◆ 〜第二幕〜 ◆
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流砂
多数(あまた)の死傷者を出した基秀の
内乱から、およそ三ヶ月の時が
過ぎようとしていた。
幸いにも夜雨により全焼を免れた
郷田城は、現在急速な
復旧作業が行われている。
また、郷田松之信は内乱時の傷を
癒す為、東忍びの里にある
秘湯を訪れていた。
一方、荒波へと消えた龍丸の安否は
未だ定かでは無かった。
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■ 九焔島潜入 ■ |
絶海の孤島に人身をさらう組織の存在が発覚。
松之信の命を受け島への潜入を計る。
一、呼吸の限界に注意すべし |
一、敵の持つ鉄砲に注意せよ |
一、海中に獰猛な牙が潜む |
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〜 任務開始時 〜 |
龍丸の一件以来、彩女は気が抜けたようになっていた。
忍びの里にて、松之信は彩女に任務を依頼した。
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郷田松之信 |
「
絶海の孤島に、人身が
連れ去られておるとの報せじゃ
行ってくれるか、彩女?
」 |
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彩女 |
「
今はそんな気分じゃないんだけど…
ま、気晴らしに行ってやるか
」 |
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九焔島へと辿り着いた彩女は、何やら不穏な空気を感じとっていた。
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彩女 |
「
何か嫌な気配を感じるね
さっさと片を付けるか…
」 |
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