□ 天誅参試遊会リポート □

■ 天誅参試遊会リポート ■
去る2月14日に、東京、大阪にて天誅参のプレイ体験会が行われました。
当日、ソフマップ 大阪・なんば店にて杉波も参加させて頂きましたので、
そのリポートを報告したいと思います。

体験会は1時〜5時まででしたが、自分が着いたのは2時くらいです。
ちょうど店の入り口に、大々的に天誅参DVDが放映され、
2つの画面でゲーム体験ができました。
体験会の他、店頭でフロムのスタッフさんが宣伝活動をしておられまして、
試遊会が終わる5時ごろまで色々と話をしておりました。
(スタッフさん、長々とすみませんでした(^^;)

お一人で頑張っておられたスタッフさんの話によると、
日本版天誅参の発売日が4月24日というのは間違いないようです。
また天誅参は、フロムソフトウェアの作品の中でも、
かなり高いクオリティを誇っているとのことでした。

体験会の内容は、力丸、彩女を選択して、
それぞれ2ステージをプレイできるというものでした。
1人10分ほどでしたので、ある程度までしかわかりませんが、
他の方のプレイも含めての考察を行います。

力丸のステージ1は、越後屋を成敗するというもので、
ステージ2は、郷田の城にいる内通者を探す任務。
彩女のステージ1は誘拐された町人の娘を助け出す任務で、
ステージ2は残念ながら確認できませんでした。
力丸ステージ2は、力丸は郷田兵には顔が知られていないので、
郷田配下の兵を倒すと任務失敗となります。


まず天誅参をプレイしてみての感想ですが、
今までよりも作りが丁寧になった感じがします。
ステージマップの他、オープニング、システムなど、
細かいところまで作りこまれているようでした。

もちろん、PS2の他のゲームと比べれば見劣りする部分もあるかもしれませんが、
他との比較をせず、あくまで「天誅」シリーズのみを見て比較するなら、
今までよりもグレードアップした印象は誰もが受けると思います。

それと、これまでの天誅シリーズの演出をシリアスなものとするなら、
参はコミカルな演出も加わったものとなっている印象を受けました。
キャラクターデザインが一部大幅に変更されたのも、
このコンセプトによる演出と考えれば、納得がいきます。

以下はプレイを通しての考察です。


ステージ・マップについて

ステージの広さは凱旋に近い大きさで、広くもなく、
狭くもなく、ちょうどいい広さという感じでした。
今作は任務地図が細かく区切られて見やすくなっており、
任務の目的地も地図に表示されるのでわかりやすかったです。

建物の内部も、畳や襖、床の間などがリアルに表現されていました。
反面、作りこんでいる分地形が入り組んでいるようで、
任務地図を見ないとなかなか先に進めませんでした。

所々にミニイベントもあるようで、1つのステージでも何度か遊べるようになっているようです。
力丸ステージ1では、ある建物で雑魚敵3人が宴会をしており、
側にあるカギを拾うというものがありました。
戦うとなると3人一度に相手をすることになるので、
見つからず取れれば無駄な発覚を避ける事ができそうです。

あえて斬るとなっても、全員倒せるかは至難の業ですが、
そこはプレイヤーの腕次第ということになるのでしょう。
忍術皆伝の腕があれば、3人全員必殺も可能かもしれません。

ちなみにここで入手できるカギを拾う事で、地下通路に通じる鉄牢を開けられるようです。

彩女ステージ1は、雪の降る竹やぶのステージのようです。
体験版ではステージ内で落とし穴が確認できました。

体験版の力丸ステージ1ボスは越後屋、中ボスは田島 英五郎でした。
彩女ステージ1は中ボスがおらず、ボスとして同じく田島 英五郎が登場していました。



力丸の攻撃発生までのタイムラグと敵の攻撃発生タイムラグがほとんど同じなので、
敵の攻撃を見てから攻撃しようとしても、一方的に食らってしまうようです。
防御を固め、敵の攻撃が落ち着いてから攻撃するのが基本パターンになるかもしれません。

