アラブ首長国連邦
西アジア・中東の国。アラビア半島のペルシア湾(アラビア語圏ではアラビア湾と呼ぶ)に面した地域に位置する7つの首長国からなる連邦国家である。首都はアブダビ。
東部ではオマーンと、南部および西部ではサウジアラビアと隣接する。カタールとは国境を接していないものの、論争がある。
通称UAE。サッカーなどスポーツ競技内では英字略であるUAEを使用することが多い。
国情報 目次
基本情報
アラブ首長国連邦 United Arab Emirates |
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正式名称 |
アラブ首長国連邦 | ||
首都 |
アブダビ | ||
最大の都市 |
アブダビ | ||
通貨 |
UAEディルハム(AED) |
公用語 |
アラビア語 | 国の標語 |
なし |
面積 |
82,880平方km(113位) | 人口 |
4,599,000人(137位) |
民族構成 |
在来のアラブ人からなるアラブ首長国連邦の国民は全体の19%。 その他は外国籍の住民であり、他のアラブ諸国から来た人々や、イラン人、南アジア系50%(インド人140万人、パキスタン人、バングラデシュ人、スリランカ人)、東南アジア系(フィリピン人)、欧米系、東アジア系の人々などがいる。 |
宗教 |
イスラム教が国教。外国人を中心にキリスト教やヒンドゥー教なども信仰。 |
国歌 |
アラブ首長国連邦国歌 | ISO 3166-1 |
AE / ARE |
時間帯 |
UTC +4 | サマータイム |
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ccTLD |
.ae | 国際電話番号 |
971 |
滞在情報
祝日・祭日 |
ヒジュラ暦によるので毎年変わるが、グレゴリオ暦も併用。2012年の祝祭日は以下のとおり。年によって異なる移動祝祭日(※印)に注意。当日にならないと発表されない。イスラムの休日は金曜で、週末といえば金・土曜を指す。 1月1日 元日 2月4日頃 ※預言者ムハンマドの誕生祭 6月17日頃 ※預言者昇天祭 8月19日頃 ※ラマダン明け休暇 10月24日頃〜27日頃 ※犠牲祭 11月15日頃 ※イスラム暦新年 12月2日〜3日 建国記念日 ※2012年のラマダンは7月20日頃から。 |
電圧とプラグ |
電圧は220Vで周波数は50Hz。 コンセントは3つ又のBFタイプが多く、日本の電化製品を使用するときは変圧器と変換プラグが必要。 |
ビデオ・DVD方式 |
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水 |
水道水は海水を淡水化しており飲用可能。環境グループはWHOのガイドラインにも沿っていると発表している。しかし一般的には大多数がミネラルウォーターを購入し、飲用している。旅行者はなるべくミネラルウォーターを購入したほうが無難。 |
郵便 |
日本までのハガキはDh3、封書Dh5.5〜。約1週間で到着する。 |
日本大使館 |
・在アラブ首長国連邦大使館 Abu Dhabi, United Arab Emirates (P.O. Box 2430) 電話: (971-2) 4435696 Fax: (971-2) 4434219 |
安全情報 |
● 外務省 海外安全ホームページ 安全だと思う国でも、まず一度はこちらをチェックしておいたほうがよいでしょう。 |
観光情報
世界遺産 |
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主要都市 |
