イラン
西アジア・中東のイスラム共和制国家。ペルシア、ペルシャともいう。
北にアゼルバイジャン、アルメニア、トルクメニスタン、東にパキスタン、アフガニスタン、西にトルコ、イラクと境を接する。
またペルシア湾をはさんでクウェート、サウジアラビア、バーレーン、カタール、アラブ首長国連邦に面する。首都はテヘラン。
1979年のルーホッラー・ホメイニー師によるイラン・イスラーム革命により、宗教上の最高指導者が国の最高権力を持つイスラム共和制を樹立しており、シーア派イスラームが国教である。 世界で最初に石油の開発が行われた国である。
国情報 目次
基本情報
イラン Islamic Republic of Iran |
|||
正式名称 |
イラン・イスラム共和国 | ||
首都 |
テヘラン | ||
最大の都市 |
テヘラン | ||
通貨 |
イラン・リヤル (IR)(IRR) |
公用語 |
ペルシア語 | 国の標語 |
(ペルシア語 : "独立、自由、イスラム共和制") |
面積 |
1,648,195平方km(17位) | 人口 |
74,196,000人(18位) |
民族構成 |
ペルシア人51%、アゼリー人25%、クルド人7%、その他17% | 宗教 |
イスラム教(シーア派)90%、イスラム教(スンナ派)9%、その他1% |
国歌 |
イラン・イスラム共和国国歌 | ISO 3166-1 |
IR / IRN |
時間帯 |
UTC +3:30 | サマータイム |
DST: +4:30 |
ccTLD |
.ir | 国際電話番号 |
98 |
滞在情報
祝日・祭日 |
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電圧とプラグ |
電圧は220Vで周波数は50Hz。 コンセントは3つ又のBFタイプが多く、日本の電化製品を使用するときは変圧器と変換プラグが必要。 |
ビデオ・DVD方式 |
テレビ・ビデオはPAL方式。日本やアメリカの方式(NTSC方式)とは異なる。一般的な日本国内用のビデオデッキでは再生不可能。ソフト購入時などに確認を。また、DVDのリージョンコードは2で日本と同じだが、ビデオと同様に方式が異なる。一般的な家庭用DVDプレーヤーでは再生できない。 |
水 |
水道水の飲用が可能な町ではミネラルウォーターはほとんど見かけない。あまり飲用に適さない町ではミネラルウォーターが売られている。1.5Lで3000Rlsほど。いずれにしてもおなかに自信のない人はできるだけミネラルウォーターを飲むようにしよう。 |
郵便 |
【郵便料金】日本へのエアメールはハガキが1150Rls。封書なら6150Rls。 【郵便局の営業時間】土〜水曜7:30〜14:00、木曜7:30〜12:00。小包の受付は午前中のみ。金曜、祝日は休み。 |
日本大使館 |
・在イラン大使館 Bucharest Avenue, Corner of the 5th Street, Tehran, Iran (P.O. Box No. 11365-814) 電話: (98-21) 88717922 Fax: (98-21) 88713515 |
安全情報 |
● 外務省 海外安全ホームページ 安全だと思う国でも、まず一度はこちらをチェックしておいたほうがよいでしょう。 |
観光情報
世界遺産 |
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主要都市 |
・テヘラン:首都。最大都市。 ・: |
代表的な観光地 |
● ・: ● |
英語の通用度 |
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その他観光情報 |
・欧米諸国による経済制裁の影響で、イランでは西側のクレジットカードが使えない。 国外でイラン通貨を入手するのは困難なので、米ドル、ユーロ、ポンドなどを持ち込んで両替するのがよい。 現地の空港が一番レートが良く、ホテルでも両替できるようだ。 ・旅行客でも男性は半ズボンがNGで、女性は長ズボンやコートなどで全身を隠した方がよいとされる。 ・ネクタイは西洋文化の象徴で、身に着けるのは好ましくないとされている。 ・鍋底にできる香ばしいお焦げ料理「ターディ−グ」はイラン人の大好物で、滞在中に食したいものの1つ。 ・イランでは外食産業が発達しておらず、家庭料理が美味しいと言われる。 イラン人は家に人を招くのが好きなので、旅行者でも機会があるかもしれない。お菓子など手土産を忘れず。 ・警察国家ともいわれ、いつどこで警察に見られているかわからない。 海外のメディアが入っても、撮影を中断させられたり、尾行されたりはよくあるらしい。 またその日その人によって法律が変わるという話まである。 ・取材に規制が多く困難な国である。 国際電話が切られたり、Gmallが使えなかったりする。 ・この国にはチップの習慣があるので注意。習慣であるので必須ではなく、場合によっては失礼にあたることもあるらしい。 ・1年のうち太陽が出ている時間と沈んでいる時間が同じになる日が、イランの正月とされている。(日本でいう春分の日) そのため正月は毎年日付や時間が変更される。 ・病院のシーツを代えてくれる人にもチップを払う必要がある。 ・バスに乗る際、バスの乗降口が男女に分かれており、バス内部でも男女が座るスペースが分かれている。 