宮城県 都道府県データ
宮城県は、東北地方に属する県。東は太平洋に面し、西は奥羽山脈に接する。
歴史的には、現在の宮城県の領域は古墳時代からヤマト王権の影響下にあり、雷神山古墳や陸奥国府と推定される官衙(郡山遺跡)が名取郡に置かれ、後に宮城郡に多賀城(陸奥国府・鎮守府)や陸奥国分寺、陸奥国分尼寺が置かれた。
室町時代になると、奥州管領となった大崎地方の大崎氏を中心に東北地方の支配体制が構築された。
17世紀に伊達政宗が大崎地方の岩出山城から宮城郡に移り、仙台城を築いて城下町を開いた。
戊辰戦争の敗戦で、明治政府直轄領となった石巻県が国の東北地方を統轄する拠点とされたが、間も無く廃藩置県で仙台藩が仙台県となると、仙台に東北地方を統轄する国の出先機関などが置かれるようになった。
仙台県は、約半年後に城下町が所在する宮城郡の名をとって宮城県と改称された。
1920年(大正9年)には福島県や山形県に次いで東北地方第3位の人口であったが、1925年(大正14年)には山形県を抜いて第2位となり、1980年(昭和55年)からは東北で最も人口の多い県となっている。
ただし、国勢調査が始まって以来、一貫して伸び続けてきた人口が2005年(平成17年)に初めて減少に転じた。
県庁所在地である仙台市の人口は県全体の約45%を占め、一極集中傾向がある(プライメイトシティ)。この人口集中率は京都府に次ぎ全国第2番目の高さである。
目次
基本情報
宮城県 みやぎけん |
|||||
県庁所在地 |
仙台市 | 地方 |
東北地方 | ||
面積 |
7,285.76平方km | 人口 |
2,326,905人 | ||
隣接都道府県 |
山形県、福島県、 岩手県、秋田県 |
人口密度 |
319人/平方km | ||
ISO 3166-2:JP |
JP-04 | 団体コード |
04000-2 | ||
旧国名 |
陸奥 | 県の木 |
ケヤキ |
県の花 |
ミヤギノハギ | 県の鳥 |
ガン |
他シンボル |
・県民の歌:輝く郷土 | 県庁住所 |
〒980-8570 宮城県仙台市青葉区本町3丁目8番1号 |
地域の特徴
気候 |
気候は、夏は酷暑が少なく冬の降雪量は東北の中では少ないので比較的過ごしやすい。 特に仙台などの沿岸部は緯度の割には温暖である。 気候区分は北部が太平洋側気候三陸型気候、南部が同関東型気候に属する。 気候の特徴は東部が海洋性気候、西部が内陸性気候の特徴をしめす。 ただし、西部の豪雪地帯(大崎市旧鳴子町は特別豪雪地帯)は日本海側気候に属する。 |
地理的特徴 |
県の太平洋沿岸部から奥羽山脈のふもとにかけて広大な平野部を持ち、ササニシキ、ひとめぼれなどの稲作中心の農業が行われており、米所として有名である。 また、世界三大漁場の三陸沖漁場に近いため、県内には気仙沼漁港、石巻漁港、塩釜漁港の3つの特定第3種漁港を初めとする142の漁港があり、全国屈指の水揚げ量を誇る。 1県に複数の特定第3種漁港を持つ県は、日本国内において宮城県が唯一である。 カツオ、サンマ、マグロのほか、カキ、ふかひれ、ホヤなどの特産の水産物を持つ。 その他、高級和牛牛肉の仙台牛、イチゴやナシなどの果物、伝統野菜に山菜など、豊富な食材を多く産出している点から、県は「食材王国みやぎ」を宣伝句に掲げている。 |
県民性 |
●一言県民性:「伊達者」 ●地域全般ざっくり ・堅実で根気があるが、自己主張が弱い。 ・東北の中で気候が穏かだからか、東北人らしからぬところがある。 ねばり強さがないわけではないが、相対的には希薄といえる。 ・東北の盟主としての自覚が強いのも特徴。仙台は東北一の都会だと誇っている。 ・仕事に対する姿勢:時代の流れをうまくよんで仕事を進めるが、飽きっぽい面もある。 ●筆者の実感:マイペースなのだがしたたかさを感じる。 |
主な温泉 |
秋保温泉│作並温泉│鳴子温泉│東鳴子温泉│川渡温泉│中山平温泉│鬼首温泉│温湯温泉│湯浜温泉│青根温泉│遠刈田温泉│鎌先温泉│小原温泉│二口温泉 |
主な祭り |
仙台・青葉まつり│仙台すずめ踊り│YOSAKOI&ねぷたinとよさと│白石市民春まつり│石巻マンガ灯ろう祭り│仙台七夕まつり |
特筆すべきデータ |
・手取収入のうち生活費に使った割合が全国1位。 ・貯蓄現在高が全国40位。 ・かき類収穫量(船付き)、全国2位。 |
ご当地メモ |
