山形県 都道府県データ
山形県は、日本の東北地方南西部の県。日本海に面する。
県域を地図で見ると人間の顔の形(西向きの横顔)をしている。
県内は村山地方、最上地方、置賜地方、庄内地方の4つの地方に分けられ、それぞれ気候・文化などの面で違いがある。
またそれぞれに県の出先機関として総合支庁が置かれている。
5年毎の国勢調査による県人口は、戦前は一貫して増加。戦後の第一次ベビーブームによって1950年(昭和25年)に最大になった。
その後は産業構造の変化で郡部から都市部へ労働力が移動し、県内各市の都市化と県外諸都市への移住とによって県全体では人口が減少した。
第二次ベビーブームに入っても人口減が続き、1975年に県人口は戦後最低となった。1985年(1,261,662人)第二のピークとなった後、人口は減少に転じている。
さりとて、都市別・地域別には県全体の人口増減とは必ずしも同期しておらず、県庁所在地である山形市は統計開始以来一貫して人口が増加している。
また、山形市がある村山地方(山形盆地)は、ほぼ1つの都市圏として機能し、県内における人口比率を上げている。
山形県は果樹王国として全国的に有名である。主な生産品としてはサクランボがある。高級ブランドサトウニシキが有名。
米の収穫量は、2006年の県別順位で5位の419,000トン(農林水産省統計)で、東北各県や新潟県とともに稲作が盛んな地として知られる(主力品種:はえぬき)。
庄内地方では養豚が盛んに行われている。
目次
基本情報
山形県 やまがたけん |
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県庁所在地 |
山形市 | 地方 |
東北地方 | ||
面積 |
9,323.46平方km | 人口 |
1,161,357人 | ||
隣接都道府県 |
宮城県、福島県、 新潟県、秋田県 |
人口密度 |
125人/平方km | ||
ISO 3166-2:JP |
JP-06 | 団体コード |
06000-3 | ||
旧国名 |
出羽 | 県の木 |
サクランボ |
県の花 |
ベニバナ | 県の鳥 |
オシドリ |
他シンボル |
・県の魚:サクラマス ・県の獣:カモシカ ・山形県民の歌:最上川 |
県庁住所 |
〒990-8570 山形県山形市松波2丁目8番1号 |
地域の特徴
気候 |
隣県の新潟県や秋田県と同様に県内全域が日本海側気候であり、一部例外もあるが隣県の秋田県と同様に県全域のおよそ90%の地域が特別豪雪地帯である。 日本海に面する庄内地方が夏冬ともに県内では最も気温が高く、年間平均気温も北関東や東京都の西部内陸部とあまり変わらないほどで、緯度の割に温暖であるかがわかる。 夏は熱帯夜になるほど蒸し暑い一方、冬は温暖だが、日照時間がほとんどない。 気温が高いために雪は降っても解けやすく、積雪量はそれほど多くは無いが、鶴岡市などでは突発的に豪雪となる年もある。 一方、内陸側は内陸性気候で寒暖の差が激しく、置賜地方などではマイナス15度近くまで下がることも珍しくない。 夏は非常に暑いが比較的乾燥しており、朝晩は涼しくなり、熱帯夜も庄内地方と比べると少ない。 春季から夏季にかけてはフェーン現象が発生しやすく、突発的に猛暑日に見舞われることも決して少なくない。 昭和8年(1933)7月25日に山形市で観測された気温40.8度は、平成19年(2007)8月16日に埼玉県熊谷市、岐阜県多治見市で観測された気温40.9度に抜かれるまで長期間、日本最高の記録であった。 |
地理的特徴 |
県の東側一帯で宮城県との境に奥羽山脈、県の西部に朝日連峰がそびえているように、県域の大半(85%)を山地が占め、総面積に対する農業用地の割合は15%で、75%は森林で、中央を最上川が流れる。 県民の多くがこの川の流域に住んでいるため、「母なる川」とも呼ばれている。 北西側の日本海上には県唯一の離島、飛島がある。 |
県民性 |
●地域全般ざっくり ・義理人情に厚く堅実だが、完全主義に陥ることもある。 ・勤勉で切実だが暗いというわけではない。 おせっかいなのは古来、関西との交流が盛んだったからだろうか。 ・仕事に対する姿勢:与えられた仕事を確実に着々と進めるが、独創性は低い。 |