男性がバスの前半分、女性が後ろ半分に座るという感じ。これは婚前の男女を分けたり、痴漢を防ぐためなどの理由があるとされる。 (全てのバスがそうなっているわけではない) ・イランでは写真撮影に注意が必要で、他人に向けてカメラを構えているだけで逮捕されてしまうこともある。 女性及び礼拝中のイスラム教徒を撮影する場合は了承を得る必要がある。 撮影禁止の看板がなくても、不用意に建物などを撮影すると、当局に逮捕・連行される恐れがあるという。 ・イランでは外で写真が撮れないので、家の中で撮影することが多いという。 そのため家に招かれた場合は、家の中では比較的写真が撮りやすいらしい。 ・紫玉ねぎは脂の多い料理と一緒に、サラダ感覚でよく食べられる。 普通のたまねぎよりも甘味があって臭いも控えめらしい。 ・人魚伝説は身近であり、人魚や半魚人が目撃されニュースで取り上げられる。 ・ペルシャ絨毯が高価なのは、完成までにかなり時間がかかるため。玄関マットのサイズで1年かかるという。 ・シーア派は肖像画は偶像崇拝ではないとされているため、街中で人の肖像画は結構あるらしい。 ・飲酒は法律違反だが、ノンアルコールビールの種類は豊富である。 |
国旗・国歌情報
● 国旗の説明
1本の剣と4つの三日月 | |
アラーは偉大なり | |
イスラム教 | |
平和と友情 | |
共和国憲法発布、勇気 |
● 国歌
国歌名 |
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作詞作曲 |
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歌詞 |
その他国情報
主要産業 |
石油関連産業 |
国の有名人 |
●アリ・ダエイ:元サッカー選手。イランの国民的英雄。 149試合に出場した国際Aマッチにおける通算109得点は世界記録である。 1999年にはアジア年間最優秀選手賞を獲得。 スポーツ用品店「ダエイ」を経営しており、イラン代表のユニフォームは彼の店のブランドである。 名実共に、サッカーイラン代表を語る上で外すことのできない人物である。 ●杉森健一:イランで特に有名な日本人。イランアートの伝道師として活動している。 |
国民性 |
※石野シャハランさん曰く ・イラン人は自尊心が強く、近くの国と一緒にされたくない。 イラン人はアラブ人ではなくペルシャ人であるということに強い誇りを持っている。 紀元前3000年から続く歴史、さらにアケメネス朝キュロス大王・ダレイオス大王の末裔だという自負がある。 そのためイラン人はアラブ人と一緒にされることを嫌がるし「アラブ諸国とまとめて中東」と呼ばれることにも、正直抵抗を感じている。ペルシャ湾をアラビア湾と呼ばれることにも抵抗がある。 |
その他雑学情報 |
・イランはシーア派の国であり、十二イマーム派の国である。 ・「バシジ」という、イラン全土に根を張る民兵組織がある。イランの体制を支えている。 ・女性は鼻立ちのはっきりした美人が多いが、高すぎる鼻を気にして、美容整形で鼻を低くする人が多い。 女性の8割が整形しているという説も。 ・男女は結婚するまで異性との関係を持ってはいけない。(イランに限った話ではないが) イランの場合、結婚初夜の翌日に両家の母親がシーツをチェックしに来て、処女かどうかを確かめる習慣があるらしい…。(ウズベキスタンなども同様) ・結婚する際には、離婚した時の条件も同時に証明書に記すメヘリエという法律がある。(離婚した場合、妻に土地を半分与える、等々) ・イランの人も整形は行う。 整形をしているという事は裕福な暮らしをしている証拠とされ、整形を隠すこともなく、手術直後もそのまま生活している。 ・電力は石炭による火力発電がメインだが、夜は建物のイルミネーションなども行っているため、電力が足りず停電になることがあるという。 ・建前としては反米だが、アメリカが好きな人はそれなりに多い上に、アメリカに住むイラン人もそれなりにいるという。 ・イランには軍隊が2つあり、国軍と、国軍がクーデターを起こさないように守る部隊として革命防衛隊というものがある。 ・イランではズールハーネという国技が人気。 これは3000年以上前から存在したといわれる肉体鍛錬法。 重さ20kg以上の棍棒などで男性が体を鍛える伝統スポーツである。 もちろんサッカーも人気。 ・イランでは右に天使、左に悪魔がいるという言い伝えがある。 ・イランでは嫌な思いをすることを「口が苦くなる」という表現をする。 夫婦喧嘩をした後は、甘いお菓子を食べて仲直りするらしい。 ・昔からあるものに涙壺というものがあり、戦場に出向いた夫を想う妻が泣いた涙をためておき、 無事に夫が戻ってきたらそれを見せて、感情の深さを伝えるものらしい。 ・社会的に2度目の結婚が難しいため、離婚時には一生の生活費を請求する女性も多いという。 ・欧米風の名前が認められていないが、日本風の名前は認められていて、 大流行した「おしん」を名付けた人もいるという。 ・日本は奈良時代に、ササン朝ペルシャ時代のイランと交易があった。 その後、明治まで交流は見られなかったが、国名を「イラン」と改めた後、最初の友好条約を結んだのは日本である。 |
※当頁はWikipediaからの引用を含んでいる項目があります。
情報が最新でない場合がありますので、参考としてご覧下さい。
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