スイス

ヨーロッパにある連邦共和制国家。永世中立国。

ドイツ、フランス、イタリア、オーストリア、リヒテンシュタインに囲まれた内陸に位置する。
国内には多くの国際機関の本部が置かれている。
連邦首都はベルン市。主要都市は、チューリッヒ、バーゼル、ジュネーヴ、ローザンヌなど。

国情報 目次

基本情報

スイス
Switzerland

正式名称
スイス連邦
首都
ベルン
最大の都市
チューリヒ
通貨
スイス・フラン(CHF)
公用語
ドイツ語(スイスドイツ語)、フランス語、イタリア語、ロマンシュ語 国の標語
Unus pro omnibus, omnes pro uno
(ラテン語: 一人はすべてのために、そして、すべては一人のために)
面積
41,290平方km(132位) 人口
7,568,000人(93位)
民族構成
スイス人78%、その他22% 宗教
カトリック約43%、プロテスタント約35%。他には、イスラム教約4%、正教会約2%、ヒンドゥー教、仏教、ユダヤ教などが各1%未満。約11%が無宗教。
国歌
スイスの賛美歌 ISO 3166-1
CH / CHE
時間帯
UTC +1 サマータイム
DST +2
ccTLD
.ch 国際電話番号
41

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滞在情報

祝日・祭日
※は移動祝祭日、下記の法定祝祭日のほかに、カントン(州)が決めた独自の祝祭日がある。
2011年(2012年)
1月1日 新年
4月22日 ※聖金曜日(4月6日)
4月23〜24日 ※復活祭(イースター)(4月8日)
4月25日 ※復活祭翌日の月曜日(4月9日)
6月2日 ※キリスト昇天祭(5月17日)
6月12日 ※聖霊降臨祭(5月27日)
6月13日 ※聖霊降臨祭翌日の月曜日(5月28日)
6月23日 ※聖体節
8月1日 建国記念日
12月25日 クリスマス
12月26日 ボクシングデー
電圧とプラグ
電圧は220Vで周波数は50Hz。
コンセントは3つ又のBFタイプが多く、日本の電化製品を使用するときは変圧器と変換プラグが必要。
ビデオ・DVD方式
【DVD方式】スイスのテレビ・ビデオ方式(PAL)は、日本(NTSC)とは異なるので、一般的な日本国内用ビデオデッキでは再生できない。DVDソフトは地域コードRegion Codeが日本と同じ「2」と表示されていれば、DVD内蔵パソコンでは通常PAL出力対応なので再生できるが、一般的なDVDプレーヤーでは再生できない(PAL対応機種なら可)。

【ブルーレイ方式】ドイツを含むヨーロッパの地域コード(B)は日本の地域コード(A)と異なるため、一般的なブルーレイプレイヤーでは再生できない。

水道水は飲用できるが、水が変わると体調を崩すこともあるので、敏感な人はミネラルウォーターを利用するほうが安心。
ミネラルウォーターはキオスクやスーパーで売られている。キオスクで買うと、500mlでCHF3.20が相場。ガス入りとガスなしがあるが、ガス入りのほうが一般的。買うときには確認を。
なお、スイスは町なかで噴水をよく見かける。その多くは飲むことが可能なので、ペットボトルなどに汲んで飲んでみよう。ただし、ごみが浮いているような場所から汲むことや、「この水は飲めません」という表示がある所は避けること。
郵便
郵便局はDie PostまたはLa Posteと書かれており、営業時間は月〜金曜の8:00〜12:00、14:00〜17:00(地域により異なる)で、土・日曜と祝日は休みだが、都市では土曜の午前も営業するところが増えている。大都市の中央郵便局は24時間営業。

【郵便料金】日本への航空便は、ハガキ・封書とも20gまでCHF1.90。到着が遅くなるが、安いエコノミー便CHF1.60〜もある。切手は郵便局のほか、キオスクでも買える。ポストは黄色。
日本大使館
・在スイス大使館
Engestrasse 53, 3012 Berne, Suisse
電話: (41-31) 300-22-22
Fax: (41-31) 300-22-55
※在スイス大使館は在リヒテンシュタイン大使館を兼轄する。
安全情報
● 外務省 海外安全ホームページ
安全だと思う国でも、まず一度はこちらをチェックしておいたほうがよいでしょう。

