三重県 都道府県データ
三重県は、日本最大の半島である紀伊半島の東側に位置する。県庁所在地は県中部の津市、最大都市は県北部の四日市市。
海、山の豊富な自然に恵まれ、農業・漁業が盛んである。
また観光で江戸時代(御伊勢参り)から現在(F1日本グランプリや、8耐など)に至るまで、観光を産業として成り立たせており、京都府や奈良県と並び稀有な県である。
北勢、伊賀、中勢、南勢(伊勢志摩)、東紀州の5地域で構成されている。
江戸時代から、お伊勢参り(お蔭参り)の名で知られる伊勢神宮を擁する地域として発展した。
令制国では、伊勢国、志摩国、伊賀国の全域と、紀伊国(当初は熊野国)の一部より構成される。
旧律令国を4国も包括している県は珍しく、5国を包括している兵庫県についで2位である。
このことは兵庫県同様三重県も、地域間の文化の違いや、習慣が多様であることを物語っている。
目次
基本情報
三重県 みえけん |
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県庁所在地 |
津市 | 地方 |
近畿地方、東海地方 | ||
面積 |
5,777.27平方km | 人口 |
1,848,362人 | ||
隣接都道府県 |
愛知県、岐阜県、滋賀県 京都府、奈良県、和歌山県 |
人口密度 |
320人/平方km | ||
ISO 3166-2:JP |
JP-24 | 団体コード |
24000-1 | ||
旧国名 |
伊勢、伊賀、志摩、紀伊 | 県の木 |
神宮杉 |
県の花 |
ハナショウブ | 県の鳥 |
シロチドリ |
他シンボル |
・県の魚:伊勢えび ・県の獣:カモシカ ・県の歌:三重県民歌 ・県民の日:4月18日 |
県庁住所 |
〒514-8570 三重県津市広明町13番 |
地域の特徴
気候 |
三重県は南北に長いため、各地域によって気候がさまざまである。 東紀州(南部)は、潮岬からの台風の直撃を受ける事が多く、「台風銀座」と呼ばれている。 伊勢湾沿岸から熊野灘沿岸が太平洋側気候(伊勢湾沿岸は東海型に、熊野灘沿岸は南海型に属する)で、伊賀は内陸性気候(瀬戸内海式気候に含める場合もある。)である。 |
地理的特徴 |
三重県は南北の長さは約180km、東西の幅は108kmと、非常に細長い形をしているため、地形も、伊勢平野をはじめとする平野部から、山脈、青山高原などの高地、盆地、低地など様々な地形を有する。 伊勢湾から松阪市飯高町にかけて中央構造線が通っており、飯高町月出では大規模な露頭が見つかっている。 2002年に「月出の中央構造線」として国の天然記念物に指定された。 2007年には、長野県大鹿村とともに日本の地質百選に選定された(「中央構造線(月出)」)。 |
県民性 |
●一言県民性:「伊勢商人」 ●地域全般ざっくり ・穏和で楽天的だが、自己宣伝が下手な面もある。 ・おだやかでガツガツしない。 ・仕事に対する姿勢:まじめに働くが、全てを自己流に進めていく。突発事故に対する適応力が低い。 |
主な温泉 |
湯の山温泉│榊原温泉│長島温泉│美杉温泉│木曽岬温泉│鍋田川温泉│きいながしま古里温泉│鈴鹿サーキット温泉│鈴鹿さつき温泉│浜島温泉│阿児温泉│湯ノ口温泉 |
主な祭り |
燈籠祭│斎王まつり│わらじ祭り│神戸石取祭│鳥羽・河内火祭り│安濃津よさこい│熊野古道まつり│大四日市まつり│伊勢えび祭 |
特筆すべきデータ |
・自動販売機や鍵の出荷量が日本一。 ・牛肉購入数量は日本2位。 ・1世帯あたりの酒類購入金額(政令指定都市)では、津市が48位。(下から2番目) ・お酒に強い人の特徴とされる「アセトアルデヒド分解酵素活性型遺伝子」を持つ比率の順位は、日本で一番低い。 そのため、三重の人は遺伝子レベルでお酒に弱いといわれる。 |
ご当地メモ |
