■ 三On関連コラム ・ゲーム内の舞台となっている世界観に関するコラムです。 ・三国志Onlineの世界観は「陰陽五行説」をベースとしており、聖獣として「四神」も登場します。 ● 陰陽五行説 古代中国に端を発する自然哲学の思想で、万物は木・火・土・金・水の5種類の元素から成るという説。 又、5種類の元素は、互いに影響を与え合い、その生滅盛衰によって天地万物が変化し、 循環する、という考えが根底に存在する。 西洋の四大元素説(四元素説)と比較される思想である。 やはり信仰深い当時の事であるから、三国の時代にもこの考えは普及していただろう。 三国志Onlineも、この陰陽五行説をベースにして世界観が構成されている。 木(木行):木の花や葉が幹の上を覆っている立木が元となっていて、樹木の成長・発育する様子を表す。「春」の象徴。 火(火行):光りWく炎が元となっていて、火のような灼熱の性質を表す。「夏」の象徴。炎の神 土(土行):植物の芽が地中から発芽する様子が元となっていて、万物を育成・保護する性質を表す。「季節の変わり目」の象徴。 金(金行):土中に光りWく鉱物・金属が元となっていて、金属のように冷徹・堅固・確実な性質を表す。収獲の季節「秋」の象徴。 水(水行):泉から涌き出て流れる水が元となっていて、これを命の泉と考え、胎内と霊性を兼ね備える性質を表す。「冬」の象徴。 四季の変化は五行の推移によって起こると考えられた。また、方角・色など、あらゆる物に五行が配当されている。 三Onに関連する五獣を例にとるとこのようになる。 [木]青龍 [火]朱雀(赤龍) [土]黄龍(黄麟) [金]白虎(白龍) [水]玄武(黒龍) 五行の互いの関係には、「相生」「相剋(相克)」「比和」「相乗」「相侮」という性質が付与されている。 ・「相生」:順送りに相手を生み出して行く、陽の関係である。 木は火を生み、火は土に帰り、土は金を得、金は水を生じ、水は木を育む。 ・「相剋」:相手を打ち滅ぼして行く、陰の関係である。 木は土を痩せ、土は水を濁し、水は火を消し、火は金を溶かし、金は木を切り倒す。 ・「比和」:同じ気が重なると、その気は盛んになる。その結果が良い場合には益々良く、悪い場合には益々悪くなる。 ・「相侮」:侮とは侮る、相剋の反対で、反剋する関係にある。 木が強すぎると逆に金を侮る、金が強すぎると逆に火を侮る、火が強すぎると逆に水を侮る、水が強すぎると逆に土を侮る、土が強すぎると逆に木を侮る。 ・「相乗」:乗とは陵辱する、相剋が度を過ぎて過剰になったもの。 木が強すぎて土の形成が不足する、土が強すぎて水を過剰に吸収する、水が強すぎて火を完全に消火する、火が強すぎて金を完全に熔解する、金が強すぎて木を完全に切り倒す。 (Wikipediaの五行思想の頁から参照) より詳しく見たい方は↑こちら ● 四神 中国・朝鮮・日本において、天の四方の方角を司ると伝統的に信じられてきた神獣のこと。 四獣(しじゅう)ともよばれる。 青竜(せいりゅう)・朱雀(すざく)・白虎(びゃっこ)・玄武(げんぶ)から成り、これは周天を4分割した四象に由来する。 五行説にも中央に黄竜 (神格)を足す事で数を合わせた上で取り入れられている。 四神にはそれぞれ司る方位、季節、そしてその象徴する色がある。 青竜:春:東:青 朱雀:夏:南:赤(朱) 白虎:秋:西:白 玄武:冬:北:黒(玄) 人生を四季に例えて若年期を「青春」、壮年期を「朱夏(しゅか)」、 熟年期を「白秋(はくしゅう)」、老年期を「玄冬(げんとう)」とする語や、 日本の詩人北原白秋の号はこれに由来している。 青龍偃月刀、白虎隊、朱雀門、玄武洞など、四神にちなんだ事物は数多い。 これらは四神のどれか一つにちなむ物のみが知られている場合も、 単に他の三つが忘れられているだけであることがある。 有名なところでは白虎隊は悲劇的最期により歌曲・物語に良く取り上げられるが、 会津藩は武家男子を中心に年齢別に50歳以上の玄武隊、36歳から49歳までの青龍隊、 18歳から35歳までの朱雀隊、17歳以下の白虎隊と四神の名前を部隊名とし軍構成していた。 ※中国の星座である二十八宿(月の見かけ上の通り道である白道を28分したもの)は、四神の名によって7宿ずつ4つにまとめられ、それぞれが四神の姿をかたどるとされる。これを四象という。 ・青龍(せいりゅう):[四象] 中国天文学において二十八宿の東方七宿をまとめたもの。 四象の一つ。蒼竜ともいう。東方青竜。 東方七宿(角宿・亢宿・テイ宿・房宿・心宿・尾宿・箕宿)を つなげて竜の姿に見立てたことに由来する。 [四神] 中国の伝説上の神獣で、東方を守護する。長い舌を出した竜の形とされる。 青は五行説では東方の色とされる。 また、青竜の季節は春とされている。 ・朱雀(すざく):[四象] 南方朱雀に属する7宿のうち、中央の「星宿」は、 西洋星座のうみへび座の心臓部に当たり、 その中心は、うみへび座の主星アルファルドである。 「孤独な者」を意味する名をもつこの2等星は、明るい星の少ない中にあって目立つ星であり、 「星」という宿名からもわかるように、中国の天文家にも、最も古くから知られてきた星の一つであった。 このオレンジ色の星が、ライチョウなど羽色が橙色系の胸をもつ鳥とともに、 「朱雀」という瑞鳥のイメージの成立に、何らかの形で関与している可能性もある。 なお、同じ南方朱雀の「翼宿」は、朱雀の翼である。 [四神] 中国の伝説上の神獣で、南方を守護する。翼を広げた鳳凰状の鳥形で表される。 朱は赤であり、五行説では南方の色とされる。鳳凰と同一視されることがあり、 インド神話に登場するガルーダとの類似も指摘されている。 ・白虎(びゃっこ):[四象] 中国天文学において周天を天の赤道帯に沿って4分割した四象の一つで、 二十八宿のうち西方七宿の総称。西方白虎。 西方七宿(奎・婁・胃・昴・畢・觜・参の形をつなげて虎の姿に象ったことに由来する。 [四神] 中国の伝説上の神獣で、西方を守護する。細長い体をした白い虎の形をしている。 また、四神の中では最も若い存在であるとも言われている。 白は、五行説では西方の色とされる。 ・玄武(げんぶ):[四象] 北方七宿の総称。 北方七宿の形をつなげて蛇のからみついた亀の姿に象った。 奈良県明日香村のキトラ古墳の石室内の北側壁にも玄武が描かれている。 [四神] 中国の神。北の星宿の神格化。玄天上帝ともいう。北方を守護する。 足の長い亀に蛇が巻き付いた形で描かれることが多い。 玄とは黒を意味し、五行説では北方の色とされる。 宋代においては避諱によって、真武と改名されている。 清代には北極佑聖真君に封じられている。上帝翁、上帝公などとも呼ばれる。 ・黄竜(こうりゅう):四神の中心的存在、又は、四神の長とも呼ばれている。 四神が東西南北の守護獣なのに対し、中央を守るとされる。 五行説で黄は土行であり、土行に割り当てられた方角は中央である。別名は勾陣(こうちん)。 中国では瑞獣の出現を記念して改元を行うことがあるが、 黄竜が出現したというので「黄龍」と改元されたこともあった。 日本でも黄竜はめでたい獣とされ、宇多天皇(887年即位)のときに黄竜が出現したといわれている。 黄竜は皇帝の権威を象徴する竜とされたが、後に麒麟と置き換えられたり、同一視されるようになった。 ・麒麟(きりん):中国の伝説上の動物。鳥類の長である鳳凰と並んで、獣類の長とされる。 形は鹿に似て大きく背丈は5mあり、顔は狼に似て、牛の尾と馬の蹄をもち、雄は頭に角をもつとも言われる。 背毛は五色に彩られ、毛は黄色い。 頭に角があり、本来は1本角であることから、西洋のユニコーンと比較されることもある。 ただし、バイコーンのような2本角で描かれる例もある。 普段の性質は非常に穏やかで優しく、足元の虫や植物を踏むことさえ恐れるほど殺生を嫌う。 神聖な幻の動物と考えられており、1000年を生き、その鳴声は音階に一致し、 歩いた跡は正確な円になり、曲がる時は直角に曲がるという。 また、動物を捕らえるための罠にかけることはできない。 麒麟を傷つけたり、死骸に出くわしたりするのは、不吉なこととされる。 また、『礼記』によれば、王が仁のある政治を行うときに現れる神聖な生き物(=瑞獣)であるとされ、 鳳凰、亀、龍と共に「四霊」と総称されている。 