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観光情報

世界遺産
  • ベルン旧市街 - (1983年、文化遺産)
  • ザンクト・ガレン修道院 - (1983年、文化遺産)
  • ミュスタイアのベネディクト会聖ヨハネ修道院 - (1983年、文化遺産)
  • ベッリンツォーナ旧市街の3つの城と防壁・城壁群 - (2000年、文化遺産)
  • スイス・アルプスのユングフラウとアレッチ - (2001年/2007年、自然遺産)
  • サン・ジョルジョ山 - (2003年・2010年、自然遺産)
  • ラヴォーのブドウ段々畑 - (2007年、文化遺産)
  • スイスの活発な地殻変動地域サルドナ - (2008年、自然遺産)
  • レーティシュ鉄道アルブラ線・ベルニナ線と周辺の景観 - (2008年、文化遺産)
  • ラ・ショー=ド=フォンとル・ロックル、時計製造業の都市計画 - (2009年、文化遺産)
  • アルプス周辺の先史時代の湖上住居遺跡群 - (2011年、文化遺産)
主要都市
ベルン:首都。スイス第5の人口を誇る都市。国際郵便連合の本部がある。
チューリッヒ:スイス最大の都市。スイス空の玄関。FIFAの本部がある。チューリッヒ湖北岸にあり風光明媚。
  金融街としても有名。クレディスイスの本社がある。UBS銀行もある。
ジュネーブ:スイス第2の都市。国連欧州本部、国際赤十字、ILO、WHOなど国際機関の本部が多数集まる
  国際都市。景観に恵まれ観光地としても有名。
バーゼル:スイス第3の都市。ライン河畔にある工業都市。
ローザンヌ:スイス第4の人口を誇る都市。IOCの本部がありオリンピック博物館の所在地。レマン湖畔の保養地。
ロカルノ:ロカルノ国際映画祭の開催地。
マイエンフェルト:『アルプスの少女ハイジ』の舞台。
ダボス:スイス東部の都市。風光明媚で空気が澄んでいるため結核療養所がある。
インターラーケン:ユングフラウの登山拠点。
ツェルマット:マッターホルン、モンテローザの登山拠点
ラ・ショー=ド=フォン:時計職人の町。世界遺産。
時計職人のため日当たりの良い南向きの建物がずらっと並ぶ。
訪れるなら時計博物館は必見。
ル・ロックル:時計職人の町。世界遺産。
代表的な観光地
●ツェルマット
特別な観光地に来たと思わせるため、独自の電気自動車だけが走っているという。

●その他の観光地
マイエンフェルト:アルプスの少女ハイジの舞台となった村。アニメそのままの風景が残り、ハイジのおじいさんの家などもある。
スイスアルプス:登山電車やケーブルカーを利用して手軽に標高の高い山に登ることができる。マッターホルン、ユングフラウ、モンブラン(仏・伊)の三大名峰がある。
マッターホルン:スイスとイタリアの間にある山。槍の穂先のように尖った峰は世界的に有名。4477m。
ユングフラウ:スイスとイタリアの間にある山。4158m。
ライン滝:ヨーロッパ最大級の滝。
英語の通用度
その他観光情報
・スイスの国旗は使用が限定されていて、なんでも使用が許可されているわけではない。
スイスという国を表す場合や、スイスを代表するブランドや商品にのみ国旗の使用が認められるという。
逆にいえばスイスの国旗が使用されている商品は、国が品質を保証しているということである。
・「チーズフォンデュ」は特に美味しい料理の1つといわれている。
