□ 天誅弐 デモメッセージ 龍丸ステージ三 □

◆ 〜第二幕〜 ◆

流砂

鹿角岬での死闘の末、
激波の海に飲まれた龍丸は、
宿敵である香我美の手により
一命を救われる事になった。
香我美の二ヶ月に及ぶ手厚い
看病により、龍丸の体は癒えたが、
失われし記憶が戻る事は無かった。
己が何者であるかも分からず、
ただ陽炎座の一員として
過ごす日々が続いていた。

■ 町人を誘拐せよ ■
記憶を失った龍丸は、陽炎座四天王青龍を名乗る。
焔口鬼建造の為の労働力として人身誘拐の命を受ける。

一、気取られる事なく、速やかに行動すべし
一、屋根を移動し、捕虜の隙を伺うべし
一、番犬に見つからぬよう注意せよ

〜 任務開始時 〜
陽炎座の仮拠点である洞窟内。
香我美は龍丸を、陽炎座四天王達の前に連れてきた。
香我美 この者が新しき四天王
 青龍だ
玄武 こんな新入りを?
 それに、こいつは…
香我美 玄武!
香我美は強い口調で、玄武の言葉を押しやった。
玄武は、はっと口を押さえ込む。
玄武 …香我美様がえぇなら
 おいらはえぇだ
香我美 朱雀
 白虎
 お前達は?
朱雀 強き者が生き残る…
 文句は無い
朱雀は木彫りをしていた手を止めて言い、軽くうなずいた。
白虎 俺達は構わない
 な、虎太郎?
虎太郎 ガォオ
香我美 早速だが青龍
 任務を命ずる
 天狗党に協力し
 山里の村より人身をさらって参れ
 焔口鬼完成が為
 労働力と致す…
 この面をつけ
 心を凍らせろ
 妾の命に従うのだ
香我美が青龍の面を差し出すと、龍丸はそれを身に付けた。

※ 任務失敗をした時
槍を持った3人の自衛団…側には龍丸が息絶えている。
自衛団 えいっ!
 えいっ!
 おぉー!
自分達の手で龍丸を仕留めた自衛団達は、満足げであった。

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