アニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」 『涼宮ハルヒの溜息 V』
● 涼宮ハルヒの溜息 V(2006年放送なし 2009年放送版・時系列第24話)
● 原作収録巻
第2巻:長編『 涼宮ハルヒの溜息 』より第5章のP221からエピローグのP271までと、プロローグのP5からP11までをアニメ化。
● DVD収録巻
涼宮ハルヒの憂鬱5.999999(第8巻)?
今回もオープニングはなし。アバンタイトル中にオープニングクレジットが流れている。
時系列で言えば、今回初めてシャミセンが喋るということになるが、2006年時の放送では『 朝比奈ミクルの冒険 Episode00 』を放送しつつも、その前段階である『 涼宮ハルヒの溜息 』が描かれなかったため、アニメのみの場合は、今回でシャミセンが人間の言葉を話す理由が判明する。
シャミセンの声優は『朝比奈ミクルの冒険 Episode00』やゲーム版『涼宮ハルヒの約束』のときと同じく、大御所声優である緒方賢一。
今回のモブ声優であり-戦士風の男を担当した田坂秀樹は『エンドレスエイト』全8話を実況役として担当し、ドワーフの男を担当した土門仁は同じく『エンドレスエイト』全8話を解説役として担当している。(田坂秀樹はシグマセブン所属、土門仁はメディアフォース所属)
基本的に原作どおりなのだが、神社のハトがリョコウバトに変化しているのを発見したのはキョンに変更されている。(原作では「古泉がこっそり教えてくれた」となっている)
また今回は原作からのカットが比較的多く、原作で古泉と長門の立場のズレに関してギスギス感が出るところ(シャミセンが喋った後の喫茶店のシーンなど)、原作溜息のプロローグにおいての喫茶店のシーンなどを中心にカットされている。
今回はエンディングもなし。本編中にエンディングクレジットが流された。ちなみにエンディングクレジットが流れているシーンは、原作のプロローグにあたる部分、時系列順の『 涼宮ハルヒの憂鬱 VI 』の本編終了後にあたる部分であり、そこだけ5月の話になる。アニメ内では全く案内されていないため、原作未読者を中心に混乱する人がいたかもしれない。
今回の作画監督とコンテ・演出は18話『 エンドレスエイト(7話目) 』を担当したコンビで演出は石立太一、作画監督は秋竹斉一。なお、補佐に総作画監督の西屋太志が入っている。
シャミセンが喋る数少ない回であり、他の話の伏線を含み、
溜息シリーズの締めでもあり、アニメ改めて放送の最終?でもある重要な回である。
原作ではプロローグとなっていた「キョンがSOS団員3名の正体をハルヒに告げる」場面を、
今作のアニメでは最後のエピローグとして使用している。
次回予告
● TV版
● DVD版
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パロディ・小ネタ
● パロディ・小ネタ
・キョン「よっこいしょういち」(「らき☆すた」6話・柊つかさ→グアム島から帰還の旧日本兵・横井庄一さん)
・SOS団のキャスト位置は微妙にずれている。(溜息IIよりもズレは小さい)
・今回のキョンの妹のセリフは「わぁー、ねこねこねこ〜」「キョン君お友達」のみ
・みくるらがキョンに割引券を渡した後、みくるがキョンに語りかけるところで、
鶴屋さんが奥の暗闇から見つめているシーンが怖いという意見が多い。
● 他の話の伏線になっていること
・視聴覚室での出来事が「朝比奈ミクルの冒険 Episode00」にあたる。
またシャミセンが喋る理由も今回で明らかになっている。
・みくると鶴屋さんから受け取った券は、ライブアライブでキョンが持っているもの。
● 簡易FAQ
Q1:鶴屋さんがみくるとキョンの話を聞いてるけど、まずいんじゃ?
A1:遠くで見守ってるだけなので、多分聞こえてないでしょう。
Q2:古泉がやつれてるシーンがありますが?
