『涼宮ハルヒ』とは?

原作はライトノベルです。(ライトノベルとは文庫版の小説のことですが、
厳密には小説ではないという意見もあるようです。詳しくは後述します)

この作品が第8回スニーカー大賞を受賞したことで人気を博し、さらにライトノベル版を原作として
制作・放映されたアニメが大変好評で、再ブレイクするとともに涼宮ハルヒの知名度が格段に上がりました。
そのため涼宮ハルヒ関連の商品は、原作のライトノベルから派生したものと、
アニメから派生したものとがグッズの大半を占めるようになりました。

※「よくある質問」にも入門者用コンテンツがありますのでご参照下さい。

『涼宮ハルヒ』を読んでみよう

涼宮ハルヒのライトノベルは、今でも本屋さんでは平積みになっているほどの人気作です。

まず手に取って目につくのは表紙のイラスト絵でしょうか。
普通の人はちょっと「オタクっぽい」と思うかもしれません。

オタク趣味のない一般の人は「オタクっぽいイラストが使われている小説だから、
きっと内容もオタクしか読まないようなものじゃないか?」と見るわけです。
確かにそういう作品がないとはいいませんが、 この涼宮ハルヒに関してはそれは当てはまりません
(アニメや関連品では確かにキャラクターグッズ化されていますが
そもそも原作のライトノベルはSF作品に近く、何ら他と変わらない文庫本です。)

ライトノベルというジャンルの定義はあいまいですが、 イラスト挿絵の入っている小説、というイメージです。
しかしあくまで小説であるため、イラストというのはごく数ページ。
ほとんどが活字で書かれている文章なのです。小説とほぼ変わりません。

登場人物は高校生がメインですが、よくある「美少女ゲーム」のような
恋愛物でもなく、実際はかなり読み応えのあるSF作品です。
この作品が第8回スニーカー大賞を受賞したことがその証拠といえましょう。
単なる恋愛物や美少女ゲームの延長で取れるような賞ではありません。

ライトノベルの好評を受け、メディアミックスが盛んになり、
特にアニメの人気はかなりのもので、最早原作がライトノベルだと いうことを知らない人もいるほどです。
アニメだけが一人歩きしてしまいそうな勢いです。

話は戻りますが、これだけ多くの娯楽や媒体が整った今でも、
昔と変わらず「小説が好きな人」というのはいますよね。
「アニメを見るのが趣味なんです」とは人に言いづらくても、
「小説を読むのが趣味なんです」と言うのに抵抗はほとんどないはずです。

我々日本人は何かと「決め付けて」しまいがちで、まだまだ偏見がはびこっているのは
残念なことです。「オタクっぽいことしてるからこいつはオタクだ」とか
確かにそういう見方もあるかもしれませんが、それだけが判断材料の全てではない。

オタクってのはどういうジャンルにもいますし、サッカー少年は言ってみれば
サッカーオタクなわけで、そもそも別に人に後ろ指さされるような行為でもない。
涼宮ハルヒを読んでいる人が全員オタクだとは思いませんし、
読者の中には単なる小説好きという人もたくさんいます。

この涼宮ハルヒ作品は、小説が好きな人、興味がある人には是非おすすめしたい作品です。
「オタクっぽいイラスト」には物怖じするかもしれませんが、
とにかくイラストそっちのけで内容をチェックしてもらいたいですね。
シリーズ9作で累計560万部以上を突破している作品ですから、
単なるオタク層だけでこれだけの売り上げは出せません。
どんなジャンルであっても、自分の偏見と決め付けだけで
娯楽の幅を狭めてしまうのは、あまりにもったいない
と思いませんか?

まずは1巻「涼宮ハルヒの憂鬱」から読み始めてみて下さい。
始めはつまらなくても、読み進めることでだんだんハマっていく人が多数です。
1巻を読み終えても物足りないのなら、せめて4巻までは読んでいただきたく思います。
4巻の「涼宮ハルヒの消失」で話は急展開を迎えます
涼宮ハルヒのライトノベルでもっとも人気があるのは4巻だと言われています。1巻は2番人気)

人前で読むのが恥ずかしいのなら、ブックカバーを付けて読みましょう。
人に見られて、からかわれそうなら、逆に勧めてあげましょう。
本屋さんで買うときは恥ずかしがらなくていいです。未だにライトノベルとしては
すごい売れてますし、本屋で働いている人は皆売れ筋商品だということを知っています。
買いに来るのはあなただけではありません。
あなたが予想しているより多くの人が、毎日どこかで買ってます。
(私も本屋で働いていたことがあり、実際よく売れていたと確信を持って言えます
毎日のように売れていました。何なら本屋の店員さんに聞いて見てください。)


