ハルヒの世界観の考察
・この作品の世界観に関連する考察や分析のまとめです。
・このページは雑多な内容を多く含みます。メモ程度にご覧下さい。
・作中のネタバレも多いに含みます。ご注意下さい。
組織
この世界にはいくつかの組織が存在し、いずれもハルヒに対して
何らかの目的を持って行動しているようである。
● 情報統合思念体
※長門 有希を生み出したもの。時間や空間を超越した存在。
・主な目的
自律進化を得る
・涼宮ハルヒ理論
自律進化の可能性
・対機関
特になし
・対未来人
未来の可能性を摘み取る存在
・敵対
宇宙規模存在
● 機関
※古泉 一樹が所属している。彼のような超能力を持つ者も何名か所属しているようだ。
「機関」というのは古泉が呼称するもので、正式な名称であるかどうかは不明。
・主な目的
現状維持
・涼宮ハルヒ理論
未完成の神
世界の創造主は涼宮ハルヒ
→未来人組織と相違
・対情報統合思念体
一部利害が一致することは多いようだが、必ずしもそうではない
インターフェースとの接触を図っている
→情報統合思念体関与なし
直接的に手を組んでいないが、無言の連携を取っている場合がある。
・対未来人
小康状態
朝比奈みくるの目的はキョンを篭絡し涼宮ハルヒを操ること(仮説)
いざというときに朝比奈みくるを手駒として使う。
地球が改変されては困る
→未来人組織と同意見
・敵対
機関以外の別組織
● 未来人組織
※朝比奈 みくるが所属。未来の自分が上司で過去の自分に命令するケースもあり、
時間軸によって1人の人間が複数の労働力と成り得る。
・主な目的
未来を固定すること
・涼宮ハルヒ理論
次元断層の原因
涼宮ハルヒは造物主ではない、自覚なしに発見するだけ
→機関と相違
・対機関
小康状態
未来を予測されるのは困るので、朝比奈みくるから未来を分析できないようにしている(機関の仮説)
地球が改変されては困る。
→機関と同意見
・敵対
規定事項を望まない別の未来人組織
(みくるが襲撃を受けたことがある)
情報統合思念体
情報統合思念体は、情報系の海から発生し、肉体を持たない超高度な情報生命体。
太陽系が形成される遥か前から存在し、発生段階から完全な形で存在していた。
情報をより合わせて意識を生み出し、情報を取込むことによって進化を遂げ、巨大化しつつ発展してきた。
直接的に有機生命体とコミュニケート出来ない、また、情報として存在するので
いかなる光学的手段でも観測することは不可能。
情報統合思念体は万能で高度な知識を持つが、何もないところから情報生み出すことや
『自律進化』が出来ず、「涼宮ハルヒ」の情報創造能力に興味を持っている。
情報統合思念体には、「主流派」「急進派」「穏健派」「革新派」「折衷派」といった意識が存在し、
それぞれ、異なった考え方により、対有機生命体(人類)コンタクト用ヒューマノイド・インターフェースを
使い「涼宮ハルヒ」の解析を試みている。
ヒューマノイド・インターフェース
情報統合思念体が言語を持たず直接的に有機生命体とコミュニケートするために造った
『対有機生命体用ヒューマノイド・インターフェース』。
主に、『長門有希』『朝倉涼子』『喜緑江美里』・・・等、多数存在する。
主の情報統合思念体から、『自律進化』 の可能性を調べているが、同一の情報統合思念体でも
異なる意識を持っており、インターフェイスはそれぞれ相違なる行動をしている。
機関から『TFEI』と呼ばれている。
・涼宮ハルヒの退屈-笹の葉ラプソディ(P114) より
長門有希がそこに立っていた。俺は現実喪失感覚に襲われた。
俺と朝比奈さんが過去に跳んできたってのは本当なのか?