今回の敵は通常攻撃のほかに投げ技があるようで、雑魚でもボスでも不意に行ってくるようです。

田島 英五郎の攻撃パターンを見たところ、飄々としながら近づいてくるが、
太刀筋はそれなりに速く、距離を置くと銃撃してくるようです。
また、投げ技は相手を掴んで空中に放り投げ、
銃を乱射するというもので、ダメージは40くらいでした。


忍具について

ゲーム開始時から選択できるのは鈎縄、手裏剣、巻き菱、五色米、神命丹、煙玉の6つでした。
そしてステージクリアによって、地雷、毒命丹などが追加されるようです。
ステージクリア評価によって通常忍具が補充されるのはもちろん、
ステージ中にも、落ちている木箱に忍具が入っていることがあるようです。


特殊忍具について

特殊忍具は各ステージ忍術皆伝により追加されるようです。
体験版では、力丸ステージ1忍術皆伝で「八方手裏剣」を確認しました。
ステージ内にも特殊忍具が隠されているのかもしれませんね。


敵の武器の入手について

敵が槍兵や弓兵の場合は、倒してから敵に近づくことで槍や弓を拾い、忍具欄に表示されます。
忍具として使用することで、刀をしまい、槍や弓を手に持って使用できるというものでした。

また、槍でも敵に必殺する事ができるようですが、必殺モーションはなさそうでした。
弓は、矢数がなくなると打てなくなります。


オープニングについて

凱旋で彩女が地面に突き刺した十六夜が映し出され、雪が降り、溶けていく時間の描写。
そして雪解けた地面に刺された十六夜を、力丸がやってきて引き抜くというものです。


天誅参のパッケージについて

以前紹介された7つのデザインそのままではなく、先日の秋葉原の投票で
人気があったパッケージに、手を加えてデザインしたものに決定したみたいです。
かなり変化があるようなので、どのパッケージが元になっているのかは確認できませんでした。

キャラクターについて

キャラクターは、キャラによっては少しオフザケ的なデザインでしたが、
先に書いた通り、今回はシリアスに加えコミカルな演出も加わっているので、
それを受け入れられるなら、これでもアリという感じです。


その他の考察

天誅参は、天誅弐よりも忍凱旋に近いシステム・雰囲気がありました。
左スティックでの移動なので、大ジャンプなどが多少難しいかもしれません。
操作は慣れないと初めは難しいかもしれませんが、
慣れるとこちらの方が動かしやすいかもと思いました。

キャラクターの動きはやや分かりづらく、しゃがんでも
中腰気味に見えるので、これも慣れが必要になりそうです。
また、主人公の足が遅いので、敵に見つかると逃げるのに苦労し、
敵が多い任務だとかなりヒヤヒヤしそうです。

他、力丸の3段攻撃の3段目、ジャンプの着地などをした時、
画面が少し揺れるという演出がありました。
また高い所から落下すると、着地した時に足をくじくらしいです。
スタッフさん曰く「忍者は超人ではないので」ということでした。


スタッフさんは時折、店頭で天誅参体験会のアナウンスもしていましたが、
「本格的忍者アクション、天誅参の〜」という感じで、
『本格的』という言葉を意識して使っていました。

これは、同じ忍者ゲームの「shinobi」など、
正面きって敵と戦うアクションとの差別化をするためのようです。
天誅のウリはあくまで「背後から敵を一撃」なので、
意識的に「本格的」を強調するのも当然かもしれませんね。


当店では体験会の他に予約も受け付けており、スタッフさんの話では非常に好調なようで、
子供から大人まで、それこそ色々な方が予約をされているようでした。

自分も立ち会っていましたが、体験会に参加されているのは小学校、中学校の方が
多いようでしたが、予約をしていたのは社会人の方も少なくありませんでした。


一時期は天誅騒動で敬遠されがちだった天誅参ですが、
今回の体験会を見た限り、従来の天誅ファンの方も多少は期待できそうでした。
今までと比べ良いところ、悪いところはあると思いますが、
少なくとも一度はプレイをオススメできる作品でしたよ。

発売日は4月24日。
発売日に買われるのか、暫く様子を見るのか。
どうされるのかは、皆さん次第ですね。

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