福島県 都道府県データ

福島県は、東北地方南部(南東北)にある県。太平洋に面し、奥羽山脈の東西にまたがって存在する。
地形・気候・交通・歴史などの面から、太平洋と阿武隈高地にはさまれた「浜通り」、阿武隈高地と奥羽山脈にはさまれた「中通り」(以上、太平洋側)、奥羽山脈と越後山脈にはさまれた日本海側の「会津」の3地域に分けられる。県の広域行政単位は、これらを更に細分している。
方言単位は、上記3区分の他に、3区分横断的な南北分類もされる(関東方言の影響が県南部で見られるため)。

面積は北海道、岩手県に次ぐ全国第3位である。
県都福島市は、東京から約260km、JR東北新幹線で約90分の位置にある。

人口の大きな自治体は、人口順にいわき市、郡山市、福島市となっているが、3市とも30万人前後である。
商業統計では郡山市・福島市・いわき市の順、都市圏人口では郡山都市圏、福島都市圏、いわき都市圏の順である。
3市はそれぞれの分野に特化し、行政機能が集中する福島市、経済・交通の中枢で商業・内陸工業・流通都市となっている郡山市、広大な面積を持ち工業・観光に特化するいわき市となっている。
また、会津地方の中心都市で史跡旧跡が多く存在する歴史都市会津若松市も上記3都市に比べ小規模ながら重要な地点となっている。

県名の福島は、福島城からとられた。

目次

基本情報

福島県
ふくしまけん


県庁所在地
福島市 地方
東北地方
面積
13,782.76平方km 人口
1,997,400人
隣接都道府県
宮城県、山形県、茨城県、
栃木県、群馬県、新潟県
人口密度
145人/平方km
ISO 3166-2:JP
JP-07 団体コード
07000-9
旧国名
陸奥 県の木
ケヤキ
県の花
ネモトシャクナゲ 県の鳥
キビタキ
他シンボル
県民の日:8月21日 県庁住所
〒960-8670
福島県福島市杉妻町2番16号