そう思ってしまうほど、長門は何一つ違っていなかった。
この文章から、対有機生命体ヒューマノイド・インターフェースは、人類(有機生命体)とは異なり、
身体の成長はしないことがわかる。キョンや古泉が時々言っている通り、表情などが微妙に変化することが
多くなってきたことから、精神面は少なからず成長(記憶)していることも確認できる。
・涼宮ハルヒの退屈-笹の葉ラプソディ(P116) より
長門「異時間同位体の当該メモリへアクセス許可申請。
時間連結平面帯の可逆性越境情報をダウンロードした」
(省略)
長門「現時点から三年後の時間平面上に存在する『わたし』と、現時点にいるこの『わたし』は同一人物」
(省略)
長門「同期した」
この文章から別の時間平面上に存在する自分に対し、記憶を共有することが可能であると思われる。
ただし、情報統合思念体にアクセス許可を申請し、許可を貰わないと行えない。
だが長門有希は時空改変以降、同期を行うことを自主的に禁止を行った。
このことで、(キョンにしか気が付かないだろうが)より人間に近い感情や仕草を身に付けたと言われている。
・涼宮ハルヒの退屈-涼宮ハルヒの退屈(P26) より
キョン「試合当日だがな、雨を降らせてくれないか。雨天中止になりそうな、デカイやつを」
長門「できなくはない」
長門は淡々と歩きながら言った。
長門「ただし推奨はできない」
キョン「なぜだ?」
長門「局地的な環境情報の改竄は惑星の生態系に後遺症を発生させる可能性がある」
・涼宮ハルヒの退屈-涼宮ハルヒの退屈(P54) より
使い古しの金属バットを指差し、「属性情報をブースト変更」と言った。
「なにそれ?」と俺。長門はしばらくじっと俺を見つめてから、
「ホーミングモード」
・涼宮ハルヒの憂鬱(P.185) より
朝倉「この空間は、あたしの情報制御下にある。脱出路は封鎖した。簡単なこと。
この惑星の建造物 なんて、 ちょっと分子の結合情報をいじってやればすぐに改変出来る。
今のこの教室は密室。出ることも入ることも出来ない」
ヒューマノイド・インターフェースが得意とする分野に、情報を操る能力があり、
地球上の環境、建造物、その他物質の情報は容易に改竄出来ることが書かれている。
主に情報統合思念体が持っている全宇宙の情報から
SQL等の呪文のようなもので引き出して改竄している。
時間平面
・涼宮ハルヒの憤慨-編集長★一直線!(P.159) より
そのハルヒだが、「あたしも書くわよ」と言ったとおり、 えらそうな編集後記以外にも
短文を寄稿していた。
『世界を大いに盛り上げるためのその一・明日に向かう方程式の覚え書き』というタイトルの、
図形だか記号だかが満載された論文じみたもので、ハルヒの説明によるとSOS団を恒久的に
存続させるために何やら考えてみた、というようなものらしいのだが、俺にはさっぱり
理解不能な文章だった。
(省略)
朝比奈「これ、時間平面理論の基礎中の基礎なんです。あたしたちの時代の・・・ええと、
あたしみたいな人なら誰でも最初に習います。発案者がどの時代のどの人だったのか、
ずっと謎だったんですが・・・。それが、まさか涼宮さんだったなんて・・・」
涼宮ハルヒが書いた短文「SOS団を恒久的に存続させる為に書いた方程式」が
未来の「時間平面理論の基礎中の基礎」ということだが、
本当にSOS団を同じ団員のまま恒久的に存続させるためには、
一般常識的には不可能な時間がエンドレスになるような図や方程式が入っていなければならず、
少なからずその事を考慮(無意識的)して書いてあることが予想される。
三年前の七夕に行われた校庭の落書きにもあったとおり、
適当に書いたものが宇宙語など実在するものになる、