・三重は近畿でもあるし、中部でもある。国の機関ですら両方書かれている。 そのため場所によって、東西によって文化が違う。 ・お雑煮でも、三重の東側は「すまし汁」に「角餅」、西側は「白味噌」に「丸餅」。 ・カップめんも、関東風・関西風の商品が県内に混在している。 ・三重では餅が有名で、赤福だけではない。 へんば餅、太閤出世餅、岩戸餅、神代餅、さわ餅、二軒茶屋餅、なか餅、おきん茶屋餅、安永餅、まつかさ餅などなど、その数は15以上。 これは江戸時代より伊勢神宮へ行くまでの街道の店で、餅を出して客をもてなしていたから。 津市の名物は「けいらん餅」。伊勢市の名物は「二軒茶屋餅」。四日市市の名物は「なが餅」。 ・シャープのテレビ「世界の亀山モデル」は、三重の亀山工場で造られたもので、三重の誇りらしい。 ・「天むす」も名古屋名物と思われがちだが、三重が発祥である。 ・三重は世界で初めてとなる、真珠養殖発祥の地であることは有名。 ・江戸時代より大人気観光地の「伊勢神社」を擁するため、県民にはおもてなし精神が培われたのだという。 ・津市内唯一のデパートは「津松菱」。売り場でコーヒーを配ったり、家に手紙をくれたりする。 ・三重では、今日、明日、明後日、の次は「ささって」と呼ばれている。そのため「明々後日」は3日後ではなく、4日後のことを指す。 ・三重では、お正月にはすき焼きを食べるらしい。お祝い事には「すき焼き」定番らしい。 ・松阪では、すき焼きにホルモンを注文する人が多い。 しゃぶしゃぶでもホルモンが食べられている。 ・三重を代表するスーパーの1つは「ぎゅーとら」。由来は創業者の名前「清水 虎吉」さんから。 元々は惣菜店だったため、惣菜と弁当の商品が数多い。 ・伊勢には「伊勢うどん」と呼ばれるものがあり、伊勢参りに来た参拝客に振舞われた。 一般的なうどんと比べ、麺が太く、コシのない柔らかさが特徴で、専用の伊勢うどんのタレをかける。 タレはたまり醤油 砂糖 みりん 鰹節などを混ぜたもの。 ・サメを天日干しした干物「さめたれ」というものがスーパーでは売られている。 日本最古の干物とも言われており、奈良時代には伊勢神宮にも奉納されていた。 サメの切り身をたらして乾かしていたので「さめたれ」と呼ばれる。 味はみりん味と塩味の2種類があり、あぶったものはお酒のつまみや、子供のおやつに良い。 ・三重を代表する企業の1つが「カメヤマ」。カメヤマ蝋燭は全国でもよく知られている。 3500種類以上の蝋燭を製造しており、国内のシェアも高い。 蝋燭の品質も、蝋がたれにくく長時間燃える優秀なもので、スウェーデン王立研究所で世界1位に輝いた。 結婚式のメインキャンドルなども製造。そもそも日本で最初にキャンドルサービスを行ったのは、亀山である。 昭和34年にカメヤマの社員が日本で初めて結婚式でキャンドルサービスを実施したのが発祥。 ・松阪市には、鶏肉を専門に扱ったかしわ焼肉店が10店舗以上ある。鶏肉は地元の伊勢鳥。 ・伊勢市では1年中しめ縄を飾る習慣がある。 これは遥か昔に、スサノオノミコトが旅の途中に家に泊めてもらった際、「玄関にしめ縄を飾っておけば、子孫の代までご利益を授けよう」と言った事がはじまり。 |
出身有名人 |
市川崑│小倉久寛│ドン小西│加藤紀子│浅尾美和 |
観光情報
世界遺産 |
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代表的な観光地 |
伊勢神宮(内宮)│なばなの里│鳥羽水族館│おかげ横丁│伊勢神宮(外宮)│おはらい町│ 志摩スペイン村パルケエスパーニャ│ 関宿の町並み│赤福本店│菅島 |
名物 |
伊勢神宮、赤福、伊勢海老、松阪牛、真珠、等々 |
お土産 |
赤福、松阪牛、真珠、等々 |
その他観光情報 |
・江戸時代からの人気観光地である伊勢神宮の他、鳥羽水族館、鈴鹿サーキットなど、見所は多い。 |
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