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地域の特徴

気候
浜通り地方は太平洋沿岸部は暖流(黒潮)の影響により夏は涼しく、冬は暖かい顕著な海洋性気候である。夏から秋にかけて台風の影響を受けやすい。特にいわき市の小名浜周辺は東北で最も温暖な地域であり(南関東沿岸部の気候に近い)、降雪も東北では最も少ない。
阿武隈高地は標高が高い内陸性気候で、日照時間も多いために放射冷却が効きやすく、氷点下10度を下回ることも少なくないほど冬の寒さが厳しいが、太平洋側気候のために積雪は少ない。夏季は冷害を受けることも多く冷涼である。
中通り地方は基本的に内陸性気候の特徴が混じった太平洋側気候であるが、阿武隈川流域の西側は冬型の気圧配置が強まると日本海側気候の影響を受け降雪することが多く、福島市の一部などが豪雪地帯に指定されている。降水量は1,100mm-1,400mmと東北地方の中では少ないほうである。全般に北へ行くほど標高が低くなるので、夏季、冬季ともに温暖になる。
会津地方は日本海側気候となり雪の多い地域となっており、全域が豪雪地帯(半数以上が特別豪雪地帯)に属する。また、寒さも厳しく、標高の高い地域は零下20度以下にまで下がることもあり亜寒帯(冷帯)湿潤気候に属する。会津盆地は東北地方の太平洋沿岸、内陸部に冷害をもたらすやませの影響を受けることも少なく、フェーン現象により高温となることがある。只見川流域は日本屈指の豪雪地帯として知られ、その雪解け水を利用した水力発電が盛んである。
地理的特徴
東部の阿武隈高地、中央部を南北に縦断する奥羽山脈、北部から西部に連なる飯豊連峰・越後山脈の山岳地帯と、それらにより区切られ県中央部を南から北へ流れる阿武隈川の地溝帯に連なる盆地群から構成される中通り地方、県東部浜通り地方の沿岸平野部、西部の会津盆地を中心とした会津の3地域に大別される。
県民性
●一言県民性:「会津っぽ」
●地域全般ざっくり
・少し頑固で正義感が強く、人情に厚い。
・一徹で正直だが、生き方に不器用な面もある。
・中通りや浜通りの人は東北でも最南端であるためか、明るく開放的な人が多い。
・自己主張をせず、シャイだがやることはやる。
仕事に対する姿勢:責任感は強いが、自己宣伝は下手。
主な温泉
東山温泉│芦ノ牧温泉│西山温泉│早戸温泉│湯ノ花温泉│木賊温泉│熱塩温泉│日中温泉│大塩温泉│大塩裏磐梯温泉│中ノ沢温泉│沼尻温泉│只見温泉│会津川口温泉│飯坂温泉│穴原温泉│高湯温泉│土湯温泉│微温湯温泉│岳温泉│磐梯熱海温泉│郡山温泉│甲子温泉│新甲子温泉│岩瀬湯本温泉│いわき湯本温泉│母畑温泉│猫啼温泉│片倉温泉│塩ノ沢温泉
主な祭り
会津絵ろうそくまつり│いわき港まつり│二本松のちょうちん祭り│つつこ引き祭り│相馬野馬追│おすわさまのおまつり│義経まつり│三春町西方の水かけまつり│白河提灯祭り│福島わらじまつり
特筆すべきデータ
・桃の収穫量、さくらんぼの収穫量が日本2位。
・県内の面積の広さは日本3位。
・結婚式一式にかける費用は日本一。
・1世帯あたりのヨーグルト消費金額が日本一。
・福島市は中華そば(外食)年間購入金額、全国2位。
ご当地メモ
・福島県の県庁所在地は福島市だが、人口はいわき市が最も多く、次いで郡山市、福島市である。
人口が3番目なのに県庁所在地があるのは、福島県だけ。
・福島県内は10箇所以上の温泉があり、温泉地が充実している。
・福島の区分として、会津若松がある西側の「会津」、福島市がある中央の「中通り」、いわき市がある東側の「浜通り」と分かれている。
ここでいう通りとは「エリア」のことで、天気も異なるため、天気予報などでもこの3つに分かれて表示される。
・この3つは県民性にも影響があるといわれており、会津の人は周囲が山に囲まれているので仲間意識が強く情に厚く、中通りの人は都内へのアクセスが便利なので新しい物への関心が強く、浜通りの人は海が近いのでおおらかで気風のよい人が多いとされる。
・高齢の人は、梅干に砂糖をかけて食べる人が多い。
・結婚式一式にかける費用は日本一で、結婚式ともなれば300人以上は呼ぶらしい。
・郡山市にはタワーレコード、ヨドバシカメラ、うすい百貨店などがある。
・福島を代表する百貨店の1つは「うすい百貨店」。郡山市のものは東北最大級の面積を誇る。
・郡山は音楽イベントが年に100回以上開催されるため、「東北のウィーン」などと呼ばれている。学校単位での音楽活動も盛ん。
・会津の郷土料理はお正月に食べるという「こづゆ」、「棒たら煮」「みそ田楽」など。
「まんじゅうの天ぷら」も有名で、会津では七味醤油でいただく。
・海のない会津では刺身といえば「馬刺」が定番。(日本三大馬刺は福島県、長野県、熊本県)
会津の馬刺はタン(舌)、ユビヌキ(食道)、ホーデン(睾丸)など、他では見かけない部位が出される。
会津馬刺の赤身は柔らかく、分厚くても簡単に噛み切れるのだという。
会津では醤油に辛し味噌を溶かして馬刺しを頂くのが定番。(力道山が会津でこの食べ方をしたのが始まり)
・福島で代表するスーパーの1つは「ヨークベニマル」。ここは毎月1、2、3日にセールがある。
日本で始めてラジウムが発見されたのが福島だったため、福島では「温泉玉子」は「ラヂウム玉子」と呼ばれている。
・福島には、高野山の高野豆腐を参考に作り出された、「凍み豆腐」というものがある。
県民は「凍み豆腐」を味噌汁、煮物、カレー、フライなど様々な用途に使う。
・福島を代表する企業の1つは、ラーメンで有名な「幸楽園」。
福島で初めて味噌ラーメンを出したのも「幸楽園」。
福島ではなぜか、ラーメンに酢をたっぷりかけて食べる。
・飲食店でのデザートとして、食後にはコーヒー以外に、ヨーグルトも出してくれる。
・離職率、鍋奉行率が日本一低く。控えめな人が多いといわれる。
会議などでも進行役の話を黙って聞き、会議が終わったらこっそり自分の意見を伝えるというやり方をとる。
・酒蔵が東北で最も多いといわれ、評価の高い日本酒が多いという。乾杯は日本酒が一般的。
・馬肉も熊本に次いで生産量が多い。熊本の馬肉は霜降りだが、福島の馬肉はあっさりとした赤身である。
ピリ辛のからし味噌をつけて食べるという。
出身有名人
西田敏行│梅沢富美男│つのだ☆ひろ│江川卓│加藤茶

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観光情報

世界遺産
なし
代表的な観光地
五色沼│大内宿│アクアマリンふくしま│あぶくま洞│鎌沼一周自然探勝路│ 猪苗代湖│ 塔のへつり│磐梯吾妻スカイライン│三春滝桜
名物
喜多方ラーメン、坂下の馬刺し、下郷のそば、餃子、小名浜の海鮮丼、等々
お土産
薄皮饅頭、ままどおる、ゆべし、赤べこ、等々
その他観光情報
・原発事故によって、観光どころではなくなってしまった地域があるのが極めて遺憾である。
・福島といっても全域が汚染されているわけではないので、観光できる箇所もある。誤解しないように。
東北を応援するために、是非観光に出かけよう。

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