・公衆トイレには、照明の光が青いところがある。これは腕の静脈を見えにくくするためといわれる。(スイスでは麻薬率が高いため、トイレで注射を打てないようにしている)
・スイスの駅には、スイスの国鉄の定期を持っていると、手数料無しで両替できる場所がある。
またスイスの両替所は、取り扱い通過も多い。(150通貨以上とも)
・チューリッヒの駅の地下には住民投票の投票所がある。
直接民主主義であるスイスは、政治的な対立に対してすぐに住民の意見を聞いて決めていく。立会人も住民が交代で務めている。
全てのことは住民の直接投票で決めるという、いかにもスイスらしいことである。
・スイス銀行というのは、個人の資産家のお金を預かって運用するプライベートバンクがスイスには多くあり、その総称のことである。
「スイス銀行」という名前の銀行はそもそも存在していない。
2大銀行は「クレディスイス」「UBS」。他にも中小規模の銀行が多数ある。
最低預金額が1000万円ほどかかるが、匿名で口座が開けたり、高い守秘義務があるのが特徴である。
世界中の預金総額の23%はスイスに集まっているという。
・スイスは世界の時計の半分を生産するといわれるほど、精密機械の分野で高い技術力を誇る。
・スイスの企業の99%が中小企業といわれる。
・ユーロ危機の昨今、スイスに住む主婦は毎日為替レートをチェックし、スイスフラン高であれば外国製のものを買ったり、場合によっては隣の国に直接行って商品を買うのだという。
・スイスは公用語が多いこともあって、複数言語を理解する人が割合多い。3ヶ国語あたりは喋れるらしい。
・スイスは冬に約2週間のスポーツ休暇があり、ウィンタースポーツなどを楽しむらしい。
・地域により、街が緑豊かになるように条例が制定されている。
・「セクセロイテン」という、春に雪だるまを燃やして爆発させる祭りがある。
早く頭が吹っ飛ぶほど良い夏が来るといわれる。
・全ての建造物に核シェルターが義務化されていたため、人口当たりの核シェルター普及率は100%である。
有事の際に活用されるものだがこれまで使用された歴史はなく、普段は各家庭ごとに様々な用途に使用されているらしい。
(たいていは倉庫だが、防音を利用した音楽スタジオ、ワインセラー、カラオケ、ホームシアター、レジャー室、きのこ栽培など)
・アパートの核シェルターの場合、各家庭用に柵で仕切られている。
・スイスには核シェルターのホテルもある。
・時計を代表する精密機械を扱うこともあってか、時間に正確といわれている。
・スイスの観光は国家戦略といわれている。
牧草地の景観保持のため、酪農家に補助金を支給している。(地域によっては収入の6割が補助金であるとも)
酪農家は毎日、牛をどこに放牧してどの草を食べたかを記録している。
またユングフラウの山岳鉄道の日本語吹き替えアナウンスは、ハイジの声である。
・ミューズリーというオーツ麦やナッツなどを混ぜたシリアルが、スイス発祥の朝食といわれている。
ジャガイモにベーコン、チーズ、目玉焼きをトッピングしたレシュティも定番。
・チーズフォンデュはチーズにパンをつける料理。料理の最後には鍋の底にあるおこげ「おばあちゃん」を食べる。
・街にある噴水は雪解け水なので、飲むことができる。(循環式の噴水は飲めない)
ミネラルウォーターを買うのも高いので、ペットボトルにこの水を汲むこともできる。
・手にマイクロチップを埋め込み、それを使ってドアのカギを開けたりする人が増えてきているという。
・魚の卵は全てキャビアと呼ぶらしい。チューブをパンに塗って食べることが多い。