主な温泉 |
銀山温泉│碁点温泉│天童温泉│東根温泉│上山温泉│蔵王温泉│寒河江温泉│瀬見温泉│赤倉温泉│肘折温泉│今神温泉│草薙温泉│羽根沢温泉│小野川温泉│白布温泉│大平温泉│滑川温泉│姥湯温泉│五色温泉│赤湯温泉│あつみ温泉│湯田川温泉│由良温泉│湯野浜温泉│湯ノ田温泉│鳥海温泉│長沼温泉│松山温泉│波渡崎温泉│立岩海底温泉 |
主な祭り |
寒河江まつり│山形花笠まつり│おぃやさ祭│酒田まつり│やまのべ舞祭│むらやま徳内まつり│蔵王樹氷まつり |
特筆すべきデータ |
・1住宅当たりの敷地面積は403.02平方mで、全国2位。 ・さくらんぼ年間収穫量、全国1位。 ・西洋なし年間収穫量、全国1位。 ・ぶどう年間収穫量、全国3位。 ・りんご年間収穫量、全国3位。 ・山形市は中華そば(外食)年間購入金額、全国1位。 ・山形県の1世帯あたりのソーセージ年間購入金額、全国3位。 ・1住宅当たりの敷地面積、全国2位。 |
ご当地メモ |
・スキーや温泉で有名な「蔵王」、芭蕉が「閑かさや岩にしみいる蝉の声」と呼んだ「山寺」、最上川下りなど、多くの景勝地を持つ。 ・果物が良く採れ、形の悪いものは漬物のにするなどの工夫で販売している。 ・山形でのお茶請けは漬物が定番。またお漬物は手で食べる人が多い(特に年配)。 ・山形では、お客さんに出前のラーメンを振舞う習慣がある。出前は近所のお蕎麦屋さんにラーメンを頼む。 ・山形ではたいていのお蕎麦屋でラーメンが食べられる。 そのため、蕎麦つゆにラーメンをつけて食べる「ざる中華」や、天かすを入れた「たぬきラーメン」など、独自のラーメン文化がある。 ・山形県は庄内地方、最上地方、村山地方、置賜地方と大きく分けると4地方があり、4つの地域が山々で隔てられているため、その地域によって方言が違う。 例えば「ありがとうございます」は、おくりびとの舞台にもなった庄内地方では「もっけだの〜」、最上川下りができる最上地方では「ありがとさん」、山形市がある村山地方では「ありがとさまっす」、米沢市がある置賜地方では「おしょうしな〜」となる。 ・山形県は県内全ての市町村に温泉地があり、その数は229ヶ所という温泉大国である。 そのため山形の人は、行き着けの温泉地をいくつか持っているという。 車には常に、入浴セットを常備している。 ・山形を代表する料理の1つは「芋煮」。 サトイモをメインに牛肉、こんにゃくなどを醤油ベースで味付けしたもの。 本来は秋が旬で、毎年秋には川辺で芋煮会フェスティバルというイベントが開催されるのが恒例。 3万食の芋煮が用意されるという。 ・オフシーズンでも来客時には芋煮を振舞う。 ・「つや姫」という、山形県のオリジナル米がある。 ・山形を代表するスーパーの1つは「ヤマザワ」。 醤油は「味マルジュウ」というものが人気だが、米沢で人気の醤油は「うまいたれ」である。 ・山形県民はサラミが好物で、スーパーでよく見かける。 ・山形を代表する企業の1つはでん六豆でおなじみ「でん六」。 名前の由来は創業者「鈴木傳六」氏から。豆菓子だけで約200種類開発している。 ・米沢の人は上杉鷹山公に尊敬の念を持っている。 ・米沢の家の生け垣は「ウコギ」という植物で、食べることができる。 上杉家の財政が逼迫していたとき、ウコギを食べることを推奨したためである。 ウコギはおひたし、天ぷらなどでもいただける。 ・「ひょう」と呼ばれる植物は正式名称「スベリヒユ」と呼ばれ、全国どこでも生えている雑草だが、山形ではこれも食べられている。 ・ラーメンの支出金額が日本一である。 |
出身有名人 |
あき竹城│青木裕子│井上ひさし│古瀬絵理│ウド鈴木 |
観光情報
世界遺産 |
なし |
代表的な観光地 |
山寺│上杉神社│山形蔵王温泉スキー場│鶴岡市立加茂水族館 |
名物 |
山形そば、米沢牛、芋煮、さくらんぼ、等々 |
お土産 |
さくらんぼ、等々 |
その他観光情報 |
・米沢は上杉ゆかりの地で、上杉神社などの見所がある。 米沢に来るのなら、是非米沢牛を食べてみよう。 |
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