作者情報
・ここでは涼宮ハルヒの書籍を執筆した方々の情報を掲載しています。
表記は敬称略とさせていただきます。
谷川 流
たにかわ ながる。男性。
生年月日:1970年12月19日
出生地:兵庫県西宮市
言わずとしれた原作者。涼宮ハルヒをこの世に生み出した作家。
作風はSF色の強い作品が代表的だが、かなりダークなもの、
(官能小説ではないが)アダルトな内容を含むものもある。
意外にも、同人やアダルトゲームの存在を『涼宮ハルヒの憂鬱』を書くまで知らなかったらしい。
2003年3月に『電撃萌王』vol.05掲載『電撃!! イージス5 盾と羊と』にてデビュー。
同年6月7日に第8回スニーカー大賞受賞作『涼宮ハルヒの憂鬱』と
電撃文庫刊『学校を出よう!1 Escape from The School』の同日発売で文庫デビュー。
『涼宮ハルヒシリーズ』は560万部を超える大ヒット。彼の代表作となった。
『涼宮ハルヒ』シリーズの挿絵がいとうのいぢ氏になったのは、原作者の谷川流の担当編集者が
ネットサーフィンしている内にいとうのホームページが目に留まったのがきっかけであるという。
谷川自身は当時、アダルトゲームも同人も知らなかったので、いとうの起用は全くの偶然であった。
後にアニメ版『涼宮ハルヒの憂鬱』の大ヒットにより谷川にマスコミの取材があった際、谷川はその席上で
「ハルヒが売れた理由はいとうのいぢさんの絵とアニメスタッフのお陰」とコメントしている。
● 代表作
彼の描く作品は、俗に「白谷川」と「黒谷川」に分別することができると言われている。
『白谷川』はブラックな部分がほとんどなく、どこか牧歌的な雰囲気があるが『黒谷川』はとことんダーク。
いきなりの黒谷川は、ハルヒ作品に慣れている人には向かないかもしれない。
ハルヒが好きで他の作品も読みたいという人は、「白orグレー」→「黒」から入るのがよいか。
ハルヒ好きには「学校を出よう!」がお勧めとされている。これも続編が期待される作品。
現在、文庫化されている谷川流本人のみの作品は、
・『電撃!!イージス(全2巻)』
・『学校を出よう!シリーズ(既刊6巻)
・『絶望系 閉じられた世界(完結)』
・『ボクのセカイをまもるヒト(既刊2巻+EX1巻)』
共著は
・『撲殺天使ドクロちゃんです』
・『MW号の悲劇』
・『蜻蛉 迷宮』の漫画(原作:谷川)
白、グレー、黒と分けたとすると。
白 |
涼宮ハルヒシリーズ |
一番一般向き |
白 |
電撃!!イージス |
描写が若干エロイ、どこか牧歌的な雰囲気がある |
グレー |
学校を出よう!シリーズ |
SF描写が濃い目、ある人物がエロ発言する以外は普通。 |
グレー |
ボクのセカイをまもるヒトシリーズ |
少々エロイ |
黒 |
蜻蛉迷宮 |
直接的なエロ描写あり・殺害シーン・死亡シーン描写あり |
黒 |
絶望系 閉じられた世界 |
グロ、直接的なエロ描写あり。鬱になること一押し。 |
黒 |
撲殺天使ドクロちゃんです | 谷川氏の本性ここに見られたりとか。 |
いとうのいぢ
いとうのいぢ。女性。
生年月日:1977年8月9日
出生地:兵庫県
原作の涼宮ハルヒシリーズの挿絵を担当している女性イラストレーターである。
ライトノベル「灼眼のシャナ」の挿絵を担当していることも有名で、
この繋がりからか、シャナとハルヒを掛け合わせたネタも他所では見かける。
涼宮ハルヒがアニメ化されるにあたって、原作の挿絵が参考にされたことは言うまでもなく、
いとうのいぢ氏はアニメの世界を形作った1人であると言えるだろう。
特徴のあるペンネームの由来は、「いとう」はSIAM SHADEのギターリストDAITA(本名・伊藤大太)から、
「のいぢ」はSEX MACHINEGUNS(当時)のベースNOISYからとったものであるという。
英文名公式表記は「Ito-Noizi」、もしくは「Noizi-Ito」である。
『涼宮ハルヒシリーズ』と『灼眼のシャナ』によって、「このライトノベルがすごい! 2008」で
女性イラストレーター部門ランキングで一位となるなど人気を博した。
柔らかいタッチの絵が特徴的であり、男性だけではなく女性のファンも非常に多い。
また挿絵の他にアダルトゲームのCGも担当しており、このPCゲームも一般に発売されている。
彼女の絵に「萌え」た人なら、R指定のゲームに手を出すのも悪くないだろう。
また2009/4/30には、ハルヒイラストが多数収録された
ファン大望の「いとうのいぢ画集 ハルヒ主義」が発売された。