原作のライトノベルに関して言えば、まとめるとこうなります。

● 第8回スニーカー大賞を受賞している
これはそもそも単なるオタク受けしかしない作品に取れるような章ではない。

● シリーズ9作で累計560万部以上を突破している
売上は未だ更新中。発売して数年経つがなおこの人気。
つまり多くの人に支持されているし、未だ期待され続けている証拠。

● メディアミックスが盛んである
アニメやゲーム、フィギュアなど、一見するとオタクっぽい商品の数々でも、
これだけ多くのジャンルで商品が開発されているのは少ない。
研究本や楽譜、ジグソーパズルまであり、カラオケに行けば多くの楽曲を歌える。
それだけ需要があるからこそ開発されているのであって、人気の裏打ちといえる。

オタクっぽい絵だから嫌だとか、他の人の目が気になるとか、それは意固地です。
とりあえず何も考えず読んで見て下さい
批評するのも、決め付けるのも、全てはそれからですよ。

物語の概要

物語の概要としてライトノベルの冒頭部分を元に紹介します。

ヒロイン「涼宮ハルヒ」は容姿端麗、文武両道なのだが性格に難がありすぎる女子高生。
天上天下唯我独尊超ポジティブワガママ娘の彼女は入学早々、「ただの人間には興味ありません。
この中に宇宙人、未来人、超能力者がいたら、あたしのところに来なさい。以上
」。

ぶっ飛んだ挨拶をかましてくれた涼宮ハルヒ。そんなSF小説じゃあるまいし‥‥と誰でも思うよな。
俺も思ったよ。だけどハルヒは心の底から真剣だったんだ。
それに気づいたときには俺の日常は、もうすでに超常になっていた──

主人公で普通人の男子高校生「キョン」は、ひょんなことからハルヒと会話するようになり、
ハルヒはキョン影響を受けてか、突然「SOS団」なるクラブを設立することに。

界をいに盛り上げるための宮ハルヒの」なる正式名称を持つこの「SOS団」に
ハルヒは適当にメンバーを集める。当然キョンも半ば強引に入団させられることに。
しかし偶然集められたメンバー達は、ハルヒは気がついていないが、実は本物の宇宙人・未来人・
超能力者であった。宇宙人の長門有希、未来人の朝比奈みくる、超能力者の古泉一樹。
一見すると普通人の彼らは、各々の属する組織からSOS団に送り込まれて来たのであった。

彼らの目的は、ハルヒが無自覚に持つ能力
世界を思い通りに改変し、望んだとおりの出来事を発生させる力」の監視である。
キョンはハルヒに選ばれた人物であり、ハルヒにとっての「鍵」であると彼らは言う。

漫画のような話をにわかには信じられなかったキョンだったが、SOS団の周辺に異常な出来事が
起こるようになり、キョンも数々の体験をしていく中で3人の話を信じざるを得なくなった。
ハルヒだけが気付かないまま、キョン達SOS団メンバーは
異常事態の処理やハルヒの退屈しのぎのために日々奔走する。

ハルヒに振り回されるキョンとSOS団が繰り広げる、ビミョーに非日常学園ストーリー!


原作のライトノベルは「第8回スニーカー大賞〈大賞〉」受賞作であり
『このライトノベルがすごい!』2005年版 作品部門1位を獲得。2006年版:6位、2007年版:2位、
2008年版:2位と、2005年版から4年連続でベスト10入りした唯一の作品で、
シリーズ9作で累計560万部(2009年2月現在)の売上げを記録しています。

・原作のライトノベル情報(詳細は小説(原作)をご覧下さい)

項目 内容 備考URL
ジャンル 学園小説、SF、セカイ系 ライトノベルについて
著者 谷川流 谷川流氏について
イラスト いとうのいぢ 公式サイト公式ブログいとうのいぢ氏について
出版社 角川書店 角川グループホールディングス公式サイト
掲載誌 ザ・スニーカー
レーベル 角川スニーカー文庫 角川スニーカー文庫 公式サイト

※「よくある質問」にも入門者用コンテンツがありますのでご参照下さい。

登場人物

※ここではネタバレを極力控えて、主要人物のみ紹介しています。
ネタバレを含む、より詳しい人物解説は「登場人物(ネタバレ)」を参照してください。
このページの画像はイメージです。画像をクリック、もしくはこちらで公式イラストが見れます。

● キョン(本名不明)

キョン
本作の主人公。県立北高校1年5組の男子生徒。身長170cm。SOS団団員その1。
全作品を通しての語り手でありツッコミ役も兼ねる。口癖は「やれやれ」。
キョンというのはあだ名で、本名は不明である。
(どの作品も本名に関する記述がない)

SOS団の中にあってごく普通の「普通人」。
しかし涼宮ハルヒに関わった事で、彼女がらみの厄介事を
背負い込む苦労人となってしまう。

主人公はハルヒと思われがちだが、原作ではキョンが主人公である。
(ゲームなど他のメディアミックス内ではハルヒが主人公であることもある。)