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国旗・国歌情報

● 国旗の説明


キリスト教

主権

● 国歌
※公用語であるドイツ語、フランス語、イタリア語の3か国語の歌詞がある。第4節まである。

国歌名
Schweizerpsalm (スイス聖歌)
作詞作曲
作詞/Leonhard Widmer
作曲/P.Alberich Zwyssig
歌詞
Trittst im Morgenrot daher, seh' ich dich im Strahlenmeer,
dich, du Hocherhabener, Herrlicher!
Wenn der Alpen Firn sich rotet, betet, freie Schweizer,
betet! Eure fromme Seele ahnt, eure fromme Seele ahnt
Gott im hehren Vaterland, Gott, den Herrn, im hahren vaterland!
空は白みて 山の上に 今日もまた日は昇る
アルプスの山は やさしく語るよ
空の上には 空の上には
空の上には 神住み給う 神住み給う

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その他国情報

主要産業
機械、化学、金融、観光
国の有名人
●ロジャー・フェデラー:男子プロテニス選手。近年のテニス界のレジェンドの一人。
1世紀を超えるテニス史で築かれた数々の記録を塗り替えてきたことから、史上最高のテニスプレーヤーとの呼び声も高い。
テニス界において他を全く寄せ付けないほどの絶大なる人気を誇り、テニスのみならず全ての競技アスリートとの比較においても、実績・人気共に、スポーツ界最高クラスの評価を受けている。
●ヨーゼフ・“ゼップ”・ブラッター:国際サッカー連盟(FIFA)会長。
世界のサッカーファンも、FIFAの顔として、国際大会で目にする機会が多い人物。
アイディアマンであり、よく新しい改革案を打ち出すものの熟考せずに口にするため、マスコミからは「彼は毎日100のアイディアを思いつくが、そのうち101のアイディアがくだらない」と評されてしまっている。
●アレクサンダー・フライ:サッカー選手。
スイス代表の通算最多得点記録の保持者。
代表にいた頃は攻撃の要として、よく重宝されていた。
●カール・グスタフ・ユング:精神科医・心理学者。
ブロイラーに師事し深層心理について研究、分析心理学(ユング心理学)を創始した。
国民性
・スイス人は手紙が大好きだと言われる。投票も送られてきた手紙を国に送り返すという制度もある。
・携帯やインターネットよりも手紙を書く方が楽しいと思っている人が割合多い。
・現実的な国民性といわれ、幽霊などを本気で信じている人は少ないという。
・何世代も住み続ける人が多いため、伝統的に年配の人間を敬う文化が根付くという。
・隣国と比べて電車などの遅延が激しかったり「何でも遅い」そうだ。
・時間にはルーズでわがままな人が多いと言われる。
その他雑学情報
・永世中立国であるため、食糧攻めに備えて収穫した小麦を1年間保存することになっており、普段使用しているのは1年経過した小麦である。
そのためスイスのパンはあまり美味しくないといわれる。
・スイスでは休み時間に外で遊ばないと先生に怒られるらしい。
・女性はほとんど化粧をしないといわれている。でもスッピンでも綺麗な人が多い。
・スイスは世界的にも有数の経済が安定した国である。
・スイスの物価は先進国の中でもかなり高い。
・スイスのチューリッヒは、住人の平均収入が世界的に高いといわれている。
最低賃金は月収約34万円。ファーストフードのアルバイトで自給約2千円。警察官の年収は約1000万円とも。
反面、物価はかなり高い。マクドナルドのチーズバーガーセットで約1000円といわれる。
・スイス国民が持つ個人資産も、世界でも有数の高さである。
・スイス人は無駄なものにお金を使わず、自分のためとなるお金の使い方を目指しているらしい。
・シュビンゲンという、相撲に似たスポーツがある。
・スイス人はスイス人以外との恋愛が多い。
3人に2人は外国人との交際経験があるといわれるほど。
・国際結婚をする人は4人に1人と割合は高い。
隣接する国が多いことや、公用語が多いことも関係しているかも。
・時計つくりで有名なスイスだが、1969年に日本のセイコーが世界初の電池式クォーツ時計を販売し、価格破壊が起こったことでスイス時計業界に大きなダメージを与えた。
以来、スイスでは職人の手による高級時計を作る方向へシフトしたという。
swatchもまた時計産業復活に役割を果たした。
・スイス国内には時計職人育成学校が6校ほどあり、州の住人は無料であるらしい。
・地域によるが夜10時から朝6〜7時まで大きい音を立ててはいけないという条例がある。
・芸術家の地位や評価が高く、紙幣にまで芸術家の顔が描かれるほど。
裏面には作品も載っていて、このような紙幣は世界的にも珍しい。
・セントバーナードはスイス原産の犬種。マイエンフェルトにもいる。
・「ハイジ」という名前は古い名前で、若い人よりも年寄りにいることがある。
・スイスはミルクチョコレート発祥の地。1875年にスイスのショコラティエがチョコレートにミルクを加えた。
・チョコレートの年間消費量は約10kgで世界トップクラス。日本人のおよそ5倍。
・チューリヒは世界的に物価が高いが、それは人件費によるもので、スイス人男性の平均年収は約940万円といわれる。
・鉄道路線密度が世界有数の高さである。
・ホルンとついた山が多いが、ホルンは角を意味する。
・永世中立国のスイスは、18〜34歳の間に通算260日(約9か月)の兵役義務(女性は任意)がある。
軍事力は他国から攻められた場合のみ行使する防衛手段である。
・スーパーに売られている商品は、3か国語で表記されている。
・家計を握っているのはお父さんであるケースが多いという。
・集合住宅では共同洗濯室があるのが一般的で、洗濯機を使用する順番も決められている。
景観保護のため外干しをせず、洗濯室で乾燥も行う。
スイスの水は硬質で冷たいため、温度を挙げないと洗剤が溶けないという。
洗濯の汚れの度合いや、服の色などで温度を調節し、その温度にあった洗剤を使用する。
・初めて犬を飼うとき「飼い主育成講座」の受講が義務付けられ許可証を発行している。
電車やレストランにも、犬を連れて入れる場所が多い。
・結婚する2人が男女に分かれ、資金集めをする「ボルターアーベント」という伝統行事がある。
寄付ではなく参加者の好きな金額で用意した品物を購入してもらう仕組み。
・親の名前の頭文字を子供につけるという。
親の名前がCから始まれば、子供もCから始まる名前にする。
・ドイツ語圏では職業が名字になっている名前が多いという。
よくある名字がMuller(ミュラー 粉ひき屋さん)、Meier(マイアー 農地管理者)、 Schneider(シュナイダー 仕立て屋さん)などであり、erで終わるものが多いらしい。
・正式名称はラテン語で「ヘルベチア連邦」。昔ゲルマン人と勢力を争っていたケルト系のヘルベチア族が由来。

※当頁はWikipediaからの引用を含んでいる項目があります。
情報が最新でない場合がありますので、参考としてご覧下さい。


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