又は、実在はしていて、宝くじに当たるような確立で実在するものを書いてしまうなどの特殊な能力があり、
今回の『時間平面理論』も実際は適当であったが、
事実上の時間平面の考え方になってしまったことも想定される。
・涼宮ハルヒの憂鬱(第1巻)- 涼宮ハルヒの憂鬱(P.145) より
朝比奈「時間というものは連続性のある流れのようなものでなく、
その時間ごとに区切られた一つの平面を積み重ねたものなんです。
・涼宮ハルヒの憂鬱(第1巻)- 涼宮ハルヒの憂鬱(P.146) より
朝比奈「時間と時間との間には断絶があるの。それは限りなくゼロに近い断絶だけど。
だから時間と時間の間には本質的に連続性がない」
朝比奈みくるの時間平面に関する知識であるが、未来で教えられたものであり、
その未来でTPDD(時空制御デバイス)を使用し、時間平面から時間を飛び越えられたという実績がある
ので、抽象的に言われている時間ごとに区切られた1つの平面説は、ほぼ確実になると思われる。
この平面説も涼宮ハルヒ作成の『時間平面理論』の基礎から成り立っている。
この断絶を挟んだ時間の単位については不明。
・涼宮ハルヒの憂鬱(第1巻)- 涼宮ハルヒの憂鬱(P.146) より
朝比奈「時間は連続してないから、仮にわたしがこの時代で歴史を改変しようとしても、
未来にそれは反映されません。この時間平面上のことだけで終わってしまう。
この文中にある改変とは、元の]という歴史があると過程し、過去に来てYに改変したとする。
そのYは、本来は]が改変された結果であるが、気づくものがいるのであろうか。
未来に反映されないというものは、『規定事項』を厳守したことで反映されないことであって、
この朝比奈みくるの言葉に疑問点が沸く。
異常空間(カマドウマ)
・涼宮ハルヒの退屈-ミステリックサイン(P.157) より
長門「次元断層が存在。位相変換が実行されている」
位相とは周期的に繰り返される現象のうち、ある一つの局面。
波動の進行方向(時間方向・水平方向)への位置関係を表わす。
次元断層の中で、その位相が変換されているとのこと。
創造主が行っている位相を変換(ズラす)することについては
異空間を発生させるのに必要な行為だと思われる。
・涼宮ハルヒの退屈-ミステリックサイン(P.159) より
長門「局地的非侵食性融合異時空間が制限条件モードで単独発生している」
(省略)
古泉「感覚としてはあの閉鎖空間に近いものですね。あれは涼宮さんが発生源ですが、
こちらはどうも違う匂いがします」
局地的非侵食性融合異時空間が制限条件モードで単独発生しているのは、
創造主の力量が低く、制限されたものと推測される。
・涼宮ハルヒの退屈-ミステリックサイン(P.160) より
黄土色の靄がたなびき、地平線が見えないくらいだだっ広い平坦な空間ではないのだ。
誰だ、俺をこんな所につれてきたのは。
長門「侵入コードを解析した。ここは通常空間と重複している。位相がズレているだけ」
(省略)
古泉「涼宮さんの閉鎖空間ではないようですが」
長門「似て非なるもの。ただし空間データの一部に
涼宮ハルヒが発信元らしいジャンク情報が混在している」
古泉「どの程度です?」
長門「無視できるレベル。彼女はトリガーとなっただけ」
通常空間と重複しているということは現実世界にも存在するとのことであり、
位相がズレていることで異空間に存在していることがわかる。
・涼宮ハルヒの退屈-ミステリックサイン(P.166) より
キョン「それより長門よ。あの昆虫の正体は何だ。部長はどこにいる?」
長門「あれは情報生命体の亜種。男子生徒の脳組織を利用して存在確率を高めようとしている」
・涼宮ハルヒの退屈-ミステリックサイン(P.176) より
