茨城県 都道府県データ

茨城県は関東地方の北東に位置し、もとの常陸国全域と下総国北部にあたる。東は太平洋に面する。
都道府県人口は全国11位、面積は全国24位である。
県内の市町村数は44で、うち市は32、郡は7で、その下に10の町と2の村がある。
2008年度の県内総生産は11兆5157億円。

県名は廃藩置県後、間もなくに行われた県の統合の際に、茨城郡(1878年から東茨城郡)の水戸に県庁が置かれたためその郡名が採用された。
茨城という名は、一説に、賊を討つために茨の城(柵)を築いたことに由来し、『常陸国風土記』の茨城郡条には、「穴に住み人をおびやかす土賊の佐伯を滅ぼすために、イバラを穴に仕掛け、追い込んでイバラに身をかけさせた」とある。また、『万葉集』にも「みちのへの茨(うまら)の末(うれ)に延(ほ)ほ豆のからまる君をはかれか行かむ」という歌があり、この故事にちなむ茨城(うばらき)という地名がみられる。
かつて常陸国の国府があった石岡市が県名の発祥地という説もある。律令時代の茨城郡は近世・近代の茨城郡(東茨城郡・西茨城郡)よりも南まで広がっており、常陸国府は茨城郡に所属していた。「茨城」(むばらき、うばらき)という郡名自体が国府周辺の地名だったとされる。それを示唆するものとして、石岡市に「茨城」(ばらき)という地名がある。逆に水戸の周辺は律令時代には那賀郡(那珂郡)に属していた。水戸が茨城郡に属するようになるのは16世紀末以降である。

読みについては、「いばらぎ」と読まれることも多いが、正式には廃藩置県以来「いばらき」と読むのが正しいと定めている。
「茨城」を一文字で表す場合、「茨」の読みに「いば」はないものの、茨城県内では「茨」の一文字で「いば」と読む略称を使うことがある(例:茨城大学→茨大(いばだい)、茨城交通→茨交(いばこう)、茨城急行→茨急(いばきゅう)など。

目次

基本情報

茨城県
いばらきけん


県庁所在地
水戸市 地方
関東地方
面積
6,095.72平方km 人口
2,955,870人
隣接都道府県
千葉県、埼玉県、
栃木県、福島県
人口密度
485人/平方km
ISO 3166-2:JP
JP-08 団体コード
08000-4
旧国名
常陸、下総 県の木
ウメ
県の花
バラ 県の鳥
ヒバリ
他シンボル
県庁住所
〒310-8555
茨城県水戸市笠原町978番地6