● 代表作
イラスト・挿絵
・高橋弥七郎『灼眼のシャナ』シリーズ(メディアワークス電撃文庫)
・谷川流『涼宮ハルヒ』シリーズ(角川書店スニーカー文庫)
・小林正親『Peace@Pieces』(エンターブレインファミ通文庫)
・神野正樹『bee-be-beat it!』(富士見書房)
・高橋留美子『うる星やつら』新装版第13巻 ラムのイラスト寄贈(小学館)
・筒井康隆『ビアンカ・オーバースタディ』(講談社『ファウスト』Vol.7所収)
・筒井康隆『時をかける少女』(角川書店角川つばさ文庫)
・赤坂香夜『ななついろ★ドロップスPure!!』イラスト担当(メディアワークス電撃文庫) 挿絵:たかみ裕紀
一般ゲーム
・ダンシングソード -閃光-(エム・ティー・オー、キャラクターデザイン)
・GUILTY GEAR(アークシステムワークス、ミッションイラスト)
・ななついろ★ドロップス Pure!!(メディアワークス、企画・原画)
・シャイニング・フォース フェザー(SEGA、キャラクターデザイン)
アダルトゲーム
・Be-reave (原画)
・忘レナ草(原画)
・こもれびに揺れる魂のこえ(企画・原画)
・Peace@Pieces(企画・原画)
・わんもあぴぃしぃず(企画・原画)
・ななついろ☆ドロップス(企画・原画)
・Flyable Heart(原画)
・ユニゾンシフト のいぢコレクション1
・ユニゾンシフト のいぢコレクション2
・ユニゾンシフト・ブロッサム のいぢ+雑音コレクション3
● 公式サイト
・公式サイト「ベンジャミン」
・公式ブログ「ひびつれづれ」
・富士壺機械(主宰同人サークル)
ツガノガク
つがの がく。男性。
生年月日:1978年
出生地:千葉県
漫画版『涼宮ハルヒの憂鬱』の執筆者。漫画家。
第14回エース新人漫画賞奨励賞を『灰色の街と金色の夕日』で受賞し、
エース特濃Vol.1にて読切『ジャン!』でデビュー。
「時をかける少女」も有名であるが、
『涼宮ハルヒの憂鬱』を執筆したことによって知名度がさらに上がった。
● 代表作
単行本化作品
・時をかける少女
・涼宮ハルヒの憂鬱
ぷよ
ぷよ。男性。
生年月日:1984年
出生地:?
漫画「涼宮ハルヒちゃんの憂鬱」の執筆者。漫画家。同人活動も行う。
コンピュータゲームを題材にしたコミックアンソロジーやライトノベルの挿画を中心に活動している。
「涼宮ハルヒちゃんの憂鬱」によって知名度、活躍の場が広がった人物。これからにも期待される。
● 代表作
漫画
・涼宮ハルヒちゃんの憂鬱(月刊少年エース)
挿画
・カレイドスコープのむこうがわ(三木遊泳/電撃文庫)
・死なない男に恋した少女(空埜一樹/HJ文庫)
● 公式サイト
・TOPIA
えれっと
えれっと。男性。
生年月日:2月19日
出生地:群馬県
「にょろーん☆ちゅるやさん」の執筆者。
主に版権作品や企業イベント向けイラストや漫画の書き下ろしをしている。
2006年6月15日ごろに公開した「ちゅるやさん」で大きく知名度を上げる。
2003年12月ごろから、サークル名「うつらうららか」名義で同人活動を行っている。
「ちゅるやさん」については、自身のサイトで公開した漫画に書き下ろし作品を追加した
同人誌として、『にょろーん☆ちゅるやさん』を発行している。既刊3巻。
他に、東方ProjectシリーズやARIAを素材にした「わはー」シリーズをリリースしている。
『月刊少年エース』及び『月刊コンプエース』(共に角川書店)2008年10月号にて
『にょろーん ちゅるやさん』のアニメ化が発表された。
YouTube内の角川チャンネルで配信されるショートアニメとなった(2009年2月14日より。週1回更新予定)。
また『月刊コンプエース』では2008年11月号から連載することも発表されたため、
原作者や角川書店も公認するキャラになったとみてよいようだ。
● 代表作
主な商業作品
・翔んでもメイカー イバンディ・パニック(コミックメガミマガジン→コミックキラリティー)
・ネクラ少女は黒魔法で恋をする(挿絵、カバーイラスト、MF文庫J)
・ぶーぶーかがぶー(月刊コンプエース2008年7月号〜、原作:美水かがみ)
・にょろーん ちゅるやさん(月刊コンプエース2008年11月号〜、原作:谷川流)
アンソロジー
・「らき☆すたコミックアラカルト 〜はっぴーストライク!〜」(角川書店、2007年 ISBN 4048541269)
● 公式サイト
・公式サイト「うつらうららか」