長門「ハイパーリンクがあちこちに張られている」
長門が静かに言う。
長門「この情報生命体はそうやって増殖する。とても稚拙。サインを見た人間の脳へ自情報を複写し、
限定空間を発生させる仕組み。 なるべく大勢の人間が必要」
・涼宮ハルヒの退屈-ミステリックサイン(P.173) より
キョン「それで結局あのカマドウマは何だったんだ」
(省略)
長門「情報生命体」
キョン「お前のパトロンの親戚か?」
長門「遠い昔に枝分かれした。起源は同一だか異なる進化を遂げ、滅亡した」
と思ったら、ここに生き残りがいたわけだ。
・涼宮ハルヒの退屈-ミステリックサイン(P.169) より
長門「約二億八千年前のことになる」
(省略)
二だか三畳紀に降下した『そいつ』にとって、当時の地上には依り代となるものがなかった。
存在基盤を失ったそいつは自己保存のために冬眠に就くことした。
地球に自分が存在できるような情報集積体が生まれるまで。
長門「地球にはそれにとって存在手段がなかった。それは活動を凍結し、眠りに就いた」
やがて地球に人間たちが生まれ、人間たちはコンピュータネットワークを生み出した。
この稚拙な(と長門は言った)デジタル情報網は、不完全ながら苗床として利用することが可能だった。
ただし充分ではなく、そいつは半覚醒に留まった。しかし目覚めを促す出来事が起こる。
そいつにとっての目覚まし時計代わりになったのは、ネットに流された1つの起爆剤。
(省略)
長門「涼宮ハルヒの描いたインヴォケーションサインがきっかけ。扉となった」
情報生命体にも亜種が存在することがわかるが、長門有希の主(情報統合生命体)と比べて
とても原始的で稚拙な生命体ということがわかる。滅亡したのは存在確率が低いためであるためであるが、
当時、原始的なネットワークさえも存在していなかったためだと思われる。
時間跳躍
・涼宮ハルヒの退屈-笹の葉ラプソディ(P.96) より
朝比奈さんは身体中を両手で探りながら、
朝比奈「TPDDが・・・・・ありません。ないよう」
(省略)
キョン「TPDDってなんですか?」
朝比奈「ひくっ。・・・禁則項目に該当しますが・・・・。
タイムマシンみたいなやつです。それ使 ってこの時代まで来たのに・・
どこにもないの。あれがないと、元の時代に帰れないぃ・・・・」
・涼宮ハルヒの消失-(P.176) より
朝比奈(大)「あ、鋭い。覚えてました?そうです。わたしたちの、この時代でいう
コンピュータとかネットワークに相当するシステムは、んーと、
物質に依存していません。それはわたしたちの頭の中に無形で存在しています。
TPDDもそうなの」
なくなるはずがないのになくしちゃった、というアレだ。
キョン「それがタイムマシンですか」
朝比奈(大)「タイムプレーンデストロイドデバイスです」
TPDD(タイムプレーンデストロイドデバイス)というものは、未来人が使用している航時機
(タイムマシン)ということだが、物質に依存しておらず無形で頭の中に存在している。
このことから、脳細胞に概念としてだけ、何らかの装置で人体に吸収させることにより、
時間跳躍を果たしているといえる。
他のTPDDを存在させていない人も同時に時間跳躍を行える仕組みについては不明である。
・涼宮ハルヒの退屈-笹の葉ラプソディ(P.118) より
長門「TPDDは時空制御の1デバイスでしかない。 不確かで原始的。
時間連続体の移動プロセスには様々な理論がある」
(省略)
長門「TPDDを用いた有機生命体の転移には許容範囲ではあるがノイズが発生する。
我々にとってそれは完全なものではない」
我々っていうのは情報思念体のことだろう。
朝比奈「長門さんは完全な形で時間跳躍できるの?」