※連邦を構成する7首長国は以下の通りである。 ・アブダビ首長国:首都。最大都市。 ペルシア湾に突き出たT字型の半島部を中心とした地形で、 アラブ首長国連邦の中でも最大の面積、人口、収入を持つ。 ナヒヤーン家が首長として代々君臨。 ・ドバイ首長国:ドバイ首長国の首都としてアラビア半島のペルシア湾の沿岸に位置する都市。 中東屈指の世界都市並びに金融センターである。 観光にも力を入れていることで知られる。 世界一外国人の居住率が高い都市でもあり、住んでいる人の8割以上が外国人といわれる。 ・シャールジャ首長国:ペルシア湾とオマーン湾に跨る唯一の首長国。 最近ではドバイのベッドタウンとして発展。LCCエア・アラビアの本拠地としても知られる。 ・ラアス・アル=ハイマ首長国:最も北にある首長国。 北部はオマーンの飛び地のムサンダム半島に接する。 ・アジュマーン首長国:7首長国の中で最も面積が小さい国。 ペルシャ湾に面していて、シャールジャから10kmと近く、単なるシャールジャ郊外の町と勘違いする人も多い。 ・フジャイラ首長国:数カ所の飛び地を擁する。 面積は1684平方km。国土の西端は砂漠地帯で、大部分は高度300m程度の山岳地帯からなる。 ・ウンム・アル=カイワイン首長国:2番目に面積が小さい国。人口が首都に集中している。 |
代表的な観光地 |
●ドバイ:目覚しい繁栄ぶりと、戒律の厳しいイスラム教国の中ではめずらしく開放的な雰囲気を持ち合わせているため、「中東の香港」などと呼ばれたりもする。 ・ブルジュ・カリファ・ドバイ(Burj Khalifa):現在世界で一番高いビルとして知られる。160階建てで、124階に展望台がある。展望台に上がるには、あらかじめホテルなどで予約をする必要があり、かつ料金がAED400と、中級ホテル並みの高さになっている。 ・ドバイモール:巨大なショッピングモールで、敷地面積は世界最大といわれ、ギネスブックにも掲載されている。 その広さは東京ドーム24個分。内部には遊園地やスケートリンク、水族館まである。 世界最大の敷地面積を持つ紀伊国屋書店もある。 ・スキー・ドバイ(Ski Dubai):Mall of the Emiratesに併設する屋内人工スキー場。 中東で雪を体験できる珍しい場所。さすがにアラブでのスキー場というのは無理があるのか、実際にスキーやスノボードに興じているのは稀で、雪で遊んだりソリで滑降しているお客さんが多いのだという。 ●アブダビ:潤沢なオイルマネーにより、建設ラッシュに沸く。 ・シェイク・ザイード・モスク:イスラムの聖地メッカ、メディナのモスクに次ぐ世界3番目の規模を誇るモスク。総工費450億とも。 観光客に解放されているため、観光地化されている。 ・フェラーリ・ワールド・アブダビ:世界最大の屋内テーマパーク。 アブダビの政府系ファンドがフェラーリの大株主であるため実現したプロジェクト。 世界最速のジェットコースターなどがある。 ・: ・: |
英語の通用度 |
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その他観光情報 |
・ドバイにはエミレーツ航空。アブダビにはエティハド航空。シャールジャにはエアアラビアがあり、何かとアクセスはしやすい。 ・外国人労働者が多いことで知られる。例えばアブダビは、人口約197万人に対し、約150万人が外国人といわれている。 ・国をあげてWi-Fiが利用できる場所を増やすなど、スマートフォンの普及を進めているという。 ・UAEなど中東のお金持ちの国では水族館が人気。 砂漠では貴重な水を大量に使う水族館は憧れである。 ・ドバイメトロ内で居眠りをしたり食事をしたりすると、罰金を科せられる可能性があるという。 ・ドバイなどは住人の9割を外国人が占めている。UAE人に会いたいなら、ドバイとアブダビ以外に行くとよい。 ・ドバイやアブダビはアラブとは思えないほど開放的で、ドバイのビーチではビキニもOK。 |
国旗・国歌情報
● 国旗の説明
聖戦によって流された血と犠牲 | |
豊かな国土 | |
清らかな生活、中立 | |
過去の抑圧、石油 |
● 国歌
国歌名 |
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作詞作曲 |
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歌詞 |
その他国情報
主要産業 |
石油 |
国の有名人 |
