まずデバッグとは、プログラムを作成中に不備な点を探し出したり、
修正したりすることを指します。
一般的にプログラムを作成する際には不可欠な行動で、
これをマメに行って確かめておかないと、不完全なプログラムになってしまいます。
もちろんゲームを作る際にも、日常茶飯事に行われていることです。
ゲームを作る際、デバッグを直に起動させる事ができるよう、
大抵のゲームではデバッグモードというものを用意しているそうです。
これを使いつつゲームを制作し完成した後、本来ならば製品としてゲームを提出する際に、
このデバッグモードというものは削除されて起動できなくします。
しかし、この天誅忍凱旋のソフトはデバッグモードというものが削除されずに残されており、
裏技として起動させることが可能になっています。
これにより、プレイヤー自身が忍凱旋のゲームをデバッグすることが可能となっているわけです。
デバッグモードは開発スタッフさんが意図して入れたものかどうかはわかりませんが、
スタッフさんの意向としては、発売後暫くは裏技としても公開するつもりはなかったそうです。
しかしそんな思惑とは裏腹に、ある時、あるゲーム雑誌がスタッフさんに無断で
このデバッグモードを公開してしまいました。
雑誌公開であるが故に瞬く間に情報が広がってしまい、
今では一端の天誅ファンには知らない人はいないほどとなってしまいました。
“デバッグモード”は公には公開してはいけない禁句とされたこともあり、
公式掲示板に書き込みをする際、“デバッグモード”のコードネームである
“秘するが花”と書き換えられるほどとなっていました。
この件に関してスタッフさんとゲーム雑誌側で争論があったのかは定かではありませんが、
これがデバッグモード公開に関する事実として残ったわけです。
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