口うるさいので職場で孤立しがち。 |
主な温泉 |
鶴ヶ浜温泉│三丘温泉│湯野温泉│湯田温泉│鳴滝温泉│片倉温泉│一ノ俣温泉│湯谷温泉│川棚温泉│江汐湖温泉│王喜温泉・糸根温泉│長門湯本温泉│俵山温泉│油谷湾温泉│阿武川温泉│萩本陣温泉│湯ノ口温泉 |
主な祭り |
稲穂祭│岩国祭│宇部まつり│河渡祭 |
特筆すべきデータ |
・1人あたりの習い事の年間投資額 1位 山口県 ・ガソリン購入数量(2人以上の世帯) 1位 山口市 ・道路利用者満足度調査 1位 山口県 |
ご当地メモ |
・山陰の小京都と呼ばれるほど、見所は多い。 ・今でもSLが走っている区間がある。 ・「ういろう」は名古屋名物と思われがちだが、山口名物でもある。 名古屋は「米」が原料で、山口は「わらび粉」が原料である。 ・辛子明太子も福岡で有名だが、山口が発祥である。 ・アルコール漬けの瓶詰め雲丹も下関で最初に開発された。 ・床屋が初めてできたのも山口。 ・日本初の教会「サビエル教会」が建設されたのも山口。 ・日本で初めてクリスマスミサを開催したのも山口。 ・山口の県道のガードレールは黄色をしている。夏みかんの色であるという。色が目立つので安全。 ・吉田松陰は山口では大人気で、山口の人は「吉田松陰先生」と呼び敬っている。 山口県民は小学校から「松陰読本」を読み、吉田松陰の教えを叩き込まれる。 ・萩市内を走るバスの名前も「松陰先生」。 ・山口は首相の排出数が多い。 ・山口名物「フグ刺し」は、中央から2枚くらいをとって食べる方が、ちょうどいい食感を楽しめるという。 山口では外側から大量にフグ刺しをとることは、良しとされない。 ・山口では春菊のことを「ローマ」と呼ぶ。山口の春菊は他のものより味わいが良い。 ・山口を代表するスーパーの1つは「marine」。 元々鮮魚店だったため、魚を購入する際に安心感があるという。 他ではあまり見かけない魚も多く販売している。もちろんフグも販売。 ・トラフグは高級品で、庶民はシロサバフグが安価で美味しいらしい。 ・味噌汁にフグが入っていたりなど、山口の食卓ではフグが普通に並ぶ。 ・フグのヒレも家庭用に売られているので、自宅でフグ酒を楽しめる。 ・蒲鉾の種類の1つとして「焼き抜き蒲鉾」というものがあり、売り場の9割が「焼き抜き蒲鉾」。 普通の蒲鉾は蒸すだけだが、焼き抜き蒲鉾は蒸した後に間接的に焼いており、独特の歯ごたえがある。 ・山口を代表する企業の1つが、味噌をはじめとする調味料を製造する「シマヤ」。 「だしの素」は有名商品。日本初の粉末状のだしの素である。 静岡で獲れたカツオをすぐ鰹節にし、粉末状にして旨み成分を混ぜている。 味噌に対して子守唄を聞かせるというユニークな製法も行っている。 ・山口でいう「ばりそば」とは、皿うどんに似ているが、違うものだとされている。 ・方言で、「空になった」ことを「みてた」という。「例:コーヒーがみてた」 ・山口も「外郎(ういろう)」が有名。 名古屋の外郎は米粉を原料としているが、山口の外郎は主にわらび粉を使用している。そのためみずみずしさが特徴。 特に生外郎は1〜2日しか日持ちしないが、極上品であるという。 ・山口県は総理大臣排出数が8名で、全国1位。 ・長州藩が明治維新の原動力となったこともあって、自分ではなく日本のために行動する人が多いと言われる。 ・山口県民が「山口」と言ったとき、標準語で発音したときは「山口県」の事を指し、ヤにアクセントをつけて発音したときは「山口市」の事を指すのだという。 ・山口を代表する企業の1つは宇部興産。扱うのはセメントや合成ゴムなど、幅広い。 敷地面積は東京ドーム200個分で、宇部興産専用道路も28.27kmあり、興産大橋まである。 ・偉人を多く輩出した山口県では、県民は幕末の歴史に詳しく、リスペクトしている偉人が必ずいるという。 ・山口では様々なイベントで餅まきが開催され、イベントで特に一番盛り上がるらしい。 ・山口県周南市では東京の地名が多くつけられている。(晴海埠頭、代々木公園、新宿、原宿、有楽町、等) 戦後、都市復興の際に「東京のようになろう」とつけられたらしい。 ・山口はよく道路が整備されているといわれており、全国でもかなり運転がしやすいといわれている。 ・「いろり山賊」は山口を代表するレストランで、総敷地面積6000坪といわれる。 特に鳥もも肉の炭火焼き「山賊焼き」は一番人気。 他に「山賊むすび」など、様々な豪快な料理が楽しめる。 ・山口を代表するスーパーの1つはアルク。 ・萩地方には「しそわかめ」というものがあり、乾燥ワカメをゴマ、しそ、かつおだしで味付けしたもので、ふりかけとして人気である。 ・「瓦そば」はフライパンで熱した茶ソバを熱々の瓦の上に乗せたもの。スーパーでも売っているという。 ・下関には「角島」などのリゾート地もあり、観光客でにぎわっている。 |
出身有名人 |
田村淳│波田陽区│道重さゆみ│山下真司│原田大二郎│松村邦洋│前田吟│山下真司│緒川たまき |
観光情報
世界遺産 |
なし |
代表的な観光地 |
秋吉台サファリランド│錦帯橋│角島│秋芳洞│角島大橋│関門海峡│しものせき水族館「海響館」│秋吉台│関門橋│いろり山賊 |
名物 |
ふく料理、ういろう、かまぼこ、いろり山賊の山賊焼き、等々 |
お土産 |
ういろう、かまぼこ、等々 |
その他観光情報 |
・萩や秋吉台、長門、防府、下関など、観光資源も多く、見所が多い県。 ・下関は福岡の門司などとワンセットで観光可能。 |
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