A2:古泉が事前に言ってる通り。
映画・舞台の板挟みのうえに、超常現象の連続で精神的疲労が蓄積している。
Q3:歩道橋のシーンで、古泉が倒れてませんか?
A3:ただのおっさんです。
Q4:結局、映画を編集したのは誰?
A4:原作では今も不明。
ゲーム(約束)では一応答えを出しているが、原作者がどの程度関わっているかはわからない。
Q5:ラストのデートはなに?
A5:「涼宮ハルヒの憂鬱6」のラストの続き。文化祭後ではない。時系列でいうと5月の頃。
このとき三人の正体を話したことがきっかけで映画の配役が「長門=宇宙人」「みくる=未来人」「古泉=超能力者」になる。
配役表がくばられたときのキョンの「これはつまり俺のせいか?」はそういう意味
Q6:なぜ三人の正体をばらしてるんですか?知られちゃまずいんじゃ?
A6:世界に退屈してるハルヒのために不思議の実在を話してあげようと思った。
つまり「憂鬱」ラストのセリフ「宇宙人、未来人、超能力者について話してやろうと、俺は思っている」を実行に移した。
Q7:キョンの話を否定したってことは長門とかは一般人になるんじゃ?
A7:「彼女はあなたのもたらした情報を重視したりしない」
→単なる冗談としかとらえられなかったので、3人の異能要素を否定したことにはならない。
放送日程
● 2009年
サンテレビ:2009年9月10日24時50分-25時20分(野球中継のため10分押し)
テレ玉:2009年9月3日25時00分-25時30分
新潟テレビ21:2009年9月3日25時45分-26時15分
東京MXテレビ:2009年9月4日26時30分-27時00分
tvk:2009年9月4日27時15分-27時45分
TVQ九州放送:2009年9月5日26時40分-27時10分
テレビ和歌山:2009年9月6日25時10分-25時40分
テレビ北海道:2009年9月7日25時00分-25時30分
KBS京都:2009年9月8日25時00分-25時30分
広島テレビ放送:2009年9月8日25時29分-25時59分
チバテレビ:2009年9月8日26時00分-26時30分
奈良テレビ:2009年9月8日26時00分-26時30分
仙台放送:2009年9月8日26時08分-26時38分
メ〜テレ:2009年9月8日27時55分-28時25分
Youtube:2009年9月9日22時00分-2009年9月3日21時59分(24時間限定配信)
キャスト・スタッフ
● キャスト
・1段目
涼宮ハルヒ:平野綾
キョン:杉田智和
朝比奈みくる:後藤邑子
古泉一樹:小野大輔
長門有希:茅原実里
・2段目
鶴屋さん:松岡由貴
キョンの妹:あおきさやか
戦士風の男:田坂秀樹
ドワーフの男:土門仁
シャミセン:緒方賢一
● スタッフ
脚本 :石原立也
絵コンテ :石立太一
演出 :石立太一
作画監督 :秋竹斉一
作画監督補佐 :西屋太志
動画検査 :清原美枝
美術設定 :田村せいき
美術監督補佐 :細川直生
色彩設計補佐 :永安真由美
色指定検査 :高木理恵
特殊効果 :三浦理奈
制作マネージャー :大橋郁奈
原画
岡野文恵 内藤直
中野江美子 辻雅俊
丸木宣明 大田里香
池田晶子 浦田芳憲
多田夏美 中川裕佳子
小川太一
動画
黒田比呂子 樫原教子
江上美幸 多田絢香
大川由美 中峰ちとせ
棗田麻奈美
StudioBlue
仕上げ
津田幸恵 伊藤里奈
北岡なな子 河合靖美
田口真由美 佐々木祥子
Stadio Blue
背景
鵜ノ口穣二 平床美幸 田峰育子
大石望未 笠井信吾 平石朋基
奥出修平 竹内友紀子 渡邊美希子
撮影
中上竜太 田中淑子
柴田裕司 高尾一也
山本倫 梅津哲郎
浜田奈津美 植田弘貴
友藤慎也 冨板紀宏
船本孝平
(ポストプロダクションなどは省略)