・仙台市は海洋性気候で暖かく、東北地方で最も過ごしやすい街とも言われている。 ・宮城を代表するお土産は「萩の月」。20世紀を代表する生産品ベスト10で3位に入った。 通は「萩の月」を暖めて食べる。 ・「萩の月」は通常は丁寧に梱包されているものが多いが、一個ずつ箱に入っていない過重包装ではない物が仙台駅ビル「エスパル」の地下にて販売されている。 安く・かさばらないという物が買えます!(情報提供ありがとうございます) ・宮城県民は東北No1の称号にこだわり、プライドも持っている。 東北地方唯一の政令指定都市であり、東北最大の商業都市である。 野球、サッカー、バスケットボールと、プロスポーツのホームチームが3つあるのは東北では宮城県のみである。 また東北地方唯一の地下鉄もある。 ・宮城県の人は日本で最も財布の紐がゆるいといわれている。 ・「仙台四郎」という商売繁盛の福の神の写真を飾っている店をよく見かける。 ・仙台四郎とは江戸末期〜明治35年頃に実在した人物で、彼が訪れたお店は必ず繁盛したという逸話を持っている。 「仙台四郎」グッズも人気。 ・越前松島の名物は牡蠣で、宮城の人は冬にわざわざ牡蠣を食べに松島にくる人もいる。 宮城の牡蠣は広島の牡蠣よりも小さいが、その分味が濃厚で、歯ごたえもあって美味しい。と対抗意識を持っている。 ・宮城独特の言い方で、相手に同意するときの「そうだね」という意味で「だから」という。(実際には「んだから」といっている) ・宮城を代表するスーパーの1つは「ウジエスーパー」。 毎週土曜日の午前中は、豚汁などが無償で振舞われる。 これはウジエスーパーが創業した場所が農村部で、朝食と昼食の間に軽く食事をとる習慣があったからとも言われる。 ・「曲がりネギ」という仙台発祥のご当地ネギがあり、曲がっているが普通のネギと調理法は同じ。 地下水位が高い地域の農家が、寝腐りを防ぐため、途中まで成長したネギを一度抜いて斜めに植え直すために曲がる。 「曲がりネギ」は柔らかく甘みがあり、普通のネギより値段は少々高いが、人気がある。 ・仙台市内には約80軒の牛たん専門店があるが、スーパーでも牛たんが売られていたりする。 ・宮城を代表する企業の1つは、主にプラスチック製品を製造販売する「アイリスオーヤマ」。 名前の由来はタウンページなどで会社名を見つけやすいよう、50音で最初にくる「あ」で始まる花の名前「アイリス」からと言われる。 アイリスオーヤマのモットーは「日常の不満を解消」。 ・仙台市民は日帰り温泉が好きで、秋保温泉などは仙台から車で30分で行ける。 仙台駅には温泉街の送迎車、送迎バスなどが停まっている。 ・「さいち」というスーパーで販売している「おやぎ」が温泉客の間で人気である。 ・宮城県民は「ものもらい」のことを「バカ」というらしく、江戸時代から今でもそう言われ続けている。 ※以下、現地在住の方から情報提供頂きました。感謝します。 ・祭りには「定禅寺ストリートジャズフェスティバル」通称ジャズフェスというのが毎年行われる。 プロも参加するが、多くはアマチュアミュージシャンやストリートミュージシャンが他県からも集まる大きなイベント。 ホール等で1組ずつやるのではなく「ストリート」で、そのタイトル通り野外ライブが、数キロある歩行者天国や各地の公園で繰り広げられるというもの。 主に仙台駅〜クリスロード〜一番町〜勾当台公園という場所を中心に、毎年若者で賑わう。 曲目は、ジャズっぽいジャズではなくロックからクラシックまで幅広く、何でも有りのジャズです…(笑) |
出身有名人 |
生島ヒロシ│稲垣潤一│マギー審司│中村雅俊│大友康平│菅原文太│山寺宏一│勝俣州和│高橋ジョージ│鈴木京香 |
観光情報
世界遺産 |
なし |
代表的な観光地 |
松島湾│鳴子峡│お釜│長老湖│篝火の湯緑水亭│秋保大滝│磊々峡│マリンピア松島水族館 |
名物 |
牛タン、ずんだ餅、笹かまぼこ、等々 |
お土産 |
萩の月、笹かまぼこ、等々 |
その他観光情報 |
・仙台は東北随一の都市であり、市民もそれを誇りに思っている。 ・萩の月は宮城定番のお土産で人気が高い。 ・日本三景「松島」は東日本大震災でも、致命的なダメージを受けなかった。 東北を応援するために、是非観光に出かけよう。 ・牛タンは店によるが、良い店に入れば驚愕の美味さである。 |
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