● 涼宮 ハルヒ(すずみや はるひ)
涼宮 ハルヒ
本作のヒロイン。県立北高校1年5組の女子生徒。身長158cm。
黒髪黒目(アニメではやや茶色)。
容姿端麗で、成績も上位でスポーツ万能という文武両道。
しかし性格は唯我独尊、傍若無人、猪突猛進。
「校内一の変人」としてその名は知れ渡っており、クラスメイトからは避けられている。

SOS団の団長。SOSとは「界をいに盛り上げるための宮ハルヒの」の略。
ekaiwooinimoriagerutamenouzumiyaharuhino

本人に自覚はないが「どんな非常識なことでも思ったことを実現させる」超人的な
能力を持ち、彼女のその能力によって、至るところで詳細不明の現象が起こる。
またその力を監視するため、複数の組織がハルヒの側に監視員を送り込んでいる。
とある理由から退屈を嫌い、何か面白そうなことをいつも探している。

● 長門 有希(ながと ゆき)
長門 有希
県立北高校1年6組の女子生徒。身長154cm。SOS団団員その2。無口な美少女。
ハルヒ曰く「SOS団に不可欠な無口キャラ」。起伏の小さい体型。

一見すると普通人だが、正体は情報統合思念体によって造られた、
対有機生命体コンタクト用
ヒューマノイド・インターフェースである(つまり簡単に言えば宇宙人)。
感情表現に乏しく、表情の変化はほとんどない上、口を開いても
淡々と短い言葉でしか話さない。

● 朝比奈 みくる(あさひな みくる)
朝比奈 みくる
県立北高校2年の女子生徒。身長152cm。ロリ顔で巨乳な美少女。
キョンらにとって上級生ではあるが、ハルヒが
「ロリで巨乳な萌えマスコットキャラ」としてSOS団に連れて(拉致して)きた。
SOS団団員その3。

一見すると普通人だが、実は未来人。自組織の中では見習いレベルらしい。
そのため未来の情報について話せない事が多く、
その場合は「禁則事項です」で返答する。
性格は真面目で気が弱い。運動は苦手。

● 古泉 一樹(こいずみ いつき)
古泉 一樹
県立北高校1年9組の男子生徒。(物語が進んだ後に)SOS団副団長。
身長178cm。頭も運動神経もよい美形。
5月という半端な時期に転入してきたことから、
ハルヒに「謎の転校生」としてSOS団に勧誘される。

一見すると普通人だが、実は超能力者。
といってもごく限られた状況でのみしか使えない。
いつも微笑を浮かべ穏和な物腰をしており、同級生に対しても常に敬語を使う。

原作について

第1巻の涼宮ハルヒの憂鬱はスニーカー大賞応募作であり、評者が全会一致で
2008年2月現在3回しか出されていないスニーカー大賞を贈ることを決定した作品です。
一般にハルヒが初登場した作品『涼宮ハルヒの憂鬱』ではなく、雑誌『 ザ・スニーカー 』にて
連載されていた『涼宮ハルヒの退屈』が先に掲載されていたという経緯があります。

主人公は男子高校生の「キョン」、ヒロインが「涼宮ハルヒ」という位置づけ。
物語は「キョン」の視点から一人称形式で進行します。地の文はキョンの心の中の言葉である場合と
キョンのセリフである場合があり、カギカッコ等で区別されていません。

ライトノベルとは
ライトノベルとは日本のサブカルチャー文化の中で生まれた小説のカテゴリの一つとされ、
ライトノベルの定義に関しては様々な説があり、明確にはなっていません。
ライトノベルは小説ではないとする意見もあります。

「表紙や挿絵にアニメ調のイラストを多用している若年層向けの小説」とか
「中学生〜高校生という主なターゲットにおいて読みやすく書かれた娯楽小説」という意見もありますが、
どの作品がライトノベルかそうでないかという線引きは難しいです。

ただ出版の際に「この作品はライトノベルである」と広く告知した上で、
かつ「ライトノベルと呼べない可能性がある」等の要素を含んでおらず、それほど大きな議論も
起きない程度のものであるならば、それは一般的に「ライトノベル」と呼ばれるものでしょう。

「涼宮ハルヒ」の作品においても、他の小説と同様に活字で書かれており、
やはり所々に挿絵が挿入されている作品ですので十分「ライトノベル」といえます。
また「角川スニーカー文庫」というレーベル自体、ライトノベル系ばかり刊行しています。