長門「形は必要ではない。同一の情報が往復できさえすれば十分」
朝比奈みくる等未来人が使用している「TPDD」は、
情報統合思念体によると不確かで原始的なデバイスだということがわかる。
『ノイズが発生する』 とのことで許容の範囲内であるがなんらかの影響があると思われる。
・涼宮ハルヒの退屈-笹の葉ラプソディ(P.96) より
嫌な予感がして目を開けようとした瞬間、不意の暗転。
立ちくらみの強烈なやつが俺の意識を奪い去った。
(省略)
朝比奈みくる「時間跳躍の方法を知られたくないからです。ええと、禁則ですから・・・・。怒った?」
有機生命体に現れるノイズの一部と思われる症状であるが、乗り物酔いの一種である可能性が高く、
このほかに身体に影響があるかは不明である。
・涼宮ハルヒの退屈-笹の葉ラプソディ(P.123) より
長門「選択時空内の流体結合情報を凍結、既知時空間連続体の該当ポイントにおいて凍結を解除した」
(省略)
朝比奈「長門さんは――時を止めたのです。たぶん、この部屋ごとわたしたちの時間を、
三年もの間。 そして今日になって時間凍結を解いたのね・・・・?」
情報統合思念体(インターフェース) が判断した未来へ移動プロセスをする手段は、
部屋をまるごと時間停止することであった。
勿論、 一部の空間停止状態なので、 未来に行く手段では有効であるが、
過去への手段は別の手段も用いると思われる。
情報統合思念体(インターフェース) が見せた有機生命体(人類)の時間跳躍させる
時間移動プロセスは現在これだけである。
・涼宮ハルヒの憂鬱(第1巻)- 涼宮ハルヒの憂鬱(P.146) より
朝比奈「時間移動は積み重なった時間平面を三次元方向に移動すること。
未来からわたしは、この時代の時間平面上では、パラパラマンガの途中に描かれた
余計な絵みたいなもの」
時間移動の理論である。時間平面上の理論から発祥していると思われるが、
未来での時間移動のプロセスは時間平面上の位相を三次元方向に移動することにより、
時間跳躍を行っていると思われる。未来で有機生命体(人類)が作った装置TPDDが
三次元移動する装置(デバイス)だと思われる。
閉鎖空間(通常)
・涼宮ハルヒの憂鬱(第1巻)-涼宮ハルヒの憂鬱(P.237-P.238) より
世界が灰色にそまっていた。暗い。思わず空を見上げる。
あれほど目映い橙色を放っていた太陽はどこにもなく空は暗灰色の雲に閉ざされている。
雲なのだろうか?
どこにも切れ目のない平面的な空間がどこまでも広がり、周囲を影で覆っている。
太陽がない代わりに灰色の空は薄ボンヤリとした燐光を放って世界を暗黒から救っている
(省略)
古泉「次元断層の隙間、我々の世界とは隔絶された、閉鎖空間です」
(省略)
古泉「半径はおよそ五キロメートル。通常、物理的な手段では出入り出来ません。
僕の持つ力の一つが、この空間に侵入することですよ」
閉鎖空間の情景である。
閉鎖空間は閉ざされた空間であり、次元断層の隙間の異空間に存在(発生)する。
半径は五キロメートルと古泉一樹が言っているが、後々に出てくる 『あれでもまだ小規模なものです。』
ということから、五キロメートルは小規模な部類ということがわかる。
・涼宮ハルヒの憂鬱(第1巻)-涼宮ハルヒの憂鬱(P.239) より
古泉「閉鎖空間はまったくのランダムに発生します。 1日おきに現れることもあれば
何ヶ月も音沙汰なしのこともある。ただ1つ明らかなのは、」
(省略)
古泉「涼宮さんの精神が不安定になると、この空間が生まれることです」
・涼宮ハルヒの憂鬱(第1巻)-涼宮ハルヒの憂鬱(P.235) より
古泉「中学時代は砂嵐のようだった精神も、 ここ数ヶ月は割りに