このことから、幼少から秀でた才を示す子どものことを、「麒麟児」「天上の石麒麟」などと称する。 オスの麒麟を「麒(き)」、メスの麒麟を「麟(りん)」と呼ぶ。ただし資料によっては逆である。 勝海舟の幼名、麟太郎や、同じく幕末・明治のころに活躍したフランス学者・箕作麟祥の名は、 いずれも麟をオスと解したものである。 孔子によって纏められたとされる古代中国の歴史書『春秋』では、誤って麒麟が捕えられ、 恐れおののいた人々によって捨てられてしまうという、いわゆる「獲麟」の記事を もって記述が打ち切られている。 なお、麒麟は鬣や鱗の色の違いによって呼称が変わることがあり、紅いものを炎駒(えんく)、 青いものを聳弧(しょうこ)、白又は白金のものを索冥(さくめい)、黒いものを角端(かくたん)、 普通の黄色いものを麒麟と呼ぶことがある。 中でも角端は非常に珍しく、他を上回る神通力を持っているとされている。 明の鄭和による南海遠征の際、分遣隊が到達したアフリカ東岸諸国から 実在の動物のキリンが永楽帝に献上された。 現地のソマリ語で「首の長い草食動物」を意味する「ゲリ」が、 伝説上の動物「麒麟」の音に似ていたことから、"実在の麒麟"として珍重され、これがキリンの和名の起源となった。 またハングル(韓国語、朝鮮語)でもキリンのことを麒麟という。 ちなみに現在中国語では実在の動物のキリンは「長頸鹿」という。 また、麒麟のように足の速い馬のこともキリンというが、この場合、 漢字で書くときは偏(へん)を鹿から馬に変えて『騏』と書く。 (四神の頁、青龍の頁、朱雀の頁、白虎の頁、玄武の頁、黄竜の頁、麒麟の頁から参照) より詳しく見たい方は↑こちら ● 北斗七星と南斗六星 アイテム「祿存星の霊符」など、北斗七星を題材としたものがゲームで見受けられます。 南斗六星と合わせて紹介します。 ● 北斗七星(ほくとしちせい) おおぐま座の腰から尻尾を構成する7つの明るい恒星で象られる星座のこと。 柄杓の形をしているため、「斗」の名が付けられている。日本では四三の星とも呼ばれた。 δ星メグレズ(3.3等)を除く6星は全て2等星であり、全天で60個しかない 2等星の10分の1がここに集中していることになる。 このため春の星空で極めて目立ちやすく、世界各地で様々な星座神話が作られている。 北斗七星を構成する星(中国神話での表記) ・貪狼(どんろう):ドゥーベ(α Ursae Majoris、α UMa)天枢・天魁 ・巨門(きょもん):メラク(β Ursae Majoris、β UMa)天セン ・禄存(ろくぞん):フェクダ(γ Ursae Majoris、γ UMa)天キ ・文曲(ぶんきょく):メグレズ(δ Ursae Majoris、δ UMa)天権 ・廉貞(れんてい):アリオト(ε Ursae Majoris、ε UMa)玉衝 ・武曲(ぶきょく):ミザール(ζ Ursae Majoris、ζ UMa)開陽 ・破軍(はぐん):ベネトナシュ(η Ursae Majoris、η UMa)揺光 ● 南斗七星(なんとろくせい・なんとりくせい) いて座の上半身と弓の一部からなる6つの明るい星で作られる。 位置とその形から北斗七星に対してこの名前が付いた。 なお、ここでいう南北は天球上の南北であって地平から見える方位ではない。 二十八宿の斗宿の別名。 南斗六星を構成する星(中国神話での表記) ・七殺(しちさつ):μ 星(学名はμ Sagittarii、略称はμ Sgr) ・天相(てんそう):λ 星(カウス・ボレアリス、学名はλ Sagittarii、略称はλ Sgr) ・天機(てんき):σ 星(ヌンキ、学名はσ Sagittarii、略称はσ Sgr) ・天梁(てんりょう):τ 星(学名はτ Sagittarii、略称はτ Sgr) ・天同(てんどう):φ 星(学名はφ Sagittarii、略称はφ Sgr) ・天府(てんふ):ζ 星(アスケラ、学名はζ Sagittarii、略称はζ Sgr) (北斗七星の頁、南斗六星の頁から参照) より詳しく見たい方は↑こちら |