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地域の特徴

気候
太平洋側に位置するため気候は太平洋側気候を呈し、冬季は少雨乾燥、夏季は多雨多湿となる。また、太平洋沿岸部は海洋性気候、内陸部は内陸性気候となる。
冬季には海岸沿いを除き放射冷却により気温が下がり、1月の平均最低気温は北部山間部の大子町で-5.3℃、南部のつくば市で-3.7℃となる。
過去にはつくば市で-17.0℃(1952年2月5日)、龍ケ崎市で-15.5℃(1984年1月20日)を記録するなど平野部でも-10℃以下まで下がったことがあった。
また、南東部を除く地域は南岸低気圧や北東気流の影響で局地的に大雪となることもある。
夏季は、古河市などの西部内陸部では日中の気温が上がり猛暑日となることが多いが、その他の地域は北東気流が流れ込むことも多いため、猛暑日が多くはならず、熱帯夜も少ない。
地理的特徴
県北部は日立市・ひたちなか市で工業化が進むほか、太平洋や八溝山地のある緑豊かな地域を形成する。
県中央部は水戸市に茨城県の県庁が置かれ、小美玉市に茨城空港がある。
県東部の鹿嶋市・神栖市では鹿島臨海工業地帯を形成し、工業化が進んでいる。
県西部は関東平野の中央部にあたり、農業を中心とした内陸の地域となっており、県南部は筑波研究学園都市や首都圏新都市鉄道つくばエクスプレスの整備で特別区のベッドタウンとしての開発が進められた地域となっている。
県民性
●一言県民性:「水戸っぽ」
●地域全般ざっくり
・茨城の県民性で「水戸の3ぽい」というものがあり、「怒りっぽい」「理屈っぽい」「骨っぽい」気質の人が多いという。 ・正義感が強く、まわりとの信頼関係を大事にするが、我を押し通すこともある。
仕事に対する姿勢:職場でよい人間関係を築くが、結果の見えない仕事は嫌う。
主な温泉
大子温泉│袋田温泉│川中子温泉│塩ノ沢温泉│平潟港温泉
主な祭り
常陸国YOSAKOI祭り│小栗判官まつり│つくば並木夏祭り│金砂神社大祭礼大田楽祭│常陸國総社宮例大祭
特筆すべきデータ
・鮎の漁獲量、日本1位。
・(田畑などの)耕地率、全国1位。
・白菜、レタス、栗、レンコン、ピーマン、ナス、チンゲン菜などの収穫量、全国1位。
・工場立地面積、全国1位。
・1住宅当たりの敷地面積は428.52平方mで、全国1位。
・お米の生産量、全国5位。
・水戸市はせんべい購入金額、全国2位。
・総農家数、全国2位。(2010年度で103221戸)
ご当地メモ
・茨城は「いばら」と読む、「ぎ」ではなく「」。
茨城県民に「いばらぎ」と言うと怒られるので注意。
・水戸駅には黄門様の像がある。
・鹿島臨海工業地帯を有し、全国トップシェアの工業製品も多い。
・関東地方の中でも平野部の多い茨城県では、敷地の広い家が多い。
・納豆と並び、干し芋も茨城ではよく生産される。
全国の干し芋の産出額は66億円で、そのうちの64.9億円が茨城のもの。
全国で出回っている国産の干し芋はほとんどが茨城産。
・干し芋の中でも「丸干し」と呼ばれる、スライスしていない干し芋は特に人気だが、数が少なくほとんど出回らない。
・茨城は怒りっぽい人が多いと言われる。(「水戸の3ぽい」)
これを象徴する事としてよく語れるのが、当時の茨城県民が起こしたという「桜田門外の変」である。
・日本100名山にも数えられている「筑波山」は茨城の誇りで、地元の小学校の遠足でもよく登っている。
標高が877mと低く、ロープウェーで行くと山頂まで15分ほとでたどり着ける。
・茨城では「虹」の発音が「2時」と同じアクセントで呼ぶ。「牡蠣」と「柿」も同じアクセント。
茨城の方言は、男女の言葉の区別があまりないのも特徴。年配の女性は自分の事を「オレ」と呼ぶ。
・茨城で鍋というと「あんこう鍋」。
あんこう7つ道具と呼ばれる「エラ」「ヒレ」「胃袋」「皮」「卵巣」「身」「肝」を味噌やしょうゆで煮込んで食べる。
あんこう自体は数が少ないが、茨城ではスーパーでも見かける。
・茨城では、そばをけんちん汁に浸けて食べる。
・茨城を代表するスーパーの1つは「カスミ」。地元の新鮮野菜を常時販売している。
曜日市というものがあり、曜日によってお買い得商品が変わっていく。
・茨城県民はせんべいが好きで、茨城にはおせんべいの会社が20社以上ある。
・茨城を代表する工場の1つは「セメダイン茨城工場」。
・茨城県の南部では七五三を盛大に祝う習慣があり、多いときで100人を越える出席者が参加。
子供のお色直しがあったり、ご祝儀が必要だったりする(ご祝儀の相場は1〜2万円)。
理由は定かではないが、昭和30年頃から規模が大きくなっていったと言われている。
・「ばんどう太郎」という、関東の北部地域を中心に展開する、地域限定の和食のファミリーレストランがある。
名前の由来は利根川の別名「坂東太郎」から。
店の店長は「女将」という肩書きで、店の前で出迎えるといったように、サービスもきめ細かい。
名物料理は「坂東みそ煮込みうどん」。
・茨城銘菓「吉原殿中」は、粒状のあられに水あめをからめ、黄な粉をまぶして棒状にしたもの。
・魅力度ランキングで最下位になることが多いが、農産物や工業製品などの幅広い分野で日本一である。
・県民は日立製作所のことを親しみを込めて「ニッセイ」というらしい。
・日立製作所の水戸事務所には世界一高いエレベータの研究塔がある(G1タワー、高さ213.5m。茨城で一番高い建物)。
日本のエレベーター、エスカレーターの3割近くはここで作られている。
・茨城の方言といえは「だっぺ」だが、他県民が適当に「ぺ」を使うことにイラついているらしい。
・水戸市内には20店舗以上の「スタミナラーメン」店がある。野菜たっぷりラーメンである。
・茨城県は日本で唯一、地元民放テレビ局がない。
・干しイモは、茨城の人は「かんそういも」とよんでいる。平干しと丸干しなどがある。
出身有名人
深作欣二│磯山さやか│梅宮辰夫

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観光情報

世界遺産
なし
代表的な観光地
国営ひたち海浜公園│筑波山│アクアワールド茨城県大洗水族館│袋田の滝│偕楽園の梅│筑波山梅林の梅│那珂総合公園│筑波山神社│千波湖│潮来町営あやめ園
名物
水戸納豆、アンコウ、乾燥芋、等々
お土産
水戸納豆、等々
その他観光情報
・日本三名園の1つ偕楽園は、水戸駅の隣駅なのでアクセスは便利。
・鹿島アントラーズのホームスタジアムへの電車は、試合日に限られる。

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