落ち着いて、僕としてはこのまま落ち着いていて欲しかったんですけどね。
ここに来てまた、トルネードを発生させている」
・涼宮ハルヒの退屈(第3巻)- 涼宮ハルヒの退屈(P.46) より
古泉「閉鎖空間が発生し始めました。 これまでにない規模だそうです。
ものすごい速度で拡大しているとのことです」
(省略)
古泉「つまりこういうことです。閉鎖空間は涼宮さんの無意識的ストレスによって発生します。
そして今の涼宮さんは非常に不機嫌です。 ゆえに閉鎖空間は発生し、彼女の機嫌が直らない限り
拡大し続け、あなたもよくご存知の『神人 (しんじん)』も暴れ続ける、と、そういうことですね」
閉鎖空間の発生の仕方は、 涼宮ハルヒの精神状態(無意識的ストレス) によって発生するわけだが、
発生する周期がまちまちであることがわかる。三年前から発生していたわけだが、
『中学時代には砂嵐だった精神も』とのことから1日おきに頻繁に発生していたことがわかる。
『何ヶ月も音沙汰なし』という事象は、 中学卒業後、高校に入学してからのことではないかとも思われる。
・涼宮ハルヒの溜息(第2巻)-(P.199) より
古泉「さっきの一件ですが、なんとか涼宮さんの無意識に自制してくれたようですね。
閉鎖空間はどこにも出ていないようです。」
・涼宮ハルヒの溜息(第2巻)-(P.210) より
キョン「どうした。あのマヌケ空間がやっぱりまた発生したとは言うんじゃないだろうな」
古泉「いえ。昨日はとうとう出ませんでした。どうも今の涼宮さなんはイライラするより、
しょんぼりすることに忙しいみたいですよ。」
閉塞空間の発生にも例外があり、落ち込む状態の場合は発生しないことがわかる。
・涼宮ハルヒの憂鬱(第1巻)-涼宮ハルヒの憂鬱(P.245) より
古泉「あの青い怪物の消滅に伴い、閉鎖空間も消滅します
閉鎖空間には、青い怪物、『機関』によると『神人(しんじん)』が登場し、暴れ始めるが、
その怪物を消滅させるとこにより、閉鎖空間も消滅を迎える。
このことから神人を暴れさせる為に閉鎖空間が発生していることがわかる。
ヒューマノイドインターフェイスの呪文(SQL)
有機生命体対人間用ヒューマノイドインターフェイスの長門有希が朝倉涼子に対し発した
「呪文」のようなものであるが、下記のようなコードである。
「SELECT シリアルコード FROM データベース WHERE コードデータ
ORDER BY 功性情報戦闘 HAVING ターミネートモード」
「パーソナルネーム朝倉涼子を敵性と判定。当該対象の有機情報連結を解除する。」
朝倉涼子に対し、敵性があることを判断するために情報を取り込んでいるが、
現実に地球上で使用されている「SQL」と少し異なる。
このままだとWHERE文にあるコードデータが取得出来ない。
また、 HAVINGでも"ターミネートモード"とあるがそのままではテーブルの表名称が解らず
行の特定が出来ない、すなわち、シリアルコードが取得出来ないということが起こる。
現実の地球上で「SQL」として定義されているものに変換してみると下記のようになる
SELECT パーソナルネーム FROM [X2] WHERE シリアルコード =
(SELECT シリアルコード FROM データベース WHERE コードデータ =
[B3] AND 攻性情報戦闘 = "ターミネートモード" ORDER BY 功性情報戦闘 )
取得対象となっているデータベースといわれているテーブルは(表1)と想定してみる。
朝倉涼子といわれているコードデータは[B3]と仮定してみるとターミネートモードになっているかわかる。
そして、 シリアルコードからさらに[X2]と仮定しているテーブルに対し照合し、
シリアルコードが[A3]となっているパーソナルネームを取得出来る仕組みであると考えてみる。
・データベース(表.1)
シリアルコード(KEY) | コードデータ(KEY) | 功性情報戦闘 |
[A1] | [B1] | [C1] |
[A2] | [B2] | ターミネートモード |
[A3] | [B3] | ターミネートモード |
シリアルコード(KEY) | パーソナルネーム | |
[A1] | 長門有希 | |
[A2] | 喜緑江美里 | |
[A3] | 朝倉涼子 |
時空改変
時空改変は、長門有希の蓄積されたバグにより引き起こされた事故。
「涼宮ハルヒの消失」によると
古泉が表した図によると、改変される前の時間軸X時点と改変された時間軸X’時点が2種類存在し、
X時点がX'時点により時間的に重なり、上書きされている状態とのこと。
改変されたX時点があるからこそX’時点が存在出来るとされている。
ペアを組む確率
「涼宮ハルヒの陰謀」(P.218)にある未来指令により、
キョンが長門有希とペアを組まなくてはいけないところが出てくる。
3回中クジを引く中で2回長門、キョンペアを実現する確率が希少とのことなので、
特に方程式は使わずに割り出した場合、1000回中28回はペアになるようである。
下記の表は純粋に1回目〜3回目のうち2回ペアになるパターンである。
また、28回中1回は3回ともキョンと長門がペアになったパターンが混ざっている。
ちなみに、6番目が実際にペアを組んだパターンである。
1回目 | 2回目 | 3回目 | |||||||||||||
1 | キョン | 涼宮 | 長門 | 朝比奈 | 古泉 | キョン | 涼宮 | 長門 | 朝比奈 | 古泉 | キョン | 涼宮 | 長門 | 朝比奈 | 古泉 |
2 | キョン | 涼宮 | 長門 | 朝比奈 | 古泉 | キョン | 涼宮 | 長門 | 朝比奈 | 古泉 | キョン | 涼宮 | 長門 | 朝比奈 | 古泉 |
3 | キョン | 涼宮 | 長門 | 朝比奈 | 古泉 | キョン | 涼宮 | 長門 | 朝比奈 | 古泉 | キョン | 涼宮 | 長門 | 朝比奈 | 古泉 |
4 | キョン | 涼宮 | 長門 | 朝比奈 | 古泉 | キョン | 涼宮 | 長門 | 朝比奈 | 古泉 | キョン | 涼宮 | 長門 | 朝比奈 | 古泉 |
5 | キョン | 涼宮 | 長門 | 朝比奈 | 古泉 | キョン | 涼宮 | 長門 | 朝比奈 | 古泉 | キョン | 涼宮 | 長門 | 朝比奈 | 古泉 |
6 | キョン | 涼宮 | 長門 | 朝比奈 | 古泉 | キョン | 涼宮 | 長門 | 朝比奈 | 古泉 | キョン | 涼宮 | 長門 | 朝比奈 | 古泉 |
7 | キョン | 涼宮 | 長門 | 朝比奈 | 古泉 | キョン | 涼宮 | 長門 | 朝比奈 | 古泉 | キョン | 涼宮 | 長門 | 朝比奈 | 古泉 |
8 | キョン | 涼宮 | 長門 | 朝比奈 | 古泉 | キョン | 涼宮 | 長門 | 朝比奈 | 古泉 | キョン | 涼宮 | 長門 | 朝比奈 | 古泉 |
9 | キョン | 涼宮 | 長門 | 朝比奈 | 古泉 | キョン | 涼宮 | 長門 | 朝比奈 | 古泉 | キョン | 涼宮 | 長門 | 朝比奈 | 古泉 |
10 | キョン | 涼宮 | 長門 | 朝比奈 | 古泉 | キョン | 涼宮 | 長門 | 朝比奈 | 古泉 | キョン | 涼宮 | 長門 | 朝比奈 | 古泉 |
11 | キョン | 涼宮 | 長門 | 朝比奈 | 古泉 | キョン | 涼宮 | 長門 | 朝比奈 | 古泉 | キョン | 涼宮 | 長門 | 朝比奈 | 古泉 |
12 | キョン | 涼宮 | 長門 | 朝比奈 | 古泉 | キョン | 涼宮 | 長門 | 朝比奈 | 古泉 | キョン | 涼宮 | 長門 | 朝比奈 | 古泉 |
13 | キョン | 涼宮 | 長門 | 朝比奈 | 古泉 | キョン | 涼宮 | 長門 | 朝比奈 | 古泉 | キョン | 涼宮 | 長門 | 朝比奈 | 古泉 |
14 | キョン | 涼宮 | 長門 | 朝比奈 | 古泉 | キョン | 涼宮 | 長門 | 朝比奈 | 古泉 | キョン | 涼宮 | 長門 | 朝比奈 | 古泉 |
15 | キョン | 涼宮 | 長門 | 朝比奈 | 古泉 | キョン | 涼宮 | 長門 | 朝比奈 | 古泉 | キョン | 涼宮 | 長門 | 朝比奈 | 古泉 |
16 | キョン | 涼宮 | 長門 | 朝比奈 | 古泉 | キョン | 涼宮 | 長門 | 朝比奈 | 古泉 | キョン | 涼宮 | 長門 | 朝比奈 | 古泉 |
17 | キョン | 涼宮 | 長門 | 朝比奈 | 古泉 | キョン | 涼宮 | 長門 | 朝比奈 | 古泉 | キョン | 涼宮 | 長門 | 朝比奈 | 古泉 |
18 | キョン | 涼宮 | 長門 | 朝比奈 | 古泉 | キョン | 涼宮 | 長門 | 朝比奈 | 古泉 | キョン | 涼宮 | 長門 | 朝比奈 | 古泉 |
19 | キョン | 涼宮 | 長門 | 朝比奈 | 古泉 | キョン | 涼宮 | 長門 | 朝比奈 | 古泉 | キョン | 涼宮 | 長門 | 朝比奈 | 古泉 |
20 | キョン | 涼宮 | 長門 | 朝比奈 | 古泉 | キョン | 涼宮 | 長門 | 朝比奈 | 古泉 | キョン | 涼宮 | 長門 | 朝比奈 | 古泉 |
21 | キョン | 涼宮 | 長門 | 朝比奈 | 古泉 | キョン | 涼宮 | 長門 | 朝比奈 | 古泉 | キョン | 涼宮 | 長門 | 朝比奈 | 古泉 |
22 | キョン | 涼宮 | 長門 | 朝比奈 | 古泉 | キョン | 涼宮 | 長門 | 朝比奈 | 古泉 | キョン | 涼宮 | 長門 | 朝比奈 | 古泉 |
23 | キョン | 涼宮 | 長門 | 朝比奈 | 古泉 | キョン | 涼宮 | 長門 | 朝比奈 | 古泉 | キョン | 涼宮 | 長門 | 朝比奈 | 古泉 |
24 | キョン | 涼宮 | 長門 | 朝比奈 | 古泉 | キョン | 涼宮 | 長門 | 朝比奈 | 古泉 | キョン | 涼宮 | 長門 | 朝比奈 | 古泉 |
25 | キョン | 涼宮 | 長門 | 朝比奈 | 古泉 | キョン | 涼宮 | 長門 | 朝比奈 | 古泉 | キョン | 涼宮 | 長門 | 朝比奈 | 古泉 |
26 | キョン | 涼宮 | 長門 | 朝比奈 | 古泉 | キョン | 涼宮 | 長門 | 朝比奈 | 古泉 | キョン | 涼宮 | 長門 | 朝比奈 | 古泉 |
27 | キョン | 涼宮 | 長門 | 朝比奈 | 古泉 | キョン | 涼宮 | 長門 | 朝比奈 | 古泉 | キョン | 涼宮 | 長門 | 朝比奈 | 古泉 |
28 | キョン | 涼宮 | 長門 | 朝比奈 | 古泉 | キョン | 涼宮 | 長門 | 朝比奈 | 古泉 | キョン | 涼宮 | 長門 | 朝比奈 | 古泉 |
「朝比奈みくる」がメンバーに含まれていなければよいので、確率は格段に高くなっている。