●オマル・アブドゥルラフマン:サッカー選手。生まれはサウジアラビア。UAE史上最高の選手と言われる司令塔。 欧州の強豪クラブも獲得を狙っていたが、所属しているアル・アインが手放さなかったと言われている。 ●ムハンマド・ビン・ラーシド・アール・マクトゥーム:ドバイ首長国のアミール(首長)。 イギリスに留学経験があり、そのためかアラブの君主国家の指導者としては進取の気性に富み、首長国連邦の軍事、ドバイの内政において辣腕を振るった。 皇太子時代は海外での滞在が多いマクトゥーム首長に代わってドバイの政務を執り、海外からの投資を積極的に受け入れ、ドバイを湾岸地域における観光と商業の中心都市に成長させた。 また、現在中東のハブ空港として知られるドバイ国際空港やエミレーツ航空も、ムハンマドの構想によるものである。 |
その他雑学情報 |
・アブダビとドバイの関係性は専門家によると、7人兄弟の長男(アブダビ)と次男(ドバイ)のようなもの。 長男はどっちかというとおっとりしており、次男はやんちゃで商売をしている国、ということらしい。 ・アブダビは政治の中心地。ドバイは経済の中心地。 ・UAEは世界有数の石油埋蔵量を誇るが、その9割はアブダビである。 日本の原油輸入国としては、サウジアラビアに次ぐ2番目。 日本が輸入している原油のおよそ半分(半分よりやや多い)は、サウジアラビアとUAEが占めている。 ちなみにカタール、イラン、クウェートと続く。 ・政府系ファンド(アブダビ投資庁)の運用資産額は、アブダビが世界1位である。 約50兆円であるが、自国民1人あたりに換算すると1億2500万円という驚愕の数字になる。 ・世界有数の金持ち国アブダビは、国民の教育費、税金、医療費は無料。 ・エティハド航空の客室乗務員は、世界120ヶ国から3千人を集めているという。日本人客室乗務員は約100人。今後もっと増えるとも。 ・世界第6位の肥満大国であり、国民の健康状態の改善が課題であるため、政府がダイエットを推奨している。 ・紫外線が強いので、マンションでは日当たりの悪い部屋が人気があるらしい。 ・イスラム教徒で体を布で覆い隠している女性は、撮影すると逮捕される可能性もあるため、注意が必要。 布を被るのは初潮を迎えてからといわれている。 ・ガソリンは安い。 ・国民のスマホ所持率が高いといわれている。 ・イスラム教徒の国だが、外国人も多いため、イスラム教徒であってもクリスマスを一緒に祝う、ということがある。 ●アブダビ ・タクシーが3種類あり2010年から細分化。 上のライトがピンクのものは女性限定(ドライバーも女性)、白は2名以上の家族限定、黄色いものは制限のない一般的なタクシー。観光客は黄色。 ・リワ砂漠は地下約200mに水資源が豊富にあり、砂漠の周辺には農園が点在する。 ●ドバイ ・仕事に就かない外国人の滞在は認められていないためか、ドバイの治安は良好とされている。 ・ドバイに住む人のうち、UAE国籍の人は約1割。 UAE人の年収は高く、大卒1年目で1000万稼ぐ人もいるという。 医療費、学費は無料で、土地代もかからない。所得税もなし。 ・ドバイは全人口の4割をインド人が占めるという。 ・UAEでは鷹狩りの文化があり、今では男性のステイタスにもなっている。鷹の病院もある。 ただしUAEでは鷹狩りができないため他の国で行う(パキスタンなど)。そのための鷹専用のパスポートもある。 ・高級な布の7割が日本製といわれており、男性の民族衣装にも使用されている。 ・ドバイメトロでは、居眠り、ガム、水を含む飲食、他車両への誤乗車、ICチャージカードの残高不足などは罰金になる。 ・ドバイではサメはポピュラーな食材である。 ・街中でも、過度な愛情表現は禁止とされている。 ・女性用のトイレでは食事ができるところもある。 ・アラブ人は甘いもの好きだが、それは毎日気温が熱く疲れるので、体が糖分を求めるからではないかとも言われている。 ・鷹狩りが伝統文化であり、密猟を防ぐためハヤブサにも人同様のパスポートが支給されている。 |
※当頁はWikipediaからの引用を含んでいる項目があります。
情報が最新でない場合がありますので、参考としてご覧下さい。
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