第1巻である涼宮ハルヒの憂鬱が発売されたのは2003年6月10日。
ちなみに同時に電撃文庫『学校を出よう!』第1巻と同時発売。

谷川流氏について

涼宮ハルヒのライトノベルの原作者。男性。兵庫県西宮市出身。
大学卒業後、婦人服店の店長を経て、2003年3月に『電撃萌王』vol.05掲載
『電撃!! イージス5 盾と羊と』にてデビュー。
同年6月7日に第8回スニーカー大賞受賞作『涼宮ハルヒの憂鬱』と
電撃文庫刊『学校を出よう!1 Escape from The School』の同日発売で文庫デビュー。

第1巻「涼宮ハルヒの憂鬱」は、2003年6月の出版。
(著者の文庫デビュー作でもある「学校を出よう!」1巻と同時発売)。
電撃小説大賞に「学校を出よう!」の元となる作品を投稿した後、その反省を踏まえて
3週間で「涼宮ハルヒの憂鬱」を書きあげ、角川スニーカー大賞に投稿、大賞を受賞した。

詳しくは「作者:谷川 流」を参照下さい。

いとうのいぢ氏について

涼宮ハルヒのライトノベルのイラストを担当。女性。兵庫県出身。
1999年に『Be-reave』で原画家としてデビュー。以後ユニゾンシフトの主力原画家として活躍。
その後、作風を徐々にマイナーチェンジしていき、『わんもあ@ぴぃしぃず』の制作段階で現在の作風が確立。
2006年に発売された『ななついろ★ドロップス』が翌2007年に、自身が手がけたゲーム作品としては
初のテレビアニメ化を果たす。また、ライトノベル『灼眼のシャナ』・『涼宮ハルヒシリーズ』などの
挿絵を手がけるイラストレーターとしても活躍、「このライトノベルがすごい! 2008」で
女性イラストレーター部門ランキングで一位となるなど人気を博している。

詳しくは「作者:いとうのいぢ」を参照下さい。


※「よくある質問」にも入門者用コンテンツがありますのでご参照下さい。

■ TOPに戻る | ▲ このページの一番上に移動

涼宮ハルヒの概要

〜初めての方に〜

〜シリーズ全般情報〜

〜人気コンテンツ〜

涼宮ハルヒの放映

〜アニメ映画〜
涼宮ハルヒの消失
祝! 映画化決定!

涼宮ハルヒの映像

〜アニメ第二期
『涼宮ハルヒの憂鬱』

〜アニメ第一期〜
『涼宮ハルヒの憂鬱』

〜涼宮ハルヒちゃん〜
の憂鬱

〜にょろーん☆〜
ちゅるやさん

〜アニメ全般〜

涼宮ハルヒの書籍

〜書籍全般〜

〜小説〜

〜漫画〜

〜洋書〜

〜派生作品〜

〜関連本〜

涼宮ハルヒの電波

〜ラジオ放送〜

涼宮ハルヒの遊戯

〜家庭用ゲーム〜

〜ゲーム関連品〜

〜トレーディングカード〜

〜非公式〜

涼宮ハルヒの音楽

〜サントラ・CD〜

涼宮ハルヒの商品

〜物語作品〜

〜フィギュア他〜

涼宮ハルヒの同人

〜同人等〜

涼宮ハルヒの動画

〜ニコ動・Youtube〜

涼宮ハルヒの考察

〜考察・メモ等〜

涼宮ハルヒの雑記

〜その他の情報〜



サイト内検索

涼宮ハルヒの同好

〜コミュニティ〜

About this site
涼宮ハルヒの連結

〜リンク集〜

涼宮ハルヒの品揃

2009-09-30発売
TVアニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」新キャラクターソング Vol.1
TVアニメ
「涼宮ハルヒの憂鬱」
新キャラクターソング Vol.1
涼宮ハルヒ(平野綾)


2009-09-30発売
TVアニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」新キャラクターソング Vol.2
TVアニメ
「涼宮ハルヒの憂鬱」
新キャラクターソング Vol.2
長門有希(茅原実里)


2009-09-30発売
TVアニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」新キャラクターソング Vol.3
TVアニメ
「涼宮ハルヒの憂鬱」
新キャラクターソング Vol.3
朝比奈みくる(後藤邑子)


2009-08-28発売
涼宮ハルヒの憂鬱4 笹の葉ラプソディ (第1巻) 限定版 [DVD]
涼宮ハルヒの憂鬱4
笹の葉ラプソディ
(第1巻) 限定版 [DVD]


2009-08-28発売
涼宮ハルヒの憂鬱4 笹の葉ラプソディ (第1巻) 通常版 [DVD]
涼宮ハルヒの憂鬱4
笹の葉ラプソディ
(第1巻) 通常版 [DVD]


2009-07-22発売
Super Driver
Super Driver


2009-08-05発売
涼宮ハルヒの記憶
涼宮ハルヒの記憶


2009-08-05発売
涼宮ハルヒの記録
